エッサウィラを出発した僕らは海岸線を南下、
待ちに待った10日間のサーフィン漬け生活に胸を膨らませ、
世界的にも有名なサーフタウン「タガズート」を目指した。


バスで山を越え約4時間。


海が見えてきた(キラーポイントというポイント、見づらいけどうねり入ってて車も多数)。


やっぱ海には夕日、そう決まってると思う。

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タガズートやその周辺はサーフキャンプと呼ばれる
レンタルからポイント送迎から飯まで全てオールインワン
のサービスを提供する宿が豊富。

そういう所は割高なので普段は避けるのだけど、
レンタルや交渉に駆けずり回らなくてすむオールインワンはやはり魅力、
今回はその中の1つ「Dynamic Loisir」にお世話になる事にした。


あえてタガズートを外して、隣のタマラグという小さな村にした。


モロッコはこの丸い門がかわいさの秘訣だと思う

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今回、美和は迷っていた。

彼女は東京にいる頃たまに一緒に行っていたので
ちゃんと立てるし超初心者では無い。センスもあると思う。
けど、大きな波(のセット)への恐怖がどうしても拭えないらしく、
やりたいのに、今まで腰が上がらないできた。

でも、色々な環境が整っている今回、
せっかくだからレッスンも受けてみてやってみようか、
ここでやらなかったら一生サーフィンしない気がするし・・・
と自分を奮い立たせようとしていた。

タガズート初日。
それでも決心がつかない美和に、
僕は一生懸命WHYサーフィンを説いた。

波に乗った時の気持ちよさ、
だけでなく、サーフ&シャワー後の爽快感、
さらにその後ビールやバーガー&ポテトの破壊力、
ドライブや合宿など仲間との時間、
定期的に運動をする事の健康効果(何故かこれを一押しした)、
努力して少しずつ成長していく悦び、
自然とダイレクトに触れ合い畏れや感謝を感じる事の感覚的精神的な浄化作用、
・・・・。

これら全体としてのライフスタイルは、
僕らが旅を通じて少しずつ形作っている価値観とすごく合致するのだ、
これを自分1人だけでなくお前と一緒にしていきたいんだよぉぉおお!

ああ言ってやったよ。
プロポーズ張りのセリフを、そうさ言ってやったさ。

そんな甲斐あってチャレンジを決心してくれた美和さん、
の不安な表情と共にサーフィン生活@タガズートの雰囲気をお届けいたします。


ウェット選定withインストラクターのデーモンは元プロサーファー超ナイスガイ


ナーバスな表情でウェットに着替え、


もう1人の先生フレデリコfromイタリーに現状説明。「ゲット中にセットが来ると怖くて・・・」


一緒に入念ストレッチの上、


いざ海へ。初日は波が小さくて復帰戦には最適のコンディション。


ちなみに今回から板は7フィートの短めファンに転向。


板が短くなってもスープからならほぼ完璧に立てるようになっていた。


やはり海に入った後は誰しも笑顔になる。
今日は波が小さかったしまだ先は分からないけれど、
ひとまずご機嫌になっていた妻を見て幸せでした。Happy wife、Happy life。

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基本1日中海にいる。
休むもよし海入るもよしのゆるい時間が続く。
途中はおしゃれなカフェでお茶して、とかじゃない合宿っぽい感じで毎日は過ぎていく。


(頭サイズジャンクな日にゲットできず惨敗の図)


左からデーモン、ジョン(アイリッシュ)、エリック(フレンチ)。
フレデリコとあわせこの4人がサーフ合宿中のバディs。

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サーフ後は当然のマック&ビール、もしくはクラブ行ったり 宿でまったりしたり。
サーフィンがつなげた年も環境もまったく違う6人の期間限定の共同生活は
学生時代を思い出す爽やかな楽しさがあった。

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と楽しかったサーフキャンプ生活だけど
やはり高コスト(宿+3食+レンタル+送迎+レッスンで1日2人で8千円)
が問題で4日でおさらばする事に。

ということでモロッコサーフィン生活の後半は
タガズートのポイント付近アパートを借りての自前生活編です。