発行している『東北復興新聞』で、
前号から「他地域に学ぶ」シリーズを開始した。
東北が直面している課題は、本質的には震災前からのもの。
過疎化だったり産業の空洞化だったりで、
それは日本全国の地域が抱えるものと一緒である。
聞いたことのあるフレーズかもしれないけど、
僕が初めて東北にお邪魔してこのコメントを聞いたとき、
随分驚いた記憶がある。
震災復興だ被災地再建だとどこか腕をまくっていたのかもしれないが、
その地を愛し長く住んできた人たちは、
もっと違う目線で地域のことを考えていた。
実際、東北各地域のリーダー達は、
日本の他の地域へ研修や視察に訪れている。
地域づくりや産業の立て直しの先輩が日本全国にはいるのだ。
じゃあ復興関係者に役立つ情報を届けたいメディアとして、
他地域のこともやろうじゃないか、というのが事の発端だった。
で、その第2弾が先日アップされた。
場所は岐阜県は飛騨古川。
飛騨高山が有名だけど、そこから20分先にある小さな町だ。
美和が書いた記事がなかなかお気に入りなので、 是非読んでもらいたい。
取材先である(株)ちゅら地球の山田さんは、
夫婦で2年世界中を旅していた(ん?どっかで聞いたフレーズ。。。)
ということで、ご紹介を頂いてお邪魔した。
山田さんが半端なく素晴らしすぎるのは記事を是非見てもらいたいけど、
加えて飛騨がいやーもう普通に旅先としても最高にカッコよくて、
記事におさまりきらなかった写真たちをこのブログで紹介したい。
まず行く途中に温泉は外せない。
松本から国道158号を西へ。飛騨へ向かう途中の平湯温泉「神の湯」
森の中へにぽつり。ええ湯でした〜
そして飛騨高山へ。少し観光化が進み過ぎ?キレイすぎ?
かもしれないけど、この町並みは一見の価値あり。
飛騨牛の串焼きがいたるところに。
こちらは香港からのカップル。外国人いっぱいでした。
というのも納得な、外国人が好きそうなパッカー宿が町にはいっぱい。
web見て気になってたゲストハウスとまるさんは突然の見学希望にも関わらず
丁寧にご対応いただきました。今度来よう。
こちらは町で出会った地元の若者たち。商店街を盛り上げる!と店はじめたり、
ゆるキャラつくってみたり、相当イカしてた。
そして、古川へ。観光化されすぎない感じで古い町並みがいい感じに残ってて最高。
こちらは地元の名酒「蓬莱」の蔵。
超古い建物の中で、おされに酒が陳列されてるギャップ感、好きでした。
個人的に一番カッコよかった店はこちら。
内装クール。カレー激美味い。限定メロンパンがヤバい。
意味不明の3拍子そろってます。
あと温泉。キタこれ!な「たんぼの湯」。まじ間違ってるとしか思えなかった
赤い湯。どうしてもタオルを赤くしたいキワモノ好きの方へ。
夜は山田さん宅にお邪魔して、いろりを囲んで酒を。
飛騨牛を飼われてる地元の方もどぶろく持って飛び入り参加。
あーあと、ちょっと先にある「種蔵」という所の棚田も素晴らしい。
完全にラストサムライな世界へタイムスリップ。
最後に忘れてはならないのが、飛騨ラーメンね。
濃口醤油が深い味わいの僕の好き系の麺です。
世界中を旅行したことは、ちょっと広い視点で日本のこと、
豊かさのこと、生き方のこと、考えなおす機会になった。
それが東北に僕らを導いてくれた。
世界で見つけた大切なものが、いっぱい東北にあってびっくりした。
資本主義の世界で突っ走って物質的な豊かさを追求し続けてきて、
でもあれ?なんか違うかも、ってみんな気づき始めてる。
その解となりそうな面白さカッコよさキモチよさが東北にあって、
それが今も『東北復興新聞』を続けている理由だとも言える。
その流れがいま、日本全国の地域に広がって行っている感覚がある。
うーん違うな。
一緒、なんだよな。
東北に向き合うことも、日本全国の地域に向き合うことも。
そう気づいたんだ。
東北は間違いなくいま日本の、そして世界の最先端の場所だ。
だから、僕は東北に向き合い続ける。それは変わらない。
でも、東北だけじゃなく飛騨も、シリーズ第1回の記事で取りあげた越後妻里も、
同じように最先端でめちゃめちゃ面白いし、
スゴく面白い人たちが集まって来てる。
他の地域もそう。知れば知るほど未来を感じるし、 面白い。
なんだかまた、面白いことになってきそうな予感がする。