2010.8.3~ 102日間

[ROUTE]:<ナミビア>キートマンズシュプ→アウス→ウィンドフック→スワコップムント→セスリム→オジワロンゴ→オンダングワ→<ザンビア>リビングストン→ルサカ→<マラウイ>リロングウェ→カタベイ→ケープマクレア→コポラ→ブランタイヤ→<モザンビーク>テテ→トーフ→マプト→<南アフリカ>プレトリア→<UAE>アブダビ

大自然の洗礼。
圧倒的に自分を小さく感じさせた黄土色の大地。

アフリカでの日々は、学校での知識や都会でのハウツーがまったく役にたたなかった。
とにかく物がない、インフラが整っていないという厳しい環境と、
アフリカの人々の生活からのヒントが、旅の始まりから少しずつ芽生えてきていた
「知恵を使う」、「工夫する」生き方への徹底的発想の転換と実地トレーニングをしてくれた。

途中、二人とも陥ってしまったのが、車輪がスタックしたような状態、白けた気分。
もう観光は充分。そう思っても、何をしていいか分からない。
インド・ネパールと手ごたえを感じてきた「ソーシャルトラベル」も、
アフリカの抱える根深い問題の数々を目の当たりにし愕然とし、
ここでは歯が立たないと白旗を振りたくなっていた。

それでも流れに身を任せつつ、不思議な縁、出会いと直感を信じて進んだら、
観光地であってもチャンスが巡ってきた。等身大の私たちでもできることがあった。
そこで作った小さな点と点が線になり、最後は数千人来場の音楽フェスに
チャリティ出店することになり、美和は子供の人権NGOのアンバサダーに就任した。
もがきながら、泣きながら、悩みながらとにかく挑戦したすえにつかんだものは、
ニュースにも教科書にも歩き方にも載ってない、リアルで、人の血の通ったものだった。

 
 

 

<突然のハプニング、のお話>

男子力・・・言い換えるとサバイバル能力ということだろうか。
モノや道具やサービスが充分に無くても切り開く力。
便利さによりストレスが無くなった結果、その工夫をする必要が無くなり、
僕のような男子力の弱い男が育ったのかもしれない。
(YUKI)
2010.8/12「男子力テストin ナミビア③ 結末と苦渋・・・」より

<あわせてどうぞ>
2010.8/10「男子力テストinナミビア①」

2010.8/11「男子力テストin ナミビア②「荒野のど真ん中でエンジンかからなくなったけどどうする?」

 

アフリカでの日々で、「知恵」というものの“存在”の再確認をした。
「知識」「ノウハウ(スキル)」「知恵」少しずつ重なり合う3つの円。
私たちは今まで、知識とノウハウばかりを
一生懸命強化してきたんじゃないかな。
(MIWA)
2010.9/25「知恵を使って生きる」より

 

例えば東京から京都までの旅行。
新幹線でブッ飛ばすのもいいけど、東海道だけを見ても
伊豆、駿河、尾張に伊勢、志摩、ちょっと北にそれて岐阜もある。
その過程で全国の農家や牧場、旅館や食堂などと一緒に、
グッドウィル(良き意思)のもと、プロモートJAPANできたら・・・
あぁ想像しただけで素晴らしい。
(YUKI)
2010.8/17「キャンピングツアーという旅行スタイル」より

 

どこか心底感動していない、というか白けている自分。
よく分からないが、とにかく「慣れ」たような、感覚。
この慣れという奴は一番気をつけなければならないと思う。
(YUKI)
2010.9/17「旅の日常・・・ちょっと愚痴的な・・・」より

 

大事なものはとんと見失ってるのに、
小さなことにだけ敏感になって、チクチク無用に傷ついたりする。
そんな私への、太陽からのヒントだったのかもしれない。
正論でも自虐でもなくて、全然違うことに目を向けたほうがいいこともあると。

もっとできる。もっと面白いことがある。
(MIWA)
2010.9/11「太陽からの啓示」より

 

教科書の中にしかなかった歴史が、
テレビの中にしかなかったニュースが、
温度と臭いをもったリアリティとして目の前に現れた。
(YUKI)
2010.9/13「days in Namibia」より

 

出会いは、不思議な導きによるように見える。
でもそこに、自分の在りようが何がしか関わっているのかもしれない。
だとしたら今日も明日も、せめて、「いい顔」で前を向いていたいと思った。
(MIWA)
2010.9/15「Days in Namibia。荒野の石くれ」より

 

「何故こうなってしまうのだ?」
といったさざ波立った感情はどこかに消えていて、
大きすぎて尻込みし、旅行者だからと傍観していた「アフリカ」は、
リアルで感触のある身近なものに変わっていた。

そして僕は、やっとスタートラインに立てたような気がしていた。
(YUKI)
2010.9/29「見えてきた、アフリカ」より

→マラウイ湖畔の村で、子供と若者のために奮闘。(ソーシャルトラベルページへ)

 

大変なことになった。怖い。恐ろしい。果てしない。
でもやってみたい。やらせてほしい。
どこかで確信がある。きっとうまく道が開ける。それが私たちの“やるべきこと”なら。
道がある限り、どんなに苦しくても、やり遂げよう。
子供たちのHOPEのため。これは大人たちのHOPEでもある。
いや私たちのHOPEでもある。
(MIWA)
2010.10/13「ナリユキか運命か② Under the Tree」より

→村の小学校に校舎を建てたい!大それたプロジェクトに発展。(ソーシャルトラベルページへ)

 

<アフリカ全体振り返り>

「点と点は繋がる」。
信念を元にとった行動、その点は、
その先何かの形で他の点と繋がり、線となって未来を形作る。
だから、強く信じて、行動していこう。

「大きな力の存在」。
僕らは、転がり続けながらも、何かに導かれていた気がする。
大半の事は、自分の力ではどうにもならない、
時に偶然とか奇跡などと形容される何か大きな力によって
動いているような気がする。
(YUKI)
2010.12/9「THEベスト・オブ・南部アフリカ ~感動編~」より

 

<<南ア&東京ダイジェストへ  欧州&モロッコダイジェストへ>>