トランジットで訪れたマラウィの首都、リロングウェ。
中心地のマーケットの一角に僕は座っていた。

数km四方はあろうかという巨大なマーケット。
生鮮品から日用品からあらゆる物が売られており、
人々もやたらと活気にあふれている。

すごい迫力だ。
元々マーケット好きの僕らだが、
その日はちょうど次に訪れるモザンビークのビザを
無事にゲットできた事もあり、
るんるん気分で中を散策していた。


ビザは数時間で発行された。今日の日付の張り紙で明日は急遽休みだそうな、ラッキー


ちょっとインドを思い出した、違うのは野菜をきれいに並べるところ。


中央を分断する川があり手前が生鮮品や日用品、
向こう側は布や服、器具などのハードウェアや食堂だ。

 

そんな中6畳ほどの小屋で誰かが散髪をしているのを見つけた。

いくらか聞くと300クワチャ(約180円)と言う。
ノリで200クワチャと言うとすんなりOK、
髪を切るつもりは全くなかったのだが、
るんるんついでやっちまうかという事になった。
大体のことがノリで決まり理由は後からついてくる。

ナミビアでもやたら目についたバーバーだったが、
国境を越えてもその出現頻度は変わらない。
アフリカンバーバーに行きたいと思っていたじゃないか。
それにイランでトレンディに整えてもらった髪は
既に2ヶ月放置さればっちりもっさりしてきていたじゃないか。
・・・という事にした。

ということで早速2分後には着席。
店内には意図や関連性ががあるとは思えない配列で
新聞や雑誌などの切り抜きが張ってあり、
電源は壁からではなく小型発電機への配線だった。
アフリカのものを無駄にしない感じが好きです。

 

とりあえずもっさり削減のため
サイドをばっさり行ってもらうようにお願いする。

うんと静かにうなずいた彼は迷うことなく
バリカンを取り出し頭に刃をあててきた。
バラナシではサイドだけと言ったのに
トップも裁断された経験があったので
あわててトップを手で押さえる。

サイドは一瞬で完了。
後ろも重いので軽く切ってもらおうと話し始める。
すくって英語ではなんて言うんだろう、と考える必要はなかった。
すきばさみどころか、はさみ自体、無いらしい。

なるほど。

(1拍)

うん、分かった。
後ろも、行っちゃって下さいお願いします。

ということでこれも数分のうちに完成。
かなり激し目に髪を払ってもらい、最後はお決まりの記念撮影。

嬉し恥ずかしツーブロック。
思春期のかほり、31歳と灼熱の冬。

 

ちなみに散髪後は妻がショッピング。
川を渡った布売りエリアで物色。

 

インドで買ったロンギという布は
マットにストールに今も必需品として大活躍中だが
アフリカンテイストの布たちも活躍のイメージがたくさんある。
ということで結局2Mもの約240円を4枚購入、まだ先は長いのだが。。。

 

とりあえず現地人のように腰巻きをしたら大いに喜ばれた。

 

移動の連続で心身ともにちょっと疲れていたが
散発と買い物でちょっとリフレッシュ。
な午後の話を終わります。

 


ちなみに街中を走る乗り合いバス、エリア番号さえ分かればカナリ使える。
車体に日本語の入ったものが多くちょっと誇らしかった