1年のつもりが約2年になった
私たちの旅。
その、最終目的地に選んだ場所。
インド。

 

もう、ほとほと疲れていたのに、
どうしてわざわざ楽園ハワイを切り上げて、
恋こがれる日本を通り越して、
よりによってインドなんかに?!
それは自分でも笑っちゃうような、もうこれ愚行でしょって程の。

韓国で飛行機を乗り継ぎ、コルカタへ。
その晩のうちに列車に乗り、ビハール州の古都ブッタガヤへ向かう。

懐かしい、あの地。
2010年の春。
ある小学校に机と椅子を贈るために1か月滞在し、
私たちの旅に「ソーシャルトラベル」というキーワードが誕生した。
たくさん泣いてたくさん感動した思い出の地。
今度は、それらを私たち以外にも味わってもらおうと
このブログで呼びかけ、合宿を企画したのだ。

その準備のための、前乗り7日間。
旅の間の「ソーシャルトラベル」をずっとサポートしてくれてた
NPO法人BOCSの代表、CJこと茂さんに現地を紹介しながら
合宿の参加メンバー到着を待つことにした。

 


(ハワイ-インチョン間のコリアンエア。機内食のクオリティもさることながら
全員美人のコリアンCAが機内アナウンスが日本語でもやってくれて脱帽。
もちろん完璧な発音ではない。でもなんか、韓国の、韓国人の勢いを垣間見た感じがした。)


(インチョン空港。無料のワイファイカウンター。旅人のこと考え尽くされてる感にまた脱帽。)


(エアアジアに乗換え。この後勇輝、本気でイスラム教徒になるよう誘われる。)


(さすがエアアジア。乗客を動揺させるほどの煙を出してもへっちゃら。)


(コルカタ空港で初の挑戦、アライバルビザ取得。超たらい回しとか不当な両替レートとか
悪い噂をいろいろ耳にしてたのでビビってたけど驚く程優しく一生懸命で感激した。)


(到着した夜のコルカタ。まったく実感が沸かない。これ、ゲンジツ?
ハワイから来た人間にはちょっと刺激が強すぎるのか)


(ばかでかい市場へ入っていき、急いで服の買物。激しい客引きをへらへらかわしながら
蚊よけにもなって涼しいアリババズボンをゲット。※市場ではリュックは前、これ基本。)


(疲れた体でそのまま駅へ。よかった列車に大きな遅れはなさそう。右がCJ。初インド。)


(「うへえ、勘弁してー」と思いつつ、どこかで少し「そうそう、これこれ。」と喜んでもいる、
不思議な感覚で寝台車へ。汗べっとりの体、だけど熟睡。起きたらいよいよブッタガヤ。)

 

 

 

 

来た。

来たんだブッタガヤ。

列車で一晩、時間をかけてたどり着いたことで、
やっと私の五感に電気が通じ始めたようだった。

その五感が持ってきた情報を、脳で分析して解釈して、
次いで私の口から出てきた言葉は
「美しい」
だった。

 


美しい。

 


美しい。

 


美しい。

 


美しい。

 


美しい。

 

 

 

 


それらは、まったく不意をついて胸に迫ってきた。
こんな、美しい世界があったのか、と。

 

 


胸がぎゅっとなるほど美しくて

 


息を飲み込むほど美しくて

 


わーーっと声をあげたいほど美しくて

 


眩しくて見つめられないほど美しくて

 


うっかり涙が出てしまうほど美しくて

 


美しくて、美しくて。

 

私は何度もたち止まり、見とれ、涙をこらえ、胸熱くシャッターを押した。
こんなだったか。
これが今私の感じる美しさなのか。 

 

 


世界中で数え切れないほどの絶景や美術品を見てきたのに、
どうして 

 


ここにある、なんでもない日常は

 


こんなにも胸をつくのか。

 


それは生命力溢れる

 


時として生々しいむき出しの

 


素手と素足を大地につけた

 


一般には「貧しさ」という言葉で表現される生活の中の

 


淡々として温かく

 


でも辛抱強くたくましい

 


彼らの、生きるエネルギー、かもしれない。

 

これだ。これなんだ。
雑誌にも広告にもない、これなんだ。
私も、こんな類の美しさを放てたら!
本気でそう思った。 

 

 


私たち3人はこの町で


たくさん歩きまわり


懐かしい人々との再会を果たしながら


新しい出会いを楽しみながら


たくさんの美しさをかみ締めながら


5人の勇者の到着を待った。


その数日間は、私たちの予感を確信に変えるのに充分だった。

やっぱり、ここは、最高だ。

 

 

 

そういうわけで、
私たちの旅のラスト、
ソーシャル合宿IN INDIAの投稿、始めます。

(もし良かったら
1年半以上前の私たちの軌跡
こちらを読んでお待ちくださればと思います。)
いよいよです。

(MIWA)