(妻のどうにも恥ずかしい投稿に反響を頂いたメキシコでしたが、
どうしても書きたい事があり、割り込んでリアルタイムinジャパンなお話、
お付き合い下さい。)
先日、友人に誘われ(半ば拉致られ)東北へ行ってきた。
仙台から出発し、震災で津波の被害にあった沿岸部を岩手の釜石まで車で北上、
そこから内陸へ入り、福島を経由して東京へ。
「東北へ行く=ガテン系ボランティア」だろうと腕をまくっていたらそんな事は無く、
とにかく現場を見てみよう、という2泊3日の小旅行だった。
そこで見た景色。
正直に言うと、そこまでショッキングなものではなかった。
無意識に、海の向こうからネットを通じて見てきた信じられない光景と比べていたのだと思う。
瓦礫はある程度片付けられ、積み上げられ巨大な山になっていた。
そのすぐ横では車が往来し、一部のお店も開店していて、生活が静かに始まっていた。
そんな今の東北の姿を、かなり冷静に見ていた気がする。
でも、初日に丸1日かけて色々見させてもらうにつれて、
元々は町だったと言われても全く想像もつかない空き地を目の前にし続け、
徐々に居心地の悪い気持ちになってきた。
「どうすんだ?これ??」
震災直後から地元の方々、国やNPO、大量のボランティア達が瓦礫を処理して
ここまで持ってきた。凄まじい量の瓦礫、本当にすごい事だと思う。
でも、これから、どうなるんだろう。。。。
(地震により地盤が沈下した結果、湿地帯となっているエリアも多くあった)
こんな状態から町って作りなおせるのか?
お金はどんだけかかる?何から手をつけるべき?誰が?
全部元通りを目指すのか?最適なプランニングは?何年かかる?
てか、何時間もドライブしてきたけど、この状態がまだ先も続いてるって。。。。
絶望に近い、とても嫌な感覚。
仕事とかしててもよくある、デカすぎてどうしていいか分からない感じ。
先が見えれば大変でも頑張れるし1つ1つ終わらせて前に進んでいけるんだけど、
課題がデカすぎて、やる事多すぎて、道筋がまったく見えなくて、力が入らない。
いやいや僕は所詮東京生まれヒップホップ育ち海外逃亡暦ありのヨソモノですよ。
現地でホンキで頑張っているNPOや復興のプロに任せるしかないと思ったし、
絶望したとか言ったって東京に帰って震災忘れて過ごす事できるし、
東北復興に命をささげる覚悟も無い男でございますよ。
とにかく、「これは大変だ。。。。」
と立ち尽くすしかなかった。
翻って、東京である。
東北から東京に帰り、帰国直後と言う事もあり色々な人に会わせてもらった。
旅の話から近況報告、バカ話まで色んな話をする中、
「東北へ行って来た」と当然話すことになる。
が、どうも、ウケない。
そこから色々聞かれる事も、話が盛り上がる事も少ない。
なんというか、「特にいらない」話のようだった。
リアリティのある納得感があった。
3月11日。僕らは東京はおろか日本にいなかった。
地震の被害も無いし、余震の恐怖も、停電の不都合も、知らない。
それでも、なんか分かる気がした。
旅行中に「東北に行っている」という友人のメールに
ちょっとバツの悪い気持ちになった事を思い出した。
今、放射線や東海地震などの新たな不安とともに、
新しい自分の生活が始まっていて、たとえ気持ちはあっても、
時間的にも環境的にも、東北の支援に関与するのは難しいという現実がある。
(そりゃそうだ、平日に東北旅行に行けるのは僕がいま無職だからだ。)
でも世の中には「東北に関与してたらエラい」みたいな空気があって、
どうしようもないだけに、あまり触れたくない気持ちになる。
なんか、分かる。 。。
(山肌に「全世界のみなさんありがとう」という文字が。こういった看板をいっぱい見かけた。)
今回の東北旅行で1番印象に残った場面がある。
岩手の釜石で復興活動をしている現地NPOを訪問した際に、
代表の方が行った言葉。
「人ゴトでもいい。でも、東北のことを、忘れないで欲しい。」
家も店も家族も被害にあわれたのに、
自身だけでなく地域のために、日々活動している方の言葉。
すごく、重かった。
今の僕らの結論。
どうすべきか、何ができるかはぜんぜん分からない。
でも、ほっとけない。
だから、色々な形で関わっていこう。
なんたって、今僕らには時間があるから。
そしてまずは、時間が無い東京の人でも
東北を「忘れない」でなんらかの形で関われる道を模索したいと考えました。
ということで、やってみたいと思います。
“第2回ひげボソーシャル合宿~東北、ほっとく??~”
すべては現地を知ることから。
現地を見て、現地の方の話を聞いて、
その上でみんなと一緒に今後について話し合いたいです。
下記、概要となります。
既に行った事がある人も、気になってたけど行った事無い人も、
興味のある方、こんな僕らですが一緒に東北に行きましょう!
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期間:
2011年11月12日(土)9時~11月13日(日)夕刻
場所:
岩手県内
スケジュール:
・12(土)
9時 盛岡駅集合
9時~15時 沿岸部視察(宮古、大槌、釜石など)
17時 花巻へ移動し温泉旅館へ。現地NPOの方々のお話をうかがう。
19時 懇親会
・13(日)
9時~15時 前日の話をうけ会議実施および現地リサーチ。チームとして提案を作成。
17時 盛岡駅で解散
定員:
7名
費用:
すべて参加者にて実費負担をお願いいたします。
想定項目は下記の通りです。
・盛岡までの往復交通費(片道東京から新幹線13,840円or前日発の深夜バス4,000円~)
・岩手県内での交通費(レンタカーシェア、数千円)
・ランチやコンビニ代
・12(土)の温泉宿2食つき(約9,000円+酒代)
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参加希望やご検討に際してのご相談・ご質問につきましては、
当ブログ記事へのコメントもしくはhigeboin@ジーメイル.com宛てに、
2011年11月4日までにお送りください。
是非ともご家族ご友人を お誘いあわせの上、ご検討ください。
なお、定員に達した後はお断りさせて頂く場合がありますのでご了承ください。