マオイスト、バンダ(スト)中止!
の報に勝利の祝杯をあげた翌朝5時。
僕は隣からもれるうめき声で目が覚めた。

しかめ面で苦しむ妻。
下痢続きだったお腹が痛いのだろうと思ったのだが
とにかく寒いと言いダウンジャケットを求めている。
首をさわると尋常じゃない熱さだ。
インドで20ルピー(40円)で買った
信用ならない体温計は39度5分を指している。

ただの風邪なのか何かヤバいのか。
まったく判断がつかない。
医者嫌いでなんでも寝て食べれば治る
と信じているような阿呆は
こういうときに全く頼りにならない。

とにかく保険会社に電話して
近隣でキャッシュレス対応できる病院を聞く。
webを調べるとなかなかしっかりしてそうだ。
ホテルからは数km先、
かなり辛そうだしとにかく行ってみるしかない。
すぐにタクシーを呼び病院を目指す。
みすぼらしい見た目が少しでも良くなるようにと
シャツを着てブレスレットを装着した。

バンダ中止翌朝、街は何事も無かったように
日常へ戻っているようだ。
車もかなり走っているが昨日までだったら
タクシーも拾えなかったと思うとゾっとする。

タクシー車内、
呼吸がかなり乱れて苦しそうだ。
手足が痺れるとも言っている。
どうして良いか分からない。
とにかく大丈夫だもうすぐだと
手を握る事しか出来ない。
たった10分程度の移動もとても長く感じた。

病院に到着した。
かなり大きい病院だ。

 

後で聞くとネパールNo.1、特定分野ではアジアでも有数の大病院でした

後で聞くとネパールNo.1、特定分野ではアジアでも有数の大病院でした

 

朝早かったため救急病棟へ担ぎ込まれる。
ドクターに状況を説明すると
すぐに鼻から酸素補給(呼吸困難への対応)、
腕には点滴がつけられる(脱水症状防止)。
降車からベッドに寝かされ措置がされるまで
対応がかなりスムーズで安心した。

 

やはり第一印象が重要です

こう見ると結構な病人に見える・・・

 

間もなく容態は落ち着き一安心の後、
改めてドクターと会話。
安全を見て入院を勧められる。
保険対象を確認の上入院を決断した。
*
*
いやービビりました。
デリーにいる頃から2週間くらい
下痢が続いていたんですが
どうやら悪い奴がずっといたようで。

血液検査、検尿、検便の結果
診断されたのは「ディセントリー」。
なんすかそれ?と聞くと
検便から膿みが多量検出されていて、
アメーバが悪さしていて、、、とのこと。
調べると「赤痢」でした。
思わず辞書2度見。

普段は適当に流す会話も辞書片手に
なんとかくらいつき色々質問したが
やはり専門用語はツラい。
色々覚えたけど下の2つは絶対忘れません。
尿:urine(ユーリン)
便:stool(ストゥール)

とまあ色々書きましたが、
全然ダイジョブです。
というかこの投稿してるのも
「せっかくだから」と美和からのリクエスト。
翌日(昨日)にはすっかり元気でしたし
しっかり治療していただいています。
ネットで調べても大丈夫そう。

ちなみに2泊で終わってしまいそうですが
個室入院生活もなかなか悪くない。
ACつき網戸つき(→蚊が入ってこない)
ホットシャワーにルームサービス、
おまけに優しいお姉さんが世話してくれたり
素敵なお母さんが掃除に来てくれたり
癒しの空間がそこには広がっております。

 

僕は部屋の隅にある付き添い人用の小さなベッドで生活。 シャツを着てブレスレットしてもこれではな容貌です。

僕は部屋の隅にある付き添い人用の小さなベッドで生活。 シャツを着てブレスレットしてもこれではな容貌。

 

こんなにいい宿は他に無い、
1泊いくらか聞いてみたところ、
700USドルとのこと。
あー700ね、今の宿が500くらいだから、、、
とルピー計算しようとしましたが
ユーエスドル!ナナマンエン!?
思わず2度聞き。

つまり約100倍の宿に泊まっている訳で。。。
保険入ってホ~ントにおいて良かった~、
な最高視聴率の瞬間でございました。

昨日時点で既に体調は回復していたのですが
念のため連泊して今日午後に退院の予定です。

 

デキるキムのお見舞いsu-dokuで時間つぶしながらスマイル奥さん

キムのお見舞いsu-doku片手にスマイル奥さん

 

とにかく健康第一、を改めて思い知りました。
思えばインドから何となく頑張ってる感じだった。
身体の声をよく聞いて、無理せず旅していかなくては。
パートナーとしての気づかいも足りなかったと反省してます。

再発防止はなんと言っても衛生管理。
怪しい水は飲まない、
トイレ後や食事前は手を洗う/殺菌する、
基本を更に徹底していこうと思います。
(美和のほうが気をつけてたと思うんだけどな・・・)