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Last Days in Chile 2

2011 年 5 月 16 日 月曜日

僕らにとってチリとは不思議なところで、
どんな見所があるかほとんど知らないけど、
「なんか気になる」のと「あの細長いのを縦断したい」から、
アテも無くとりあえず来てみた、そんな国。

フタを開けたらサンチャゴ滞在中に震災が起きたり、
そもそも裕福な先進国で「南米っぽい」雰囲気はほとんど無かったり、
パタゴニアや湖畔の村のファームステイなど貴重な経験ができたり、
計1ヶ月半、なんだかんだ面白い旅ができた気がしている。

そんなチリで最後に訪れたのは、
チリ随一の観光都市、プコンという町だった。
マルセロさん宅のテムコのすぐ隣なのでとフラリと来てみたのだが、
アクティビティ満喫の楽しい1週間となった。


町は完全に観光化されていて、ウッド調に統一されたホテルやレストランが立ち並び、
先にはVolcan Villarrica(ビジャリカ火山)がそれはそれはキレイに見える。

どうやらこの街の観光の目玉はこのビジャリカ火山の登山らしい。
アクティビティに興味の無い美和も珍しく行きたいのことで(オソルノ山が良かったらしい)
宿のメンバーと一緒に行くことにしたのだが、
天候、特に山での風、状況が合うまで4日ほど待つことになった。


僕がパタゴニアで出会った旅人たちが偶然同じ宿に泊まっていた。
というか「お前がサバイバルシートをかぶって笑顔で山を駆け下りていたヤツか!」
と出会ってない数名も僕を知っていた。これはおいしいのか恥さらしなのか。。。


これね。


彼らの旅のスタイルは一言で言うなら、イケイケ。
毎晩遅くまで飲んだくれて(写真は洋風チンチロリンのようなゲームで金かけてる)、


カジノとか普通に行っちゃう感じ。楽しむ事に貪欲だよね。楽しい日々だった。

*

その間のヒマつぶしに、プコンにある様々なアクティビティの中で
僕らが選んだのは、温泉。
バスで1時間で行ける範囲に数十の天然温泉があるのだ。


山奥に入っていくと川沿いに露天風呂が連なるちょっとした温泉パークがある。


嬉々としてつくった弁当を食らい(海苔の佃煮おにぎり&卵焼き&鶏の唐揚という最強セット)、


浸ったお湯はクリスタルブルーで超キレイじゃん!と感じつつ、


でも風情はやはり日本の方が別格だな、などとジコマンに浸る。


なんたって水着着用。混浴だからしょうがないけど雰囲気出ない。(anyway nice butt!)

ちなみに日本について一番興味を持たれる1つは、風呂に他人と一緒に裸で入ること。
施設(ってもほったて小屋1つだけど)にビールもコーヒー牛乳も売ってないのも残念だし、
そもそもみんな熱いお湯に入れないし(いくつか温度の違う風呂があるのだが
一番熱い一番最高のところには人がいなかった)
温泉とはなんたるやを講義したくなった、つうかちょっとした。

あとは、僕は料理で、美和は編み物ね。



掃除の行き届いたキレイで広くて気持ちよいキッチンで毎日自炊。
岩海苔パスタ、美和に教わったエンパナーダ、なんちゃってカポナータ、他。


美和は町のかわいい毛糸屋を見つけレッスンを直談判、
よく分からないがあらゆるテクニックの凝縮した靴下を学んだとか。

*

さてそしていよいよビヤリカ登山。


町中のツアー会社が今日を待っていただけの晴天と、大量の登山者たち。
日の出ごろに集合し2847メートルの頂上を1日で目指す。


伝わるだろうかこの傾斜。お遊びだけではない結構なキツさ。


地面は最初は雪だが(氷河でできた山とのことで中はブルー!)


標高が上がるにつれバリバリの氷に変化していく。


ここらからブーツにスパイクをはめる。アガるよねこういうの~。


とにかく登ったぜよ。
途中1人、2人と女性陣が脱落していく。
美和もギブアップ寸前まで達していた様子。


もう雲より高いぜよ。


登頂したぜよ。
夜ぉが明けたぜよぉおおー!(最近JIN見れるサイト見つけ激ハマり中)


なんかウソ見たいな景色。右端は噴火口ね。


結構つらかったので、もうこういう感じだよね。


さて降り。
氷なので激スベるため、のぼりよりずっとキツくて怖かった。
ガイドいわくスベったらピッケル(杖)で地面を突き刺して止めないと
落ち続けてアスタ・ラ・ビスタ・ベイビ(おしまい)と説明あり。
って、おい。。。 実際まじスベるし危険度は高い。
そういうの軽く初心者にやらせちゃう感じは日本には絶対無い感覚だとしみじみ思う。


途中、専用の尻カバーを着用して滑り降りるポイントも。
超楽しい。てか一同大フィーバー。


そんなこんなで、夕方には無事に帰還することができた。
人生初の雪山登山だったが本当に本当に素晴らしかった。

*

てなことでピュアに楽しみ続けたプコン、
を終えてチリにおさらばし、アルゼンチンを目指した。

楽しみと新たな経験と学びと出会いと、、、
最高の滞在となったチリ。
ありがとう!またいつか!!!

Days in Patagonia 4・・・なぜ山を歩く

2011 年 4 月 18 日 月曜日

3日目、朝7時。

目が覚めた。
よかった。無事だ。。。

外に出るとあたりは雪の薄めメイク。
夜中に雨が雪に変わったようだが、どうりで寒かった訳だ。。。

ちなみに目が覚めないどころか、
夜中に何度か目が覚めて逆に寒いので困ったというか笑った。
にしても人間の体ってすごい。
半端なく寒くても熱を発し続けるんだと関心。
そしてその熱を逃がさない寝袋と風から守ってくれたテントね。
道具の大切さも身をもって実感。

とまあ関心していてもしゃーないので、次の目的地を目指す。
今日のルートは

①下山(6.5km2.5時間)
②山のふもとを湖沿いに歩き山の裏側へ(16.5km7時間)

23km9.5時間。長い1日になりそうだ。

トレイルから外れた下山はかなりワイルド。
途中で何本か小川を越えるのだが橋がかかっていないため
1度下って川を渡り、また山を登るというのを繰り返す。
もちろんブッシュ掻き分け系。

1時間ほどでトレイルを発見し、ひとり静かにガッツポーズ、
その後1時間ほどでふもとまで着いた。
昨日は結局のぼりに4時間くらいかかったので良いペースだ。


前日と同じ湖を横目に進む。


トレイルの一部はビーチ沿いを歩く。


小道を抜けた先にビーチという景観は、やはりいつ見てもアガるものがある。


ちなみにテント泊じゃなかったら素敵な山小屋があなたを待っております。
ドミトリーで1泊約4,000円というぼったくり価格でお届けいたします。


またも川を越え(もちろん給水、極上。)、

丘を越え、全長23kmを終了したのは5時くらいだったろうか。

*

ご安心ください。
トラブル無しには生きられない小生はこの日も軽くやっちゃっています。

途中から雨が降り出したのでペルーで買った50円カッパを探すが、
バッグにかけておいたはずのヤツをどこかで落としてしまったようだ。

小雨だしと思い歩き続けるが雨はどんどん強くなり、
最後の1時間はいわゆるドシャ降り。
全身文字通りびしょぬれでのキャンプ場到着となった。

懸命に乾かす手段を考えるが、外は雨だし気温は低く、手が無い。
インナーだけTシャツに変え、上着をテントの中で広げてみる。

頼みのシャワーのお湯はまったく温かくなく逆に体を冷やし、
夕食のふじっこ昆布パスタに日本を想う余裕もなく、
プエルトモンで調達したシャケを忘れてる事に気づき地団駄をふみながら、
8時に就寝。
とちゅう振り続ける雨にテントの下から水が染み出し
さらに小さく丸まりながら、とにかく朝を待った。

*

4日目、最終日。8時起床。

雨はしっかり降り続けている。
広げておいた上着は奇跡的に乾いていた!はずは勿論なく、
それどころか軽く凍ってるのではというシャリシャリじっとり状態。
絶対死んでも着たくない按配。

上着はあきらめ今日は薄着で行こうと決意したが、
フリースでは振り続ける雨でまた大変な事になる、、、。
とあたりを見回すと、これまた1年以上出番がなくバッグに潜んでいたヤツを発見。

100均で買ったエマージェンシーシート!
いま緊急じゃなかったらいつ緊急!?
そうさ今こそサバイバル!!!(ゴロよくない?)

ということで銀色のこいつを全身にまといながら最終日のトレッキングへ。
今日のルートは8.9kmほど山を登り、
Torresを含むスターの山々を拝む展望台を目指すもの。
その後は同じ道で下るだけだ。あとちょい!


谷を見下ろしつつ山の斜面を少しずつ登っていく。

途中から雨が雪に変わった。
上の方はずっと雪だったのかもしれない、ホワイトメイク再び。


少しずつ深くなる雪の林の中、かなり急な道を登り続けると、


きゅうに開けた場所に到着した。
これ、霧じゃなくて、雪で曇ってる。軽く吹雪ってやつね。
すばらしかった。


上に行けば行くほど雪は深くなる。


正直に告白します。靴レンタルする気は最初ありませんでした。
が、借りて本当によかった。絶対に、ぜえったいに、ソウルつるつるスニーカーじゃ無理だった。


この日は途中からLBSでMBA中のエリート韓国人2人とご一緒した。
欧米人よりなんかリラックスして会話してる自分がいることを否めない。


そしてとおちゃく!!!


本来であれば素敵な山々が連なってるのが湖ごしに見えたはずだそうですが今日は。。。

という落胆はまったく無く、やり切った充実感に浸りつつ
しばらく雪に体をうずめる。
チョコレートと水が、死ぬほど旨かった。

そして、下山。
降りきればトレッキング終了だ。
途中から靴ずれとヒザの痛みに苦しんできたが、
あと少し。あと少しだと自身を鼓舞しながら進む。


帰り道、雪はさらに強く、


さらに激しく。


でも美しすぎる雪景色を楽しみつつ、進む。


あ、ちなみにこんなね、ボク。
同じ日程でトレックした旅人たちの話題をさらうことに大成功。マジで。
それでも超スーパー大活躍だったイマサバ(そうさ今こそサバイバル)。

*

そんなこんなで散々なもといタフな最終日を終え、


帰りのバスが来るふもとの素敵ホテルで、


素敵ラウンジでご褒美ビールとバーガーに3泊分(事実上は2泊)のキャンプ代以上を支払い、

シティボーイの4日間のトレッキングが終了した。

*

天気にも恵まれ信じられないような景色に感動した前半2日間と、
得意のツメの甘さにより自身でメイクドラマした後半2日間。

一言、最高でした。

サハラの時は、ただ見るだけでなく、
数日かけて歩くことで「砂漠を感じる」感動があったけれど、
今回は雨、風、雪、太陽、水、氷、土、岩、緑、、、。
パタゴニアという世界最高峰の大自然の迫力に「どっぷり漬かった」感覚。
感じる、という自分が主体の表現よりも、
大自然の海にとても小さな自分が漬かっているイメージがしっくりくる。

山のテント生活もすばらしかった。

最小限の道具、材料をバッグ1つにつめ、
町での生活と比べ圧倒的にモノが少ない環境で過ごす。
水があるだけで嬉しいし、あったかければ最高、
重くて辛いのが当たり前だから少し休めるだけで幸せだし、
帰りにバスに乗ったときなどこの文明の利器に敬意を覚える。

大げさに言えば、山に入り、自然に漬かり時間をすごすことで、
便利さや心地よさに慣れきった自分を
1回リセットするような感覚を味わった気がする。

トレック中、何時間も1人歩き続けながら、何度も自問していた。
「何故わざわざこんな辛い事してるのだろう?」と。
疲れも吹っ飛ぶような大自然の恵みや、
終えたときの達成感もあるけれど、
きっとこれが答えなんだろう、そう感じている。

今まではとにかく海、海だったけれど、
今回で完全に山にも惚れ込んでしまった。
とにかく織田雄二は本当に正しい。
地球に生まれて良かった。

長くなりましたが読んで頂いた方、ありがとうございます。

(終わり)

Days in Patagonia 3・・・男子力テスト、再び。。。

2011 年 4 月 15 日 金曜日

Torres del Paine トレッキング、2日目。

①初日のルートを船着場近くまで戻り(11km3.5時間)
②別の山のふもとまで歩き(7.6km2.5時間)
③ふもとから2つの山の谷を歩く(6.5km2.5時間)、

という、25.1kmを8.5時間でいくルート。
ハイライトは③の谷、Valle de Frances。
時間は地図上のもので、これよりは多少は早く行けるのだが、
上り下りの連続なのでそれなりに時間はかかる。


ときおり場所を見つけては休みスナックで栄養補給。
ここはいいとこ見つけた。10メートルも無い森の中のビーチ。
ちなみに2日目からは最後までずっと1人行動。
たまに寂しくてタイマーで写真撮った。


湖沿いを歩くルート。
何故か昔のことをいろいろ思い出すのだがすぐ忘れ、
何度も同じことを思い出しながらひたすら歩いた。


ここの名前にもなっているTorresという山々のふもとを目指す。
雲がかかりうっすら影になっているのが逆にカッコよかった。


途中いくつか川も越える。重いので水を最小限しかもっていない僕にとっては
貴重な水分補給ポイントに。激冷たいが激うまい!!(衛星状態は知らないけど・・・)


①②約19kmを予定の3分の2の4時間で追え、森の中で長めの休憩をとる。
よいタイムでチェックポイントへたどり着いた軽い達成感を味わいつつ、
ねっころがって木々を見上げ、心地よい疲労感を全身で感じる。


そしていよいよValle de Francesを進む。
森の中の谷を山へ向かって歩く。


トレイルは結構キツ目のアップヒル、見えるのは日本の国旗じゃなくてトレイルの目印。


左右が山の谷になってるの分かるかな。
谷沿いに山を結構な急勾配で登っていくんだけど、
疲れた~と思って振り返ったときの景色がヤバい!!疲れがフっ飛ぶとはこのこと。


左右を見てもほんっと美しい。ワイルドな岩肌は美しいというより荘厳。


正面はごっつい雪山が壁になってる。


しばらく歩き別のアングルから見上げる山は、
同じ山なのにまったく別の顔をしており、また新しい感動がある。


四方どこを見渡しても見たこと無い世界が広がっていて、
一人で汗だくになりながらニヤリと笑っちゃう瞬間が何度もあった。

*

なんてしてるうちに、実はすっかりトレイルからはぐれてしまった。

あたりを見渡しても印は無いし、
かれこれ2時間ほど、どう見てもトレイルとは思えないワイルドな道を歩き続けてる。

当初はなんとかなるっしょと能天気に歩き続けてきたが、
次第に疲れで足取りが重くなるとともに、少しずつ心配になってきた。
何度か人の足跡らしきものを発見して喜んでは
見失うか動物の足跡と気づいての失望を繰り返す。

そして事態は一向に好転しないどころか、


だんだん雲がかかってきてきて、


振り返ると湖ははるか後方に遠ざかり、そして標高が上がり緑が激減、


そして日も陰り出した。

この時点で6時くらい。日の入りは8時前くらいなのでまだ時間はあるが、
引き返すには時間が足りないし何より疲れすぎて無理。
道具一式と食料を背負いながら階段状態の岩山を上り続けるのはかなりキツい。

しかも風が半端なく強い。
あとで見たらパタゴニアの強風は有名らしいのだが、
ちょっと気をゆるめたらホント吹っ飛ばされるくらいの強さだ。

テントはあるので最悪ワイルドキャンプ(キャンプ場以外の場所でのキャンプ)
もしゃーないなと前に前に進んで来たけれど、
そろそろ本格的にその可能性が出てきた。

久々にきた、シティボーイへの男子力テストに多少緊張しつつ、
何かがあの岩の先、岡の先にある事を願いながら、
とにかく無心に歩き続けた。

*

そして7時。

いまだトレイルが見つかる気配は無い、
というか登り続けてるので恐らく遠ざかってる(半分認識してたけど)。
ここでワイルドキャンプを決意。
風をかわす場所を探し、テントを張る。
こういう時1人は心細い反面シンプルに意思決定できてよい。

風だけ考えれば森まで下るのも考えたが、
なんか薄暗いし平らな場所が無かったので、
ちょうど見つけたこのブッシュ横のスペースに決断した。


日が暮れる前に急いで食事をつくり、
1年以上バッグに眠っていた虎の子のさんまの缶詰めの味わいに感謝しつつ、
日の入り直後の8時過ぎにはテントで睡眠体制に入った。

その後、環境は悪化の一途をたどる。

雨が降り出し、風は強まりテントはすさまじい音を立て続け、
標高のせいか気温も初日より更にずっと低い。
寝袋からちょっとでも頭を出すと冷蔵庫(冷凍庫?)?という程の冷気だ。
よくドラマで雪山で「寝るな!寝たら死ぬぞ!!」みたいにあるけど
まさかそんなんならないよね?目、覚めるよね??
・・・

とにかく寝よう。

そしてテントが吹き飛ばされないこと、
雨漏りしないこと、
変な動物が襲ってこないこと、
そして無事に目が覚めること、
なかば祈るように、なかば凍えながら、でも力強く体温を感じながら、
寝袋の中で丸くなり朝が来るのを待った。

(続く)

Days in Patagonia 2・・・凍てつく波動

2011 年 4 月 13 日 水曜日

テントに鍋、ガスコンロに寝袋と食料を背負って、
シティボーイの4日間の小さな大冒険が始まった。
舞台はチリ南パタゴニアの雄、いくつもの山と湖からなるTorres del Paine。

初日。

スタート地点を目指して乗り込むんだ船は、
ターコイズブルーのPehoe湖を横断しのっけから気分は最高潮に。

写真でどれだけ伝わるか分からないけど、
湖面の青と空の青、と共にそのの間に聳え立つ
険峻な岩山たちのビューは半端なくキレイ。本当に感動した。


そして湖を後にしてトレッキングスタート。
今日は3.5時間ほどの短いルートで肩慣らしには最適。

最初の休憩まで約1時間半、とにかく美しかった。
山とかトレッキングとかには特に興味の無い自分だったけど、
1歩ずつ、ちょっとずつ、その素晴らしさを体が学んでいったような気がする。


途中はぐれるまでバディとなったフレディ、生まれて初めて会ったルクセンブルグ人。


いくつもの湖を越えて目的地を目指す。
湖ごとに色が違う。この小さな湖の青は、深く、渋い。


これはグレイ湖。名の通り、グレイ。
きっと最初のターコイズブルーの方がキレイなのだが、
ひとつひとつの湖や小さく見える氷河に毎回新鮮な感動を覚える。

そして2時間ほど歩いたところで来たのが、初日のハイライト。
坂を上がり切ると視界が開け、、その先にグレイ湖の上流にあるグレイ氷河が見えてきた。


距離もあり迫力のある写真が撮れなかったけれど、
まーじ心底感動。

うまい言葉が見当たらないけど、
湖の水が突如として氷に変わり、
氷河は青く、青く、太陽の光でキラキラ輝いていて、
凍てつく空気を放ちながら奥へ奥へと視界の限界を超えて続いている。

超カッコいい。

換算値28mmの写真の数倍大きく広がる目の前のパノラマに
砂漠やサファリで感じたような、
でも何かが違う、息を呑む感覚を覚えた。

*

さらに歩くこと1時間半、今夜のキャンプサイトに到着した。


林の中、いい空気流れてた。


グレイ湖、シャリシャリしてた。


ちなみにグレイ湖の水は、やはりグレイ。味は、普通。


マイテントちゃん。チリのアウトドアブランドDoite、気に入った。


キャンプサイトに荷物を置き、近くの展望ポイントへ。


残念ながら夕方にかけて曇ってしまったがなかなかの景観。


なぜ青いのだろうという疑問はググってみたけど
「太陽光が氷の中から反射するときに波長の短い青色光線が、、、」よく理解できず。
が、太陽が出てればもっと青かったのだろうと思うとちょと残念。

ここで1人、1-2時間ねばり夕日を待つが、
天気は回復しないまま、あたりは赤みを見せることなく暗くなってしまった。


ふたたびキャンプサイトへ戻り、夕食。初日の夕飯はド定番のトマトパスタ。
思ったよりバーナーの火力が弱く調理に20分ほどかかってしまった。
1時間持つというガス缶を2つ持ってきていたので1日30分が目安なので、
朝食も考えるとさらに時間がかかりそうな米はやめて全日パスタで行こうと決意。
火の暖かさと有難さを身にしみて感じ、ここで火の無い生活はありえないと思った。

そして9時ごろ、何をする訳でもなく寝袋に入る。
美しすぎる景色に大満足の初日が、終了した。

人生初の個人リアルトレッキング。
変な緊張もなく、たんたんと歩き続け、
遭遇する景色にただただ感嘆し続けた。
本日の歩行時間は、約3.5時間。
それでもかなり疲れたので
9時間以上歩く予定の翌日以降がちょっと不安になったが、
相変わらず寝付きはよく、10分ほどですんなり眠りについた。

(続く)

Days in Patagonia 1・・・いざ、男を磨きに。

2011 年 4 月 11 日 月曜日

そしてついに、パタゴニアへ。

元々は全く行く気が無かったのですが、
某カバちゃん氏のブログで「180°SOUTH」という映画を知り、
見たらサーフィンフィルムの巨匠クリスマロイが監督じゃーんと1人でアガり、
映画も見てないけど急に行ってみようかという気になった訳で、
モチベーションって面白いものだとしみじみ思います。

(180°SOUTHはマジ見たい。アウトドアブランドの2大巨頭
patagonia&NORTHFACEの創始者の物語ってのもいいし、
元々イヴォンシュイナードは大ファン)

まずピチレムから南へ10時間し、トランジットに「プエルトモン」という港町へ。
パタゴニアの定義は結構あいまいっぽいけど、
プエルトモン周辺はロンプラでは北パタゴニアにあたるとこ。


意味不明の像があるけど、


いたって普通の港町。


さびれた感じの市場で


おっさんを冷やかして


山で食べようとサーモンを買って、


貝好きとしてはこっちも迷ったけど宿にキッチンが無いので断念


クラントというごっつい貝のごった煮を食べ


バスだと片道30時間80ドルくらいするので贅沢にも飛行機でさらに南を目指し、


下は曇りでも上はきれえかねーと思うヒマもなく1時間半で「プンタアレナス」へ到着。


で、また市場行ってセビーチェを買うくらいのトランジット時間で向かったのが、
「プエルトナタレス」という町。

ここが、今回の目的地。

行くぜパタゴニア!!と意気込んでみたものの、
実は決めた時点では何処に何があるのかすらノーアイディア。
急遽ネットでいろいろ見てみたところ、雪山方面ではどうやら、

①チリのTorres del Paine→雪山、氷河、
②アルゼンチンのエルカラファテ→ペリトモレノというくっそ巨大な氷河
③アルゼンチンのエルチャルテン→アウトドアブランドpatagoniaのロゴの有名な山
④アルゼンチンのウシュアイア→地球最南端(ホントは違うけど)というステータス

あたりが注目どころのよう。

有名どころの④ウシュアイアは何故か呼ばれておらず、
何故か強烈に呼ばれた①Torres del Paineにとりあえず行こう、
でその後は雰囲気で②や③を考えよう、
そうプランニングした。

でこの「プエルトナタレス」は①Torresへの拠点の町となるわけです。


いいMAPがあったので勝手に拝借。赤線が経由都市、Torresは赤い四角で塗りつぶした。

*

さてプエルトナタレスに到着したのが午後3時。
勢いで翌日からTorresに行っちゃえと決断し、
その後はもろもろ準備に費やした。

今回のパタゴニアのテーマは「男を磨け」。
美和がやたら「雪山で男を磨いて来い」とリピートするので
自分の中でいつのまにかそうなったのだが、
アフリカで痛感した自分の男子力の無さ
シーズンを外れたパタゴニアで磨いたろうじゃないの、と。

てことでツアーは激高いし勿論パスして、
山小屋や食堂も利用せず、テントやバーナー&鍋かかえて個人で行くことに。
あ、たった4日ですけど。
山の経験豊富がな方にはたいしたこと無いでしょうが、
根っからのTOKYOシティボーイの僕には大冒険なんですこれでも。


同じ宿になったゲイブリエルfromドイツとレンタル品の調達へ走る。


必要なものは、テント、マット、ガスバーナー、ガス、鍋、それに靴もあったらよい。
あ、あとモロッコ革バッグとコロコロのエレガントパッカーな僕はバックパックも必要だ。

5-6軒まわって最安の店でそれぞれを調達。
全部合わせて1日1400円。
最後にスーパーで食料を買い終わった時には9時をまわっていた。


レンタル品一式(+靴)。あと荷物は食料+寝袋。


ちなみに夕飯に行ったこのTOQUIって店は大当たりだった。


魚のグラタン600円(これでも他との比較では随分安い)、んまかった~。

*

そして、当日。


バスでTorresまで2時間。晴れたぜ!


バスを降り、


入場料を払い(3,000円)、


フェリーに乗って選択した出発点(色々なコースがある)を目指す。


見てこのターコイズブルー!!!

最高の天気とこのブルー、
超アガりにアガったスタートを切ることになりましたとさ。

(続く)

Inca Trail 国別対抗ファッションチェック

2011 年 2 月 13 日 日曜日

さて大満足のマチュピチュInca Trail。

実は客だけでなんと28人の大所帯でのツアーとなった。
大きく分けるとラテンアメリカ半分、欧米半分、アジア我々のみ、
それぞれの国の国民性というかキャラが出ていて個人的にツボだった。

そこで、独断と偏見で勝手にファッションチェック、
無理やり国民性と絡めながら語ってみたいと思う。

*

①カチっとキチっとゲルマン魂 [ドイツ]

ドイツからの参加者はオーガニック農業に従事するエルフィー(左)
と心理学を勉強するヘルマン(右)。

高性能ウィンドブレーカーに身を包んだ2人は、
バックパックやヘッドライトなどのギアも充実装備。
特に首までジッパーを上げバックパックのフロントベルトも
2本しっかり結合させたヘルマンの着こなしは、まさに欧州の優等生。
何でもカチっとキチっとなゲルマン魂そのものだ。

今まで出会ってきた多くのジャーマン旅人と同様
(ex.リマの西語学校で美和が勝手にライバル視したハナちゃん)、
ファッションに限らず食事の場の会話などでも
彼らの真面目な雰囲気は大きな存在感を示していた。

*

②I`m the rule、ここはアメリカ大陸 [アメリカ]

上の写真で誰か気づいた人はいるだろうか。
過酷な自然環境下、皆が重装備で包む中、
海パンでこのトレイルに参加した男がいたことを。

彼の名はアレックス from USA。
アルゼンチンで英語教師をしている22歳だ。
そして同じくアメリカからはもう3人、

ペルーでボランティアをしているエリックと、そのご両親のケン&スーだ。
エリックの手にはM&Mでいっぱいの巨大なビニール袋。
Oh Yes!That`s America!!

海パンという独自スタイルで臨んだアレックスに対抗し、
エリックファミリーはアメリカンクラシックで登場。
スウェットのトレーナーにジーパン、これ以上のメリケンファッションがあるだろうか。

もちろん、オフショットの彼らがネルシャツだった事は言うまでもあるまい。


(左列のケンに注目だが、エリックも勿論ネルシャツを持っていた)

*

③シンプル、キレイなスカンジネイビアンビューティ [デンマーク]


上下共に柄なしのシンプルコーディネートで登場は、
大学生のリズ(左)とビーナ(右)。
中でビーナもの麻素材プルオーバーシャツは、
山系やスポーツ系が目立つツアー客の中で異彩を放つとともに、
まさに北欧なキレイな印象を振りまいていた。
ファッションと共にホントキレイな心を持っていた2人、
まさにアルプスの少女の世界だった。

*

④広大な大地のような心で受け止めて [オーストラリア]

大学のサマーブレイクに太平洋を越えて
南米旅行にやってきた2人のオージーはまだ20歳。

そこが山だろうが街だろうがお気に入りのレイバンは外せない。
ティアドロップにメッシュキャップがアタシのスタイルとサミー(左)、
対してカレッジ(何故かOXFORD)パーカーを合わせプレッピーテイストを
取り入れたのは、ナタリー(右)。
っておい、ここは山ですぞ君達。。。

食事の場で常に会話の中心にいたのは彼女達。
ファッション同様若さあふれるパワーで縦横無尽に駆け抜けていた。
その自由なキャラクターは、広大なオージー大地を想像させた。

*

⑤ラテン・ギャルファッション2011 [アルゼンチン]

彼女の名前はララ、19歳。ブエノスアイレスから。

黒をベースに他の色をきかせるコーディネート、
小花柄のレインコートのインパクトは間違いなく参加者中No.1。
ハードな印象の中ピンクの水筒で可愛さを演出することもぬかりない。
これが、アルゼンチン2011年のギャルファッション。
見えてないけどナイキのド派手スニーカー可愛くてねえ、
っておいおい、だから君も、ここは山なんだって。。。

英語ができない彼女ではあったが、
そのキュートなファッションと果敢な発言で存在感を示し、
南米のパリ出身のとして国の威信を守っていた。

*

⑥南米のファッションリーダー[ブラジル]

そしてInca Trail勝手にファッション大賞を受賞したのが、
ブラジルからのお2人、ディエゴ(左)とエリーサ(右)。

初日に全体を見回した時から、その独特のファッション、
それに抜群の容姿であきらかに違う空気を放っていた。

アジアンともスダメリカンともつかない
独特のゆるテイストの服装に加え、
複数の帽子やヘッドバンドで毎日コーディネートを変える頭まわり。
いやまじ、超カッコよかった。
職業ジャグラー、ってのもたまらない。

ララ同様英語を話さないディエゴだったが、
突然踊りだすなどのファッション同様奇抜な行動で
一同を沸かせていた。


ちょんまげ+ヒゲで兄弟となったディエゴ、ブラジルでは宜しく!

*

(おまけ)なりきれないSAMURAIジャパン [日本]

エラそうに他人のファッションを批評しているお前らはどうなんだと。
そういうことです。


クスコで前日に急遽仕入れた観光客丸出しのペルージャージ、
および耳付きニットキャップ&アルパカVニット、
を原色系シャカシャカパンツに合わせるという、国籍不明な色クレイジーな仕上がり。

SAMURAI狙いのちょんまげヘヤーとあわせ
意味不明な存在感を見せつけてやりました。

ps
日本のプライドのため追記。トレイル中に会ったまおちゃんfrom OSAKAはかわいかったです。

マチュピチュ Inca trail 4days.

2011 年 2 月 12 日 土曜日

Inca Trail(西語Camino Inca)最終日、朝4時30分。
4日にわたるトレックもいよいよ最後、
最終目的地マチュピチュを目指し眼下に雲を望みながら下山する。

しばらくすると、ふもとの川沿いにかすかな光が見えてきた。美しい。

下山する頃にはあたりは少しずつ明るくなってきていた。
この川を渡り、隣の山を越えれば、マチュピチュだ。

川を越えてからはクスコから続くInca Railの線路沿いを歩く。
stand by me熱唱中の妻。

下山後1時間ほど歩いただろうか。アグアスカリエンテスの町が見えてきた。
Inca Rail終着駅で、マチュピチュまではバスで20分。
電車組の人々の最終拠点となる。

(本来Inca Trailにはここを経由せず直接マチュピチュへ行くルートがあるのだが
が土砂崩れによりトレイルが閉鎖され、このルートをたどる事となった)


アグアスカリエンテスからはバス組と足で登山組に別れることに。
4日間歩いてきて最後バスなんてありえない、
当然登山を選択したが気づいたら超少数派だった。

約1時間30分、キツい階段を上り続けるのは中々タフだったが、
最後と思うとエネルギーが沸いていた。

*

そして出発から約5時間。
マチュピチュ、到着。

しかしこの頃には、朝は快晴だった空からは雨が。
そしてあたりは霧でいっぱい。。。

天気には相当萎えたけど、
ついに到着した達成感、
そして今までに見た遺跡とは別格の圧倒的な迫力に、
しばし感慨にひたる。

その後はガイドさんによる説明色々が2時間弱。
こういうのはこの旅初?慣れないと思ったら横で美和
「ガイドさんがしゃべりだすと謎に眠くなるんだよね」

いや、良かったですよ勉強になりましたよ。
14世紀時点、世界最大の帝国となったインカ帝国、
パチャクテ王の時代に北は現コロンビア南は現チリまで領土を拡大した。
マチュピチュは宗教的聖地として首都クスコと共に最重要地であり、、、、
むにゃむにゃ・・・

太陽の神殿?XXの神殿?よく分からないけど500年以上前の遺跡が
そのままの状態で残っているというのには素直に驚いた。スゴいよまじ。

*

ガイドから開放され、もとい終了し、
気づいたら僕らは隣にあるマチュピチュ山を登り始めていた。

工程は2時間との説明、かつこの悪天候。
他のツアー客で行く人は皆無だったが
どうしても山頂からマチュピチュを拝みたくて。
その時にはきっと天気も回復してるはずと願って。
散々歩いて足も身体もクソ疲れてる中で何故そう思えたのかは不明。

1時間半後、登頂。
しかしパワーの源だった変わりやすい山の天気への期待もこっぱ微塵の悪天候継続。

眼下にマチュピチュを望、、、めず。
吹き込む強風と高度ゆえの寒さに震えながら雲だか霧だかが晴れるのを待つ。
谷から山へと、凄まじい勢いで流れ続ける雲や霧。荘厳な景色だ。

そして約1時間後。もう帰らないと、という時間ギリギリになって、
晴れはしなかったが雲が晴れてきた!
マチュピチュ拝顔、まさに雲と共に見下ろす。やたぜ!!

*

そしてヘロヘロになりながら下山すると、


青空が広がってきてる!!!

美しいマチュピチュを、目の前に拝むことができた。
スゴいよ、キレイだよ、まじ。
閉館間際、ほとんどのツアー客はマチュピチュを去っていた時間。
最後の最後に完璧な天気が待っていた事には超感動。
ありがとう 、マチュピチュ。ありがとう、御天と様!

*

入場料等もあり相当値も張るInca Trail。
山好きでもないし、バリバリの雨季、しかも団体ツアー。
なのに何故か躊躇無く申し込んでいた。

結果は、大大大満足。
残った写真以上の満足感と感動があった。

やはり、時間、だと思う。

旅をしていると、国から国、街から街へと移動を続ける事になる。
その際、場所その世界に溶け込ませるように
自分達自身も「TRANSIT」していく。
それが僕らが旅を楽しむために気をつけている事だ。

数時間ではなく、何日もかけてひとつの場所に向かって進む。
自然の中に身を置き、晴れだ雨だに一喜一憂しながら歩く。
一見合理的じゃないけれど、この充実感や感動は
この時間のかけ方ならではと、心から思える。

*

最後にトレイル中に僕らを魅了したもの達の写真を。

・リャマちゃん

・コケと植物たち

・地元の方々


(ツアー客のテントや食材を運んでくれたポーター達)


(ガイドからは1人20kg程度との説明だったが、直接聞いたら45kgって言ってた人もいた。。。)


(食事はツアー客はテントの中だけど彼らは外で立ちながら簡素なものを食べていた)


(最後の夜に全員整列して感謝の辞を述べる簡単なセレモニーがあったが、
最初の日にちゃんと紹介してツアー中にもっと触れ合えるようにすればいいのにと正直思った)


(トレイル中で飲み物を売るおばちゃん達。雨の中ご苦労さま)


(トレイルの脇にたまに家があり人が住んでいる。普通に遊んでる子供達もいた)


(マチュピチュ山の管理人さん。閉山近くまで僕らが帰ってこなかったので迎えに来てくれた)

*

LOVE。PERU。