男子力。
キャンプ行くとテント張りが超手際良かったり
電気系統や配線にやたら強かったり
道にめっぽう詳しかったり
そういう「男ならでは」の能力。
わかるだろうかこのニュアンス。
自由な個人旅行もまた、
この男子力を試される関門が目白押しだ。
特にアフリカのような所では。
そして、ナミビアである。
日本を発ってすぐだが、
僕らはいま ナミビアにいるのだ。
敬愛すべき元祖冒険ヤロウの鬼内さん
を初めとして多くの方からお墨つきを頂いたこの国。
ケープから総工程約4000km(予定)レンタカーの旅
をスタートした僕ら(僕)を待ち受けていたのは
度重なる男子力テストの洗礼だった。
![OLYMPUS DIGITAL CAMERA](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/P8035287_rs-500x375.jpg)
ケープタウンから北へ。後ろに見えるはテーブルマウンテン。
![IMG_7747_rs](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/IMG_7747_rs-500x333.jpg)
時おり見かけるヒッチハイカー達、お疲れ様ですごめんなさい。
必要以上のエンジン音がなんとも滑稽だ。
思えば「車に強い」こそ男子力の際たるものだろう。
快適で故障しづらいオートマ車で育った僕の男子力に
早速ケチがついた。
![IMG_7760_rs](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/IMG_7760_rs-500x333.jpg)
ケープタウン近く、芝生がキレイで時おり牛や羊の群れが。
![OLYMPUS DIGITAL CAMERA](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/P8035344_rs-500x375.jpg)
その後山を越え、川を越え、
![IMG_7764_rs](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/IMG_7764_rs-500x333.jpg)
菜の花畑を越えていく
![IMG_7897_rs](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/IMG_7897_rs-500x333.jpg)
綺麗な芝生は徐々に荒々しく 北上するにつれちょっとずつ変わっていく景色
ナミビアとの国境を越えると、
100km毎にやっと1つ小さな町がある程度だろうか。
それ以外は何もなく自然のど真ん中をひたすら走る。
とにかく何も無い。
大自然の壮大さとそこに道路やフェンスを引いた
人間の労力に敬意と畏怖の念でいっぱいになる。
![IMG_7961_rs](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/IMG_7961_rs-500x333.jpg)
国境は南半球最大と言われるキャニオンのふもと
![IMG_7974_rs](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/IMG_7974_rs-333x500.jpg)
イミグレや車両登録などの簡単なスタンプラリーで通過
![OLYMPUS DIGITAL CAMERA](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/P8045360_rs-500x375.jpg)
その先はだからとにかく何も無くて
![OLYMPUS DIGITAL CAMERA](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/P8045368_rs-500x375.jpg)
何もなくて
3日目。国境から300km北上した街(キートマンズショプ)
から西へ砂漠を目指していたところで、
恐らくこの旅行全体でも最大のトラブルとなる
ハードコアな男子力テストが待っていた。
走行中、見ると何かランプがつきだした。
車の説明書を見ると「coolant」と書いてある。
熱くなりすぎたのだろうか。
よく分からないが一回停止して再度走り出す。
状況は変わらずランプが再度点等した。
じわりと嫌な予感がした。
落ち着け勇輝。
とりあえず車を止めて様子を見よう。
再度停止してみる。
なんかプスプス音がなっている。
ん?
もう1度かける。
いつもとは違う乾いた音が鳴る。
が、かからない。
不安は落胆、そして絶望感へ。
![OLYMPUS DIGITAL CAMERA](http://h-b.asia/wp-content/uploads/2010/08/P8055498_rs-500x375.jpg)
動かなくなる前に停めたところ
「荒野のど真ん中でエンジンがかからないけどどうする?」
(続く)