さてサンセバスチャンに2ヶ月。拠点となる家探しは、快適さの面でもコストの面でもとても大切。

エアビー(AirBnb)もあるし、良い不動産サイトも紹介してもらっていたし、物件を一緒に探してくれる友人もいるし「絶対見つかるでしょー」とタカをくくっていたが、これが甘かった。エアビーだと月30万円は超えてしまうし、不動産サイトのidealistaでは中心地のキレイな物件でも月800ユーロくらいからあったのだが短期滞在は基本NG。

出国1ヶ月前でも宿が決まらず焦った私たちは、iedalistaに「ここ2ヶ月だけ借りられませんか」というメールを数十件送った(勇輝が)。すると「ここはだめだけどこんな物件あるよ」と返事をもらったバケーションレンタルに答えがあった。

決めたのは、一番の名所ラコンチャ湾の目の前、の、海側じゃない物件。光熱費月100€までは込み(★)で、WIFIつき、家具や生活道具つきのマンション一室だった。
2ヶ月弱の51日間で2400€=約30万円。もう少し安いのもあったけど、wifiの設置手続きや光熱費のリスク、日割りの契約自由度などを考えたら結局バケーションレンタル(☆)がいいねとなって。しかしさすがスペイン一物価が高いサンセバスチャン。。

(★)スペインでは電気代がすごく高い。いまの大統領が電気会社に魂を売ったせいだと誰かが言ってたが、光熱費の上限が決まっているのもそのせい。光熱費別の物件も少なくない。できるだけ暖房を切って生活する。

(☆)バケーションレンタルはfeel freeというサイトがおすすめ。自社管理物件だからかサービスが素晴らしくて驚いた。wifiの調子が悪いとメールしたら30分後の夜8時に技術者が来たり、直らない間はポータブルwifi貸すねと言ってくれたり。その他問い合わせなども必ず半日以内にはレスがくる。神。

きっと窓の目の前の光景は建物がドン、だろうと思ってたら、広く抜けており緑いっぱい。晴れればだけど洗濯物も干せて母ご満悦。

寝室は本当は2つ欲しかったがまあよし。ベビーベッドを入れてもらったので、先に寝た子供のどっちかを入れて広さを確保している。反対側に十分な広さの収納があって使いやすい。

日本人ならではの光景かもしれないが玄関はこんな感じで靴が並ぶ。雨靴、ブーツ、スニーカーの3セット。と子供の傘。
必須なのはルームシューズ。ペラペラの簡易スリッパではなく、いいものをね。

リビングの前の収納には生活道具。薬と文房具、おもちゃ、出かけるときに持っていく防寒具、バッグなど。電子レンジは台所が狭かったのでこっちに移動。

ここで誤算が。室内の写真にTVがあるのを確認して安心してしまっていたのだが、子供のためにアテにしていた大事なものが2つ無かった。1つはDVDプレーヤーで、たくさん持ってきたDVDが意味なし。

もう1つはTVの中身で、子供チャンネル「Clan(クラン)」が映らなかったこと。国営放送だし、まさかそんなことがという感じなんだけど。Clanは幼い子も楽しめる(動きが多い、動物や恐竜や乗り物が主人公、優しいスペイン語)魅力的な番組が多く、CMなしで次々観られる。去年来たときも2つのエアビーの部屋で子供たちはかなり食いついていた。

ここのTVにもいくつかアニメチャンネルは入ってるのだが、ちょっとお兄ちゃん向け(動きじゃなく会話に頼るもの)だったりバスク語だったり、番組的に食いつきが弱い。。

雨の日が多いということでDVDとClanに大いに頼ろうと思っていたのにこれには困った。あんまり観せたくないがAmazonプライムとその他お絵かき・粘土・レゴ・ままごとなどでカバーしよう。

こちらがキッチン。主に勇輝が立っている。シンクが小さすぎなのが不満らしいが、食洗機をバカッと開けて、洗った食器を置く場所に使い始めて結構便利になった。(こまめに洗いたいし汚れちゃんと落ちないしで食洗機は使ってない)

持ってきた数々のアイテム。いりこ・昆布・かつぶしのダシ各種、海苔、ごま、ふりかけ、乾物各種、インドのスパイス、七味や豆豉など和風・中華の調味料たち。あとは少し米油、ごま油も持ってきた。基本はこちらで買ったひまわり油とオリーブオイルで。

お米は持参しないでOK。スーパー「Eroski(エロスキ)」のバレンシア米(D.O.Valencia)がかなり日本米に近く炊けるから。ポイントは、30分以上長めに浸水、同量より少し多めの水で、ブクブクいったら弱火10分、蒸らし10分。値段は日本の一般的お米より少し安いくらいだから有難い。

こちら冷蔵庫。お土産の日本酒が幅をきかせているが、あとは醤油、ポン酢、つゆ、塩麹、ソースケチャップマヨ、手作りのなめ茸、遠野の南蛮麹漬け、空港で死守したお味噌も。

食器もいろいろ持ってきた。エアビーはじめこういう物件ではぜんぶ真っ白な洋風のお皿なので、茶碗・お椀は必須として、料理を盛ってアガる食器や、友人を招いたとき喜ばれる和食器も。小ぶりのタッパーも役立ってる。あと乾麺ね。

食事はいろいろ。でも子供づれなりに気をつけている。
水が変わるためか最初の1週間は、子供たちはお腹の調子を崩しがちなので、和食を中心に温かく胃腸に優しいものをつくる。

とにかく海外生活中は野菜やミネラルが不足しがちになるので意識している。市販のお菓子は置かず、おやつには山盛りのブロッコリーとか蒸し野菜。お腹が空いてたらぺろりと食べる。くず野菜を味噌汁に、キャベツたっぷりのお好み焼きなどが効果的。

こちらがバスルーム。なんと嬉しいことにバスタブがついてた!小さなボウルに入っているのは魚のおもちゃ。「プールやるよ!」と子供たちを誘い、お風呂でひとしきり遊ぶ。外で遊べない日はいかに遊ばせ疲れさせるかが大事なのだ。

映ってないが、トイレトレーニングを始めたばかりの次男のためにアンパンマンの便座も持ってきて正解。

なんて撮影してたら、いつの間にかパンいちの息子たち。。なぜ。。

わざわざ廊下で読書。よくわからんが楽しそうなのでいいか。

続いて「お手伝いする!」と言って洗い物(ほぼ水遊び)を始めた二人。おーいそこのパンツをかぶってるやつーー尻見えてるぞーー。このあと子供用茶碗を欠けさせて母は泣くのだった。。

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こんな感じで楽しくバスクライフをスタートさせております。
以上、生活の様子のご紹介でした!

(MIWA)