美和のガールズトーク対抗ではありませんが
ボーイズinインドの村 について。
今回のボーイズは「僕らの希望となった」ラジェッシュと
その仲間、ラヴィ、ビジェイ、ジュリアン。
毎日学校に通うついでにラジェッシュの家に顔を出すと、
決まって集まっている連中だ。
左からビジェイ、ラヴィ
ジュリアン 見事なロンゲだったがある日突然丸坊主に。
聞くと身内に不幸があると頭を丸める習慣らしい。
(直後の海外のガールフレンドに会いこいとのメールがあり
「そんなんだったら何としてでも阻止したのに!」と。笑った。)
関係ないけど家の周りでいつも親戚の子供達が遊んでる。
なんともピースでラブリーな空間。
ある日いつものようにうだうだしていると
「明日ビジェイの赤ちゃん誕生パーティがあるからおいでよ」
と招待いただく。ビジェイの赤ちゃんは5日ほど前に産まれたばかりだ。
(ビジェイは産まれた翌日もラジェッシュの家で寝っころがってたけど)
そりゃーいい、ということでお邪魔することに。
手土産の習慣があると聞き街を歩く。
たまたま会ったラマさんに相談しお絵かきボードを購入110ルピー。
夜ビジェイ宅にお邪魔する。
19時。早すぎるのかパーティの様子は全くない。
涼しいからと屋上に案内されしばし時間つぶし。
目の前に広がる広大な田んぼや畑、椰子やガジュマルの木。
そして今夜は丁度満月だ。
木々の間から月が登り停電で真っ暗な村を照らす。
ヤバい。最高。
軽く漏らしそうになる。
しばらくすると大人も子供も赤ちゃんも
ワイワイとやってくる音がする。
村に住む親戚を中心に40-50人ほど集まるそうだ。
下を見ると吹き抜けのスペースで地べたに座っている人々に
食事がふるまわれているのが見える。
ほどなく1人の男性を紹介される。
バイジュと名乗るビジェイのいとこはスジャータ村を含む
12の村プラス隣のブロック(配下に60ほど村がある)の
リーダーだそうだ。
毎週日曜は村人の相談事への裁定もしている。さて何歳でしょう
スっと立ち上がり椅子を差し出すラヴィ。
布を敷いて地べたにみんなで座ろうと提案するバイジュ。
車座になるとみんなが熱心に話を始めた。
「彼は偉大なリーダー。彼にもっともっと偉くなっってもらい
この村を、州を、CHANGEしてもらいたいんだ。」
CHANGEって何を?と聞くと電気や水などの社会インフラ、
そして教育のシステムだと言う。
ビハール州の政治腐敗は色々聞くところだったが
(ここでも前知事?の悪評がいくつか話にあがった)
村を良くしたい、生活を良くしたいという熱意が感じられる。
こうやって同じ床に座って喋れるところに
リーダーがいて色々政治の話ができる。
とても素晴らしいことだと感じた。
ふと横を見ると足の不自由な青年が座っていた。
ビジェイのブラザーだそうだ。20歳くらいだろうか。
学校には行っておらず、毎日テンプルの横で
ベギング(物乞い)をしてる、さらりと誰かが言った。
正直ビビった。
ベギングはいけない、だから教育だ、
とみんな言ってたじゃないか。
しかもあんた数十の村のリーダーなんだろ!?
だったのに!?それでどうなんだ!?
アツくなり日本の乙武君の話をする。
「彼は自身の身体について非常に前向きで、
それは家族の教育がとても素晴らしくて、
今はスポーツライターとして活躍していて、、、」
みんなうんうんと大きく頷いてくれている。
「そう、だからハンディキャップトでも教育が大切だ。」
「だろ!?なのに何で彼を学校に連れてってあげないの?」
「彼(足の悪い青年)は勉強する情熱を失ってしまったんだ。」
ジュリアンがぽつりと言った。
みんなも頷いている。
なんか、とてもしっくりきた。
絶望でも諦めでもない。
キレイ事だけじゃなく現実を受け止める姿勢。
なのだろうか。
でも振り返って思った。
乙武君はあらためてすげえな、
彼こそは障害者達にとってのHOPEなんだな、と。
後日青年と話す。
思いのほか英語がうまく(といっても片言だが)
大学もできれば行きたいと言っていた。
明るいところで見るといい顔してる。
みんなの理解と矛盾するコメントだったけれど
きっともっと深い複雑な会話が家族の中であったのだろう。
よそ者の僕が何を言えるだろう。
ps
ちなみにバイジュさんの年齢クイズ、正解は25歳です。若っ!