ブラジルといえば。

大都市リオデジャネイロ、サンパウロ、
昔映画を観て知ってたサルバドールに、
本を読んで関心があったアマゾン川の拠点マナウスとベレン。

・・・それくらいしか、イメージがなかった。
「バイーヤ州」なんて、知らなかった。

ブラジルに入ってすぐ
共に過ごした大学生たちに猛烈に薦められたことから興味が沸き、
州都が行きたかったサルバドールだったことが後押しになって
(アマゾンを「次回絶対!」と諦め…)
決めたデスティネーション、バイーヤ。

私たちはリオからサルバドールに飛んだ。

そして2週間後、再び飛行機に乗るときには大きな声で叫びたくなっていた。
「バイーヤやばい!最高!」

今回は、そんなバイーヤの魅力をお届けすべく写真中心で振り返ります。

はじまりはじまり~

 

州都サルバドールでは、
古い街並みが有名なペロリーニョ地区に居心地のいい宿を取ることができた。
2泊だけして疲れを取ったら、大きな荷物を置かせてもらって小旅行に出発だ。

ベランダからの眺め。嘘みたい。

宿の朝食。夢みたい。
山のようなフルーツに、うまいパンとコーヒー。
これからずっとバイーヤでは朝食が素敵すぎて悶え続けることに。

 

 

 

サルバドールから深夜バスに乗り、
冷房の寒さと流され続ける映画のうるささと悪臭(吐いてしまう人続出だった)に苦しみつつ
着いた小さな町、レンソイス。
(もっと北の、砂漠とオアシスの見れることで有名なレンソイスとは別のレンソイスです)

ここはこぢんまりとした古ぼけた町。
素朴な人々の暮らしぶりと、町を拠点とした大自然を堪能できるアクティビティが魅力だ。

 

ちょっと散歩がてら歩くだけで近所には、こんな場所が。

地形、鉱物、水、植物。見たこともない色と形。

拾って、すくって、触って、子供みたいに面白がってるうちに汗びっしょり。
最後は川に飛び込む。

 

ブラジル人に人気の観光地、だけど
のんびりしていて地元の人々の生活と溶け合っているのがいい。

町を歩けば、窓からこんな様子が見えたりして、微笑んでしまう。

バイーヤに入って、俄然盛り上がるのが食事。
「QUILO(キロ)」というスタイルのレストランが主流になる。
名前の通り、好きなものを皿に盛り、その重さで料金が決まる。
バイーヤ名物の煮込み系料理から、魚、肉、混ぜご飯、うまい!
この“キロの誘惑”に悩まされ続ける私たち。確実に体重増えた。

 

ふと気づく。皆、働き者だ。道を掃除したり家具を直したり。
これもバイーヤの血?とても気持ちがよかった。

 

私たちが選んだのは、勇輝の投稿にもあったけど個人ガイド、ドドに頼んだ1日の自然満喫ツアー。
約4500円/人。美しい川、山、渓谷、夕焼け。

中でも、ランプ1つで探検する鍾乳洞は、期待に反して感動した。
鍾乳洞の中は、簡単なロープを引いて道のようなものを作ってはいるけど、基本、自然のまんま。

1センチ伸びるのに35年だって、この大きさって…。(右下にいる小さいのが私、分かる?)

一度、洞窟の中で、ガイドさんがランプの光を消してくれた。
本物の暗闇と静寂。
目を凝らしても、何も見えない。
神秘的な感覚と原始的な恐ろしさに、ブルっっとした。
ずいぶん昔に行った中国の鍾乳洞(電飾ビカビカのやりすぎ演出)を思い出し苦笑いするのだった。

 

ツアーで一緒だったカップルと酒を飲んだり、ドドの家やカポエラ道場訪問、
地元の若者との交流もあり、忘れられない数日間になった。

夕暮れ時に町を染める甘い色味のように、あったかい触れ合いのある町だった。

 

 

ブラジルの大地のほとんどはかつてジャングルだったのだということを感じさせる景色。
フェリーとバスを乗り継ぎ、もう1つの目的地、イタカレへ。

 

ここは海沿いの町。
勇輝はサーフィンがお目当て。

小さな町をぶらぶら。
ブラジルに入ってから折々に聞いてきた「ブラジルには人種差別がない」
という言葉を思い出していた。
バイーヤ州は、かつてアフリカから奴隷として多くの黒人が連れてこられた地で、
特有の黒人文化を持つことで知られる。
でもここには歴史の被害者・加害者という意識はおろか黒人、白人、混血という
差別も区別も無かった。
誰もそんなことちーーーっとも気にせず一緒に歩き、肩を組み、共に笑っていた。
次第に私は、もうその人が「黒人」なのか認識することさえ忘れてしまった。
「なんだったんだ、今までの・・・・。アホらしい!」
それは、これまで拭いたくても拭えなかった憑き物がすっと落ちたような、
なんともいえない気持ちのいい感覚だった。
この町で、黄色いアジア人である私も、ずっと笑っていた。

 

イタカレでは本当にのんびりリラックスした。

美味しいバイーヤ料理や、世界指折りでは?という絶品ピザを堪能し、
部屋で地元の酒カシャーサを飲み
(パイナップル50円を丸ごと買って大胆に切って手でつぶして酒を割るという贅沢を楽しむ)、
風に吹かれ、海沿いを歩き、夕立を眺めて過ごした。

私は気に入った1軒のレストランで海鮮カレーともいうべきムケッカを習い、

勇輝は椰子の葉で作る帽子を習った。

 

これまでの旅の仕方のように、
期限も飛行機の予約もない状態だったら間違いなくあと数週間居てしまっただろう。
幸せな名残惜しさとともに、サルバドールへ戻る。

 

 

ちょうどその日は、大きなお祭り「サオ・ジャオ」が始まった日だった。
(人々の説明を総合すると、聖人の誰かが結婚した祭りのようで、
独身の人は皆ご縁を期待しておしゃれをして街に繰り出すのだと)。

 

ペロリーニョ地区には屋台があふれていた。(どっちもいいお肉!)

中心の広場は大盛り上がり。ライブも始まって皆、踊る踊る!

 

目が合うだけで笑ってくれる、手を振ってくれる、声をかけてくれる。

この夜だけで、何人と握手し、何人とHUGしただろう。
旅行者も地元の人も、売る人も買う人も、大人もキッズも関係なく、皆が笑っていた。
根っからの陽気さとエネルギーを感じて嬉しくなった。

 

広場で、路地裏で、それぞれの祭は続いていた。

子供たちも夜通し遊ぶ!教会の前の階段にて。

 

祭のあと。遊びの天才たちが散らかした街をパワフルな清掃車がもとに戻していく。

 

 

全員が二日酔いの街に青い空が眩しい。

 

巨大エレベーターと港と下町。

 

 

いろんなことが夢だったように思えていた。美しい海沿いをローカルバスは空港へ向かった。

さらば、バイーヤ。いとしの、バイーヤ。アディオス!またいつか!

~おわり~

 

これから、ワールドカップとオリンピックで注目が集まる国、ブラジル。

日本でも雑誌やテレビの特集やらツアーやらいろいろ組まれるだろうけど、
果たしてレンソイスやイタカレがトピックに上がることはあるだろうか。
…たぶん、ない。サルバドールはあるかもしれないけど。

みなさん、ブラジルに行く際は、ぜひぜひご検討ください。
これからは、バイーヤです!!!
(MIWA)