出発前から何故か心に決めていた旅のテーマのひとつは、
「世界中の床屋で俺の頭をめちゃくちゃにしてもらおう!」
というもの。
旅の最初の国、インド。初めてのムンバイ、強烈なインパクト。
着いて翌日に街のバーバーを探した時の緊張は今でも忘れられない。
それからアジア、中東、アフリカ、ヨーロッパ、南米へ。
ヒゲのデザインに異常なこだわりを見せる国から、
鼻毛ごぼう抜きサービスの国、ハサミを持たない国まで。
僕は各地での散髪体験の虜になった。
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インド [ムンバイ]
初の挑戦は完璧な結果となった。
前年のテロ現場の近くにあるローカルバーバーで、
散髪、ヒゲカット、フェイスマッサージまでのフルコースを堪能。
スタイリスト(?)のプロフェッショナリズムに感動した。
■予算 ・・・100ルピー(約200円)
■ブログ ・・・ 「Mumbai Gentleman」
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タイ [バンコク]
インドとはうって変わって、ここバンコクではスタイリッシュ方面へ。
街の寿司屋でナンパしたお金持ちぼっちゃんの行き着けサロンにGO。
「今バンコクで最もイケてるヘアーにしてくれ!」とオーダーすると、
伸び放題だった僕の髪は細身パンツのスタイリストに完璧に料理された。
■予算 ・・・1,000バーツ(約2,800円)
■ブログ ・・・ 「スタイリッシュ・バンコック・ヘアー」
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イラン [イスファハン]
どうしてそんなに?と驚くほど優しいイラン人達と過ごしたこの美しき街に
ひっそり とたたずむ元プロサッカー選手が営む行列のできる美容室。
看板からは想像のつかないクオリティの高さと
常連客との会話を楽しんだ。
■予算 ・・・90,000リアル(約800円)
■ブログ ・・・ 「イランのサロンのケツロン」
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UAE [アブダビ]
SATCⅡで話題のこの街では散髪、ではなく鼻毛カットに挑戦。
緑に光るドロドロの液体を綿棒と共に鼻につめこみ待つこと3分、
勢いよく綿棒をひっぱればあなたの目から涙がほろり。
鼻の穴の中は言うまでも無くトゥルトゥルさ。
■予算 ・・・20ディルハム(約500円)
■ブログ ・・・「砂漠の男の身だしなみ」
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マラウィ [リロングウェ]
マラウィ首都でぶらりと散歩した巨大なローカルマーケット。
その活気や雰囲気に圧倒される中発見したレンガづくりのほったて小屋こそ、
僕の求めていたアフリカ的バーバーだった。
ハサミなんてある訳ない、バリカンひとつで彼は僕を男にした。
■予算 ・・・200クワチャ(約100円)
■ブログ ・・・ 「懐かしのツーブロック・イン・アフリカンバーバー」
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モロッコ [マラケシュ]
アフリカを終えヘトヘトになり逃げ込んだパリからエアーで2時間、
パリ以来エレガント方面へのイメチェンを図った僕にとって
このひげの国は完璧だった。
無造作に手入れされていた僕のヒゲは完璧にドレスアップされた。
■予算 ・・・30ディルハム(約300円)
■ブログ ・・・ 「目指せエレガントパッカー」
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ペルー [リマ]
ついにやってきた南米。
驚くほど洗練された首都の街並みだったが、
サロンは中途半端なキレイさで軽く拍子抜けだったが、
辞書片手に超片言のスペイン語でなんとかサムライヘアーを実現してもらった。
■予算 ・・・10ソル(約300円)
■ブログ ・・・「南米、という誤解」
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TO BE CONTINUED….