「素晴らしかった2年間の旅の思い出だけを胸に、
いつまでも幸せに生きてはいけない」。
人生とか豊かさとかの話を中心に、今までで一番暑苦しいのにしようぜ。
ジュンク堂トークイベントの準備で話をしてるとき、
美和がふと言った言葉。
そう、その通り。分かってた。
帰国してすぐに東北復興新聞の活動を開始して、
新たな出会いや面白さに没頭することができた。
新しい人生が開けて、興奮して毎日を送ってきたし、今もいる。
でも、どこかで旅の思い出にすがっていた部分があった。
復興新聞やってるけど、本職は旅人です、みたいな。
書いた本にアイデンティティを求める部分もあった。
それは全部、過去なのに。
先週末、ジュンク堂でのイベント。
集客に苦労して、直前にFacebookで友人に告知協力すがって、
なんとか満席になった。
予定通り暑苦しい話をぶつけた。
2年間の世界一周で感じたこと、学んだ事、
それらが東北につながっていったこと、
東北でいま感じ学んでいる事。
会場からも色々アツい意見を聞けて、本当に素晴らしい会になったと思う。
久々の再開や、話したいと思ってた人との会話、すごく嬉しかった。
告知やその他、協力してくれた皆さんに心から感謝です。ありがとう。
イベントの後、インド合宿参加者でイベントにも来てくれたケンゴと慎太郎、
それとのぶちゃんとあわせて久々の焼き肉食って、ほろ酔いで家に帰った。
なんだかめちゃめちゃ疲れてて、でも気持ちよい疲労感で、
じわーっとなってたら何かが吹っ切れる感じがあった。
もう、卒業だ。
帰国から1年半。書籍発刊から5ヶ月。
やっとこの気持ちになれた。
一番暑苦しい話をぶつけられたこと。
集客に友人の協力をあおがなければならなかったこと。
そういえば母の日だったんだけど、実は母が見に来ていたこと。
一つの区切りだと感じられる。
東北のこと、地方のこと、新たなプロジェクトのこと。
今後は、旅の経験を礎として、「これから」の話をしていきたいと思う。