翌々日。
どんな状態だろう。
作れる状態なのかな。
シブークの空き箱集めてくれてるのかな。
紙に書いて念押ししなかったけど大丈夫かな。
希望的観測含め、私はすぐに縫い始められる布を
30枚くらい切って学校へ向かった。

学校の中心にある、屋根つきのホールに、
続々と子供たちが集まってきた。

手には・・・・

みんなの手にあるのは・・・・

シブーク!!! シブークにボトルキャップに・・・

なんか、どれもきったないけど笑、
ありがとう!!!ありがとうみんな!!!

児童が集合したとこで、教頭のエスメから挨拶。
続いて、勇輝から作るものの紹介。

1つ1つに、子供たちからの歓声があがる。
目がキラキラしてる。
そうだよ。今から私たちみんなで作るんだよ。

ざっと数える。
・・・・・・
500人はいる・・・。

精鋭っていうか、
やりたい子が来てくれたのねきっと。
うん、嬉しいっ!

チームを作ろう。
大きく、シブークチームと、ソーイングチームに分かれよう。
だいたい、男子と女子に分かれた。

私はソーイングチーム担当。
挨拶して、説明する。ドキドキした。
ここから3チームに分かれて。
すっごい難しいの(ヘアバンド)と、
やや難しいの(シュシュ)、
あと簡単なの(ネクタイ)の3チームね。
子供たちが3つのかたまりになる。
先生たちが、用意してくれていた針を皆に配っている。
早速、切ってきた布と買っておいた糸を配る。
だみだ全然足りない!
縫い方の説明して、合間に布を追加で切って、
じゃんじゃん質問も来て、
皆の縫い方も気になって、追いつかなくて、
私はてんやわんやだった。汗が吹き出る。
(そのときの様子動画;http://www.youtube.com/watch?v=M98N-o4Tjic

1時間経過。
やっと布を全部切って配って、
皆のところを見回る。
「あちゃーーー!」
「うん、なかなか。」
裁縫が得意な子が集まった、と先生は言っていたが、
やっぱりクオリティは厳しい。
売ること・お金をもらうことを第一に考えて、
小学生には難しいものを作ってるから仕方ないんだけど、
「まっすぐ縫えよぉーー」
「玉結びは布の内側でやるのぉ!」
「布汚さないでー!」
私は目を三角にして動きまわった。
完全に怖いおばちゃんだった。
早く出来上がった子が見せに来たりもしたのだが、
「うまいね!いいよ!」だけでなく
イマイチな子には「うーーん、ちょっとここダメだね・・」。
しょうがない。私がクオリティを見なくては。
よりお金を得るため、みんなの学校のためなんだもん。
どこかでそう思っていた。
そんな中3人の女の子に目が留まる。
せっかく切った布をぐちゃぐちゃに切っている。
私は布を取り上げた。
「ふざけるならやんなくていい!!!」

自分のとこに戻ってきて、切り刻まれた布片をバッグに放り込む。
ああ、あとでなんとか私が直すか。
ふと、となりにいた先生の1人が前を向いたまま話しかけてきた。
「あの子たちにもやらせてあげて」。
私が布を取り上げたところを見ていたのだ。
「・・・・」。

数十秒たって、私の頭がぐわあーーーんってなって、
布を取り上げたときの、一瞬の映像が蘇ってきた。
3人の女の子の顔。
ふざけてなんか、なかった。困ってた。
一生懸命だった。

布を取り出してみる。
ぎっちぎちに縫った布、ほどこうとした跡。
ああ、失敗しちゃって、やり直そうとしてたのか!!!!
ハッと顔をあげあの子たちを捜す。
でも、もうどこにも居なかった。

3時間後。
続きは明日やりましょう!とお開きになる。
先生たちが、丁寧に途中の子の布を集めて、
クラスと名前を書いて箱に詰めてくれる。
(分かってる・・・先生・・・)

 


へろへろになって、
(勇輝はなかなか快調だったようで笑顔だった)
宿へ帰って、
私は泣いた。


(ってゆうか、なんで撮ってんのよ・・・)

ああ、あたし、なんか
間違ってた。

なにが素晴らしいって、
子供たちが集まってくれて、作ってくれてる、
それが素晴らしいんだ。
今日、私は、子供たちの顔を見てなかった。
布、縫い目、ばっかり見てた。
子供たちの目を見て、ちゃんと褒めてあげられなかった。

なにやってんだろ。

翌日。
ホールに行くと、昨日
「あの子たちにもやらせてあげて」と
声をかけてきた先生がいた。
メルシーという名前。

私は、メルシーに私が思ったことを話した。
メルシーは目を見て、うなずきながら聞いてくれた。
「じゃあ子供たちに伝えよう。
ごめんとありがとうを言おう。」

そう言って、子供たちに説明してくれた。
みんなは素晴らしいです、ありがとうって。


私は、覚えたてのチチェワ語で、
「 ゾ、コンゴーラ(ビューティフル)」と
「ズィコーモ、コワンビーリ(ほんとにありがとう)」だけ言って、お辞儀をした。
拍手がおこって、私はまた泣きそうになっていた。

今日は、子供たちをよく見よう。
そしたら、それは、
とってもとっても美しい光景だった。

今日は、ちゃんと目を見て、
1人1人、握手したりhugしたり、ありがとう、すばらしい、と伝えられた。と思う。

 

その頃勇輝は。。。

出来上がってくるものに
グッジョブ!を繰り返していた。
喜ばせようと、元気づけようと、
おう、これは500クワチャで売れるな、
これは1000クワチャいけるかも!
などと声をかけていた。

すると輪の中の一人の少年が
「アイウォント (なんとか)。。」と
小さな声で言って。
ん?お金が欲しいとか
言いたいのかな?と思ったら
ポリッジが食べたいと。
給食のポリッジ?食べておいで。

ううん。あのポリッジは甘くないの。
甘いポリッジが食べたい。

砂糖を入れたらいいの?

うん、砂糖を入れたポリッジが食べたい。

。。。先生と話してみるね。

会話はそれで終わったんだけど、
なんかぐわーっときちゃって。
あちいとか辛えとか言って、
毎日御褒美ビール飲んでるけど、
彼らが欲しいものは
甘いポリッジで。
今まで物乞いの子供を目にしたときも
色々考えさせられたし、
対してショックでも新しくもないんだけど
なんか、けなげで。

正しいか正しくないか
分かんないけど、
砂糖を買いに行こうと思った。

。。。らしい。

 

それから毎日、
学校へ通う。
フェリックスも忙しくなってきたらしく、

送ってくれることはなくなった。(はるおぉ。。。)


学校まで20分。
明らかにここのところ暑くなった。
大きなバオバブを見ながら、ふたりで歩く。
子供たち、先生たちのとこへ。

シブークチームは、
どんどん子供たちからアイデアが出て
(っていうか皆好きなものを勝手に作り出して)
アイテムが増えていった。

ソーイングチームは、
子供たちの作っていたものが全員出来上がると、
あとは先生たちだけでやることになった
(さすがに厳しいと思ったのか、楽しくなったのか。)

私のきんちゃく袋を見て、
「バッグ作ろう、バッグ!」とリクエストしてきた。
そうね、バッグ作ろうか。
毎日、なんだかんだおしゃべりしながら、
チクチクと進めている。

 

 

帰り道は、

子供たちと帰る。
歌を歌いながら。
みんないい子です。

間に合うかな。
カタチになるかな。

頑張ろうぜーーー。
(MIWA)