2011年1月9日~ [100日間]

[ROUTE]:<ペルー>リマ→クスコ→マチュピチュ→クスコ→プノ→タキーレ島→<ボリビア>ラパス→ウユニ→<アルゼンチン>サルタ→コルドバ→<チリ> サンティアゴ→(*勇輝  ピチレム6 → プエルトモン1 → プエルトナタレス5 → プンタアレナス5 → プエルトバラス2/*美和  ルパンコ湖10 → オソルノ1 → メトリ9)→プエルトモン→テムコ→プコン

大きく期待と希望と不安を膨らませて降り立った
夢の大地、南米大陸は、
私たちが自信を持ちかけていた、転がる石のような旅の仕方を
なかなかさせてはくれなかった。
戸惑い、悩み、もがいた日々。
語学を特訓したり、日系人コミュニティを覗いたり、
コンサートに行ったり、山に登ったり、髪型を変えたり。
思いつくあらゆる手を打つがなかなか突き抜けられなかった。

そんな中で入ってきた、日本の大震災のニュース。
悲しみに震え、何も手につかず、呆然としていた私たちを
再び歩ませてくれたのは、チリ・サンティアゴの人々の
熱い思いと声だった。

この旅初の二人別行動を取り、大自然と、自分と向き合い
ほんの少しだけど強くなり、何かが変わった気がした。
そして100日が経ち、
少しの敗北感と少しの達成感とともに得たのは
とても静かで冷静で清清しい気持ち。
純粋に旅そのものに敬意を払い、楽しんでいる自分たちがいた。

 

 

 

 

街や国、もしくは大陸単位でくくってイメージをつくるのは
ホント違うなあとしみじみ思った。

街を歩き人と触れ合ってみて、
思うのは「そんな見方は現地の人に失礼」という事だ。
超危険と言われる都市にだって、
今この瞬間数百万人の人が生活をしていて、
その超大多数がイノセントで超優しい人たちだ。
(YUKI)
2011.1/30「南米、という誤解」より

 

僕らの「ペルー首都、リマ」 が、
時間軸においてグゥーンと広がったような感覚があった。
この目の前にある「今」は、
長い歴史の先に存在し、先人達の血や汗や涙の結晶なのだ、
そんな事を感じた。
(YUKI)
2011.2/7「ビーサンは「さよなら」inペルー」より

 

やはり、時間、だと思う。
旅をしていると、国から国、街から街へ
その世界に溶け込ませるように
自分達自身も「TRANSIT」していく。

何日もかけてひとつの場所に向かって進む。
自然の中に身を置き、晴れだ雨だに一喜一憂しながら歩く。
一見合理的じゃないけれど、この充実感や感動は
この時間のかけ方ならではと、心から思える。
(YUKI)
2011.2/12「マチュピチュ Inca trail 4days.」より

 

そして娘はいつの間にか34歳になり、
ペルー奥地の山の中で、父と山に登りたいと思っている。
なのに父はもう、本格的な登山ができる足ではない。

ねえ人生ってこういうこと?
これが、ことわざになるくらい皆が繰り返してきた愚かなこと?
(MIWA)
2011.2/23「マチュピチュこぼれ話 ~遥かな尾瀬~」より


言葉のイメージやメディアで見てきたものほど、
「poverty」「貧困」の現実は派手じゃないのかもしれない。
自身のイメージと彼女達の姿には正直ギャップがあった。
でもそこには必ず、それぞれの環境で毎日を生きる人がいる。
インドの現実。アフリカの現実。
そしてペルーの、クスコ近くのある村の現実。
(YUKI)
2011.2/19「マイクロファイナンスの現場を訪ねて」より

 

旅というのは、自分の中のプリミティブが試される場なのかもしれない。
最終的には“情報” なんて意味がなくて、
瞬間的に感じる「気」や「感覚」しか頼りになるものがない。

ニンゲンってすごいって思う。生き物として。
胃があって腸があって、そういう、教科書で習った身体のメカニズム、じゃない話。
すんごく面白い。
(MIWA)
2011.2/21「水かけ強盗と野生の雄たけび」より

 

想像を超えた世界。
いや、これは想像「できない 」世界だ。

その場に立つと、5感(6感?)が総動員され、新たな「世界」が創られる。
ウユニの異次元空間が、
薄っぺらいgoogle earthのビジュアルではなく、
ひとつの「世界」として自身の中に新たに創られた。

だから僕は、旅が好きなんだな。
(YUKI)
2011.3/11「想像「できない」世界へ」より

<合わせてどうぞ>
2011.3/9「ウユニ:実践編~最強の敵への挑戦~」

 

想うこと、祈ること、できる事をすること、
止めちゃいけないと思う。
前を向いた小さな力は、同じ方向を向く他の力と一緒になり、
それは流れとなり、大きな力を生む事ができるかもしれない。

「Fuerza Japon!」(頑張れ日本)
「Chile esta con tigo」(チリis with you)

僕らは、前を向いて旅を続け、
元気な日本を人々に伝えていきたいと思います。
(YUKI)
2011.3/21「前を向いて、進もう。」より

<動画もご覧下さい>
2011.3/17「FUERZA JAPON !!(頑張れ日本!)チリからの応援メッセージ」


私たちは、それでも進むのだろう。
今日という平凡で輝いた日を。
自分自身の人生を。

立ち止まってる場合か。
私は私の今日を生きなくては。
私の今日をまっとうしなくては。
(MIWA)
2011.3/24「大きく息を吸って」より

 

雨、風、雪、太陽、水、氷、土、岩、緑、、、。
パタゴニアという世界最高峰の大自然の迫力に「どっぷり漬かった」感覚。
感じる、という自分が主体の表現よりも、
大自然の海にとても小さな自分が漬かっているイメージがしっくりくる。

便利さや心地よさに慣れきった自分を
1回リセットするような感覚を味わった気がする。
(YUKI)
2011.4/18「Days in Patagonia 4・・・なぜ山を歩く」より

<合わせてどうぞ>
4/11「Days in Patagonia 1・・・いざ、男を磨きに。」

4/13「Days in Patagonia 2・・・凍てつく波動」

4/15「Days in Patagonia 3・・・男子力テスト、再び。。。」

 

もっと楽に、もっと優雅に、という欲求は、
あの人は素敵なものを持っている、という羨望は、
物を増やし不満を増やし感覚を鈍くさせ、
それらのごちゃごちゃしたものが折り重なって生活が埋もれていく。
芯が見えなくなっていく。

今まで私は、
本当は必要じゃないことを
ずっと必要だと思いこんで生きてきたんだな、と気づかされた。
(MIWA)
2011.5/8「farmstay5. 生きるためにパンを焼く」より

<合わせてどうぞ>
4/24「farmstay1. 豚とエンパナーダと敗北感」

4/25「farmstay2. 私は農業がしたいのです」

4/28「farmstay3. TRANSIT。少しずつ染みていくもの」

5/5「farmstay4. ただ暖かいベッドさえあれば」

 

「僕ら、そーゆーのじゃ無いんで。」
正直、今までそんな風に思ってた。

でも今、1人の「普通の」バックパッカーになって、気づいた。
猛烈に楽しんでいる自分に。

普通はいやだとか、こういう旅が「いい旅」だとか、
どれだけ傲慢なんだっつーの。
自分に突っ込みを入れながら、
肩の力が抜けていくのを感じていた。
そしたら、なんかホントに気持ちよかった。
(YUKI)
2011.5/11「バックパッキング、最高。」より

 

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