ナミビアにいてやたら遭遇する
このドデカいトラックのような乗物。


宿でも


道でも


砂漠でも

聞くとこれはキャンピングカーで、
20人以上のツアー参加者が
何週間もこれでアフリカを旅するものだと言う。

興味を持ち1番多く見かけた会社のサイトを見てみると、
南アと一部ケニアを中心に実に40を超えるルートがある。
僕らが遭遇したのは1番の人気ルート
ケープタウン→ビクトリアフォールズ20日間の旅。
値段は12,450ランド(約15万円)、
キャンピングではなく宿あり版は約25万円とある。


サイトにあったルートマップ 全工程で2500kmくらいかなあ

この他はケープタウンからビクトリアフォールズ、
さらにマラウィにタンザニアを抜けケニアまで行く
42日間45万円のものや、
南アのガーデンルート(ケープタウン→ポートエリザベス)
を行く6日間9万円、
ヨハネスブルグからモザンビーク
へ行って帰る8日間14万円、などなど。

実際高いので僕らにはナシだが、
全部お任せでアフリカの美味しいところどりをできる
という意味ではありかもしれない。

と、ふと気がついた。
これっていわゆる、
パッケージツアーじゃん。

勝手にパッケージツアーは日本人ならでは
と思っている所があったが、
限られた時間で効率よく旅行したいのは誰も一緒。
違いは期間が長いのとキャンピングなところくらいか。

とにかく僕は、なんだかこのキャンピングツアーを
妙に気にいってしまった。


宿では彼らとのキッチンの取り合いとなった


25人分の料理を1人で迅速に作り上げる、プロの技


料理担当のビンセントfromジンバブエ。
1ツアーにガイドやドライバーとあわせ2-3人が添乗するようだ。
運転も料理も世話も全部してあげて20日間かけてやっと終了、
と思ったら、数日の休みの後逆周りのツアーにまた添乗、
この繰り返しだそう。なんてタフな仕事だ。。。


たまに横でオリエン的なものが始まる。
家族連れもいて、老若男女入り乱れたツアー仲間達は日に日に距離を縮めていくとのこと。
なんか修学旅行っぽさと出会いの場っぽさとが入り混じった甘酸っぱさを感じた。


別のツアーは若い人のみで10人くらい。なんかドラマっぽい。恋しちゃうとかあるのだろうか。

実はアブダビでお世話なったデイルは
以前々アメリカやヨーロッパで
キャンピングガイドをしていたと聞いていたが、
なるほどこういう事かと納得した。
てかデイルみたいなハッピーガイが
ガイドだったら相当楽しそ~!

で、またしても旅行後ビジネス妄想。
こういったキャンピングツアーを、
外国人向けに日本で展開できないだろうか。

せっかく日本に来たのだから、
できるだけエンジョイしてもらいたい。

例えば東京から京都までの旅行。
新幹線でブッ飛ばすのもいいけど、
東海道だけを見ても伊豆、駿河、尾張に伊勢、志摩、
ちょっと北にそれて岐阜もある。
急ぎすぎず、時間をかけて、
日本を感じられる旅を提案できるのでは。

 

photo by ヤマグチイッキ

たとえば岐阜。織田信長の岐阜城を山の上に臨みながら、
長良川の船上で伝統的漁法、鵜飼いを肴に酒を飲む。
ちなみに鵜使い(鵜匠)は宮内庁式部職とのこと。

 

他にも東北方面もいいだろうし、
京都から更に西へ、九州まで行く
長期コースもヤバそうだ。

そして、その過程で全国の農家や牧場、
旅館や食堂などと一緒に、ひとつになって、
グッドウィル(良き意思)のもと、
プロモートJAPANできたら・・・
学生や若者がガイドをやって経験をつみ
世界に羽ばたいていくベースになれれば・・・
あぁ想像しただけで素晴らしい。

という妄想の実現性は置いておいて、
日本式の詰め込みパッケージツアーや
僕らのような個人バックパッキング、だけではない、
この(僕にとって)新たな旅行スタイルとの出会いは、
何か可能性の広がりを感じるものとなった。