2009年に初めて来てから6年。
毎年欠かしてないからもう7回目になる。
なんで毎年インドに来るのか。
理由はいろいろあるけど、一言でいうなら、
それは「インドというシャワー」を浴びに来てる。
と言うことになる。
クラクションと叫び声、
スパイスと体臭と糞尿の臭い、
容赦ない客引きたちの圧力、
むわっとした空気、幾千の神々、カレー、ギョロ目、埃。。
おり立った瞬間から、「インド」はシャワーのように旅人に降りかかる。
それを浴びると、1年かけて東京に順応した僕の身体は、
またたく間に解放され、エネルギーを帯びていく。
ホントに。
それが僕にとってのインドだ。
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9月末日。
デリー空港に到着した僕らは、
エアポートメトロで列車のニューデリー駅を目指した。
駅で電車に乗るのでは無い。
線路を越えて駅の逆側まで歩く。
駅の中で目にするのは、大量の荷物を抱え電車を待つ人々。
どうやって乗るんだろうと言う疑問だけは持ってはいけない。
駅の逆側を出ると、そこは世界中の旅人が集まる
デリーの安宿街、パハルガンジ。
土産物屋やレストランが並ぶきらびやかなメインバザール(通り)
の先にホテルはある。歩いたら15分ほどで着くけど、
ここはやはりリキシャー(自転車タクシー)を呼び止める。
50円でデリーの風を感じられる定番の儀式だ。
車道も歩道ももちろんない道をリキシャーは進む。
こんなに混んでるのにどうやって前に進むのか?
それは考えてはいけない。
とにかく着く。それがインドだから。
軽く日和って日本から予約しておいたホテルに到着。
荷物を置いて、水を買ってバッグに鍵をかけて、夕飯にでかける。
自慢じゃ無いけど、インドでお腹を壊さなかったことはない。
だいたい2週間ゲーリーコースが基本。
とはいえ、いやだからこそ、キレイなレストランには行かない。
一刻も早く現地をフィールできる、そんな夕食どころを探し歩く。
ほどなく、メイン通りから1本外れにベジ(タリアン)の炭火焼屋台を発見した。
そうそう、これくらいがちょうどいい。
チーズ(パニールと言う)とマッシュルームと玉ねぎを
怪しいソースで絡めてパンで包むパニールティッカロール。
激ウマ激カラで、1皿150円なり。
プラの椅子が並べられた細長いスペースでありがたく頂き、
食後はインドの神々のクリエイティブな絵を、惚れ惚れ眺める、
シヴァとかガネーシャとか有名な神様ではなく、
何故このセレクト!?とか考えては、もちろんいけない。
満足のファーストディナー。
気さくなにいちゃん達と記念撮影をして、初日を終えた。
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ついて数時間で、何度「考えること」を放棄したか。
考えても無駄。ただただ受け入れる、それしかチョイスは無い。
それが、インド。だから、インド。ただいま、インド。
ほんの数時間前まで、
東京を生き抜くためにフル回転してきた僕の脳みそは、
突然のお休み指令を喜んで受け止める。
そういえば僕らのインド合宿の名前は
「Don`t Think Feel India!!」でした。
インドというシャワーの本番は、これから。
フィールインディア2015、始まります。
追伸:
そういえば2010年に初めてデリーを訪れた際、
長いインド旅でヘトヘトの妻が
やさぐれ日記(大作です)を書いておりました。
あわせて是非ご覧ください。
デリーに癒しはあるのか
http://h-b.asia/2010/04/26/delhiiyashi/