大した内容ではありませんが、ゴカルナビーチで考えた
ちょっとしたことを思い出したので書いてみます。
ある日、柔らかなビーチの砂を少し掘ってみると、
じわりと海水が染み出してきて、小さな池になった。
もう少し広く掘る。大きな池になった。何かピンと来るものがあって、
お堀のある城(といってもただの砂山だけど)をつくってみる。
自分の頬が紅潮していくのが分かる。わぁーーー!
川を掘り、次の町を作り、あ、ここはマプサにしよう!とサーカスの
テントをつくり、また川をつなげ、川のほとりに小さな村を作り、
また町をつくる。ここはパンジムね。州都だから役所の建物を作る。
うまく四角くならないけど。背中が焼けてジリジリいい出した頃、
何もなかった所に、新しく世界ができあがった。
(かなりヘタクソだが)
このときの感覚。ドキドキして、ハアハアして、夢中になって。
かなり久しぶりの感覚だった。ヨガでなかなか振り払えない雑念が
パーンとどっか吹っ飛んじゃって。一心不乱。
これって恋に似てる?子供の頃の毎日ってこんなだった?
興奮が収まらなくて、勇輝を呼びにいく。しょーもないもの作って、と
困った顔で笑う勇輝。しつこく1つ1つ説明する。勇輝の顔が徐々に
変わってゆく。はっ、しゃがんだ!掘った!本格的な城を作り出す勇輝。
完全に少年に戻っている。砂が四角くならないのを瞬時に悟り、
乾いた砂を運んできて混ぜることで硬い土台を作っている。なるほど。
今度は勇輝が夢中になること数十分。砂の上の世界はさらに広がりました。
オトナになった私たちだけど、こういうの、たまにはすごくいいと思った。
趣味とかホビーとかっていう類のものじゃなくて、もちろん仕事とは
関係なくて。心の向くままに手を動かしてみるような。
真っ白くて大きな画用紙を広げてみる、いろんな花をいっぱい買ってきて
生けてみる、粉をこねくり回して謎の大きなケーキを焼いてみる、
久しぶりにガンプラを組み立ててみる、塗り絵を買ってきてみる、
部屋をまったく違うテイストに模様替えしてみる・・・どうですか?
ちょっとやってみたくなった人手ぇ挙げて!
ピクリとしたあなた、あなたの心はそれを欲してるかもしれませんよ。
遊びの天才。トキメキの天才。なんかいいな。
クリエイティブってほんとは無垢や無邪気や夢中から
生まれるものなのかもしれないな。
ママやパパはこういうこと子供と一緒にきっとやってるんだね。素敵だな。
で、オチとしては、上には上がいたっていう。
遊びの王様。負けマシタ。
(MIWA)