2010.11.9~ 61日間

[ROUTE::<フランス> パリ→ロワール→<モロッコ>マラケシュ→エッサウィラ→タガズート→アガディール→マハミド→フェズ→<スペイン>セビリヤ→バルセロナ

文化の深み、重み。
粛々と受け継がれてきたものたち。
インドやアフリカの大地と比べたら、地図上ではほんの少しの移動なのに
まったく異なる色・香り・空気を醸し出していた。

アフリカ4ヶ月で身も心もモッサリした私たちが、
ご褒美!と称し飛んだパリで酔いしれたのは、上質な醸造酒のような深い、美しいものたち。
すっかり畳んでしまっていた「現代人」「TOKYO人」としてのアンテナが、
刺激を受けちぎれんばかりにビンビンいっていた。

サハラ砂漠で時間をかけて掴んだのは、
まるで「そんなこと人間にわかるわけがないでしょう」というかのような
徹底的に自然と運命に身を任せた、本物のノマドの世界観。
「TOKYO人」とは間逆の発想・価値・生き方を学んだ。

そして2011年が明ける。日本への帰国がにわかに視野に入ってくる。
ちょうどバルセロナに集合した仲間との、擬似・大家族生活が
「これぞ」という素晴らしいイメージを与えてくれた。

 
 

 

奥の奥、細部の細部、折り重なり調和して伝わってくる、複雑な色や音や味。
実はこういうものを味わうことを欲していた、飢えていた、のかもしれない。
フランスに、パリに、マイリマシタと思った。
(MIWA)
2010.11/26「嘘だろPARIS」より

 

不幸せは自分で作り出しているんじゃないか。

計画する。時間を決める。期待をする。
期待と違えばがっかりし、思い通りいかないと憤る。
僕らは自分達で勝手に眉間にしわを寄せ、
不安になり、不機嫌になり、疲れていっているようだ。
(YUKI)
2010.12/25「砂漠の民に魅せられて」より

 

砂漠で生活をしていると、圧倒的に謙虚になる。
傲慢になれようがない。
でっかい宇宙の中の1つの惑星なんだって、
長い長い長い歴史の中で、この砂漠が海だった頃からの
大きな流れの中に今いるんだって。
(MIWA)
2010.12/28「砂漠と星と男たち」より

 

次々に起きた日本的には意味不明な出来事や
半端ない人々との出会いの連続。
これらを頭で考えずただただ受け止めて、
素直に「すげー!」「おもれー!」と感嘆できた。

自由を語るな、自由であれ。

色々な経験や変化を振り返って思う。
幸せを語るのではなく幸せであろうと。
(YUKI)
2010.12/30「1年を終えて」より

 

当たり前のようで分かってなかったのが、
お互い「変わる」こと。「変わるものなのだと認識する」こと。
出会った頃の相手、結婚式の日の相手、
そういう過去の相手と比べて怒ったり嘆いたりするのは違う。

だから私は進化しつづけなくちゃと思う。
もっと、可愛い人に。もっと、優しい人に。
もっと、勇敢で豪快で、頼もしい人に。
(MIWA)
2011.1/6「年越し。といえば夫婦の話。」より

 

誰の子だか、誰の親だか、誰のじいちゃんだか、
ちょっと曖昧なくらいで、
子も親も、みんなで育っていけないかな。
(MIWA)
2011.1/28「バルセロナ。子供はみんなで育てよう。」より

 

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