青い空と美しいラコンチャ湾。そんなイメージ写真で紹介されることの多いサンセバスチャンだが、冬は雨ばかりでどんよりグレーな世界が広がっている。天気予報を見ても雨、雨、雨。

でも、雨具とブーツをバッグに詰め込んで到着した翌日、待っていたのは清々しく晴れた、それはそれは美しい土曜日だった。こんな日はそう無いはずとカメラを持って外に出た。何度来てもホレボレする街並み、友人たちとの再会、新しい出会い。何でもないけど大切な、とある休日の記憶。

スペインやお隣フランスの王族たちに愛され「ビスケー湾の真珠」と呼ばれるラ・コンチャ湾。
海岸に出るなり靴を脱いで裸足で駆け出す子供たち。冬でもこうじゃなくちゃね。
個人的にはラコンチャ名物は、冬でも海に飛び込む人たち。実は海沿いの道の下にはサウナがいくつか連なっていて、火照った身体を休ませている。
隣のZurriolaビーチが有名だが、ラコンチャもサーフィンできるよ。観覧車前あたりがポイント。
前日の金曜日が休日だったらしく、冬なのに観光客も多かったこの日。晴れてよかったね。
子供たちが心待ちにしていたのはメリーゴーランド。TT兄弟ね。
最近ふと見るとよく手をつないでる。泣けるやつ。
気持ちのいい散歩を終えてマンションに戻る。今日は友人一家を招いてのランチだったのだ。
バスクの兄弟と読んでいるイバン(右)とパートナーのアンドレア。3年前にとある人の紹介で「日本人が大好きなバスク人」と紹介されたのが始まりで、イバンがいるからこの街に通っているってくらい世話になってる。

手に持ってるのは、そうタコ焼き。出発直前にメルカリでタコ焼き器買ってきたのだ。ついでに言うとイバンが着てるシェンロンのTシャツは、ドラゴンボール狂の彼に美和が買ってきたプレゼント。
子供が集まると言葉を超えてすぐ打ち解けるからホント感心する。
でも油断するとこうなる。iPhone/iPadの魔力はすごい。ちなみに左後ろのルーシア13歳へのプレゼントは、おしりたんていのマスクです。
夕方まで盛り上がった後は、もう一度お散歩へ。
いくらでも歩いてられる。
翌朝。うん、しっかり降ってる。これぞ冬のバスク(というイメージ)。今日は1日ゆっくりしよう。
と、思ったらイバンから連絡が。「昨日話していた、アメリカからきた友人と会うことになった。来るかい?」。この2ヶ月間、うまく子供を遊ばせたり見合ったりできる友達ができるといいねと話してたのだ。WHY NOT。
カフェでお茶をしようという事だったけど、子供たちが縦横無尽に走り回るので、すぐ近くだから家に行こうとなって、
アメリカからバスクにきて10年というメイディ宅へ。夫婦でNPO勤務、今はバスク語の勉強が忙しいという彼女だが子供は4人!
代わる代わる抱っこされてやたら可愛がられるアサと、
遊んでくれるお姉ちゃんにぞっこんのアオ
おままごとがとにかく大好きな4歳。みんな子どもに優しいし遊ぶのが上手い!
メイディの旦那さんのケビンも加わり、外国人としてのここでの生活のこと、VISAや教育環境のこと、日本食イベントやるなら?などなど色々教えてもらう。
ひたすら遊んだ後、帰りたくないと泣くところをバスに無理やりのせ、
車道に出ないように注意しながら歩いて帰る。
大人の足で10分近い道のりも、歌いながら最後まで頑張れるように。少しずつたくましくなっていく子供たち。

なんでも無いけど、なんだか幸せなとある休日。やっぱり好きだこの街が。幸先のよいスタートだ。