リオデジャネイロ。別名「marvelous city」と言うらしい。
マーベラス??
使ったこともないしイメージのわかない形容詞。
だけど、というかだからこそ、この言葉でこの街を形容したい。

今までに行ったどの街にも似ていない、
どうにも表現できない、とにかくスゲー街。
それがリオデジャネイロだった。

 

リオといえば、ビーチ。

高級ビーチエリアのイパネマ、コパカバーナでは、
キレイなビーチに沿ってリゾートマンションとショップ、レストランが軒をつらね、
健康志向のリッチブラジリアン達がそれぞれの方法で汗を流す。

 

リオといえば、食。

魅力的なレストランから食堂で着座しての食事もいいけれど、
郷土料理やシュラスコをほうばる屋台飯も捨てがたい。
喉が渇いたらジューススタンドでフルーツ投入、もしくはバーに駆け込みアルコホル注入。
この街で飲食に困るとしたら高めの値段設定以外にないと断言できる。

 

リオといえば、アート。

絵画、壁画、階段、夕日、、、。
アートにあふれた街、ではなく、街そのものがアート。

 

リオと言えば、緑。

大都会のド真ん中にこんなジャングル!?
街中に突如あらわれる岩山、巨大スケールの熱帯性植物の数々。
文明と自然がゴチャマゼのこの感じ、未経験。

 

リオと言えば、サンバ。

聖地ラパでは連日連夜サンバのリズムが途絶えることはない。
サンバクラブのドアを開けよう、こんなに笑顔にあふれた所は無いと思うはず。
ダンスの持つパワーに圧倒された、アツい夜。

 

カラフルで、エネルギッシュで、熱があって、ギラギラしてて、強烈で、、、
やめよう、やっぱりこの街を形容することは僕にはできない。

 

リオ最終日、リオを一望できるというパン・ジ・アスーカルという山へ行った。
ケーブルカーに乗り込み地上270の山頂を目指す。

そして頂上から、360度のパノラマでリオの街を展望する。
夕暮れ時から刻々とその姿を変えるマーベラスシティ、言葉も無い。

写真中央の山の上の小さな光は、有名な高さ30メートルのキリスト像。
そう、この街は巨大なキリストに常に見下ろされているのだ。
そして、街の光に対して圧倒的に大きな山々は、
山が街に侵食しているのではなく、大自然の中に街が間借りしているだけだという
当たり前の、でも忘れていた事実を、見るものに強烈に突きつける。

この巨大な神と自然が、
リオをリオたらしめているものなのだろう。僕はそう思う。