はい。
ミスチル桜井さんの歌声イメージでお願いします。

「フェーズがー好きー」

もしくは斎藤和義さんの歌声で

「君のフェズが好きだー」

分かりづらいですね、すみません。

私が若干壊れているのは、
ご察しの通り(誰も察してないが)
今リマで行われていますスペイン語授業のせいです。
それしかありません。

20代の子たちと一緒に、10歳下の教師から教わる猛烈スパルタスペイン語。
完全に足を引っ張っています。困った子扱いです。
っていうか私だけ当ててくれません。悲しい34歳。
授業中に思わず「人間の脳の発達曲線」を
頭に描かずにはおれません。(集中しろや)

今週金曜にテスト。
74点以下で落第だそうです。
ここで一発逆転の大和魂、いや、妙齢魂を見せつけ
お肌のプリンプリンしたジャーマン女子(脳の曲線も肌の曲線もピーク値)を
あっと言わせてやります。いや、やりたい。いや、もしできれば。


そんな私から、まだお伝えしきれてなかった
モロッコはフェズの魅力をレポート。(勉強しろや) 
いえ、大丈夫です。ほんとざっくりなんで。
(このダメなタイトルからも分かるでしょう)

いや、むしろ、リフレッシュ?脳の活性化にもいいはずです。

 

******


すっかりおなじみになった、モロッコのきちんとバス会社CTM
(そのわりに雨が降ると車内にじゃーじゃー漏れるなど謎は多い)。
アフリカていうとこのインターケープね。
寝てる間にらくちん到着~のはずだったんだけど
砂漠で毎晩凍えたせいで風邪をひいちまってたので辛かったー。



着いたー。メディナ。迷宮の入り口にて。
一体どこの国の何者なのか謎のイデタチにて。


宿の屋上からの景色。メディナ一望。
いくつかあるモスクからはコーランが歌声のように響く。
ほんと、不思議な気分でずっと眺めていた。ここは一体なんなんだろう。


その反対側の風景。斜面に干してあるのはナメシガワ。

私たちはぐるぐる、ぐるぐる、行ったり来たり、このメディナの中を歩いた。
マラケシュよりはずっとこぢんまりしていて、ほのぼのしていて、生活臭があって、空が青くて、
私は大好きになった。



私を魅了した、
フェズにあった風景たち。


色のある風景。

それは独特の深みというかくすみというか、味がある色。
あらゆる物から、光から、空気から、色が溢れ出していた。
それで町全体が溶け合って、フェズという色をつくっているような気がした。


働く人々のいる風景。

その営みは、私たちが来ようが来るまいが帰ろうが、変わらない。
入り組んだメディナの片隅で、粛々と続いていく。
その感覚が、旅人である私を一番ぞくぞくさせた。




うまいものがある風景。

ケフタ煮込みに、鶏のクスクスに、熱々のハリラスープに。
町のあちこちからいつもほくほくと美味しそうな煙が立っていて、
それはなんだか、ここに居ていいよと言われてるようで、ほっとした。



人懐っこい笑顔がある風景。

壁に囲まれたメディナという小さな世界で
迷路のような路地と路地の間で生活を重ねて、
毎日現れては消えていく、カタコトのさまざまな国の人たちがいて。
それってどういう感覚なんだろうと思う。
「観光客が来てくれるからこの町が経済的に成り立ち・・・」なんて
合理的理由からじゃなくて、ただ、なんでもない私に笑ってくれる人。
旅の始めの頃は思わなかった、その有難さ、美しさをとにかく感じていた。


あなたのことよく知らないけど、
好きだよ。

ありがとう。


***


フェズ。


一緒に過ごし、たくさん笑わせてくれマコトミ姉妹がパリへ帰り、
ちょっと寂しくなった私たちが
気を取り直してやらなくちゃいけなかったことは1つ。

郵便局。
を探す。


あった。
ここだって。嘘だろ?


この日は下見。業者っぽい人の荷の山。なんか大変そうーー。
船便はなくて航空便だけだって。ショック。。

町中で聞いてダンボールを探し、クッション材として卵屋さんにケースをもらい、
満を持して臨んだ郵送当日。職員の人も通りがかりの人も優しく助けてくれた。
梱包材のプチプチを大量にくれたり。今まで各国の郵便局で泣いてきたからね。マジ嬉しかった。
ジュラバ(三角フードの服)、食器いろいろ、らくだの骨の鏡、
色とりどりのバブーシュ、モロッコ料理の本、
三葉虫の化石が埋まった砂漠の石(小学生か!)などなど。
きわめつけがタジン鍋。ちょちょーーー!
最後まで止めようかドキドキしてたんだけど、
血迷ってえいやあ!で目つぶって送ってもた。

ハカリの前で手を合わせる。計測は・・・・・
11キロ。ちーーーん。
軽く1万円超えてしまったさ。バカ。ほんとにバカ。


そういう意味でも人を狂わす町、フェズ。

またの名を「買物天国」だそう。
そうだったのか・・・

恐るべしフェズの魔力。

やだよおー
帰りたくないよおー
って思う。

でもこの気持ちのままにもしここに居続けたら、
自分が1か月のつもりで外の世界では10年経ってました、
なんてことになりかねない。
ほんとなんだ。そういう感じがするとこなんだ。 
ササーと鳥肌。


でも、絶対またいつか来るね。
ばいばい。

 


(MIWA)
勉強に戻ります。。。