出発の1ヶ月前から、A型肝炎B型肝炎破傷風黄熱病と詰め詰めスケジュールで接種した私達だが、どうしてもスケジュールに入りきらず諦めたのが狂犬病ワクチンだった。咬まれれば100%の重症化。都会のムンバイでは気にならなかったが、ゴアに移動したとき野良犬の多さに腰を抜かしそうになった。しかも顔や耳が尖ってるし薄汚れてワルーい感じ。善良な日本のワンコたちと比べると全員がチンピラに見える。さらに悪いことに町を歩いていると奴らはこちらに寄ってくるのだ。「来るな」と念じても来る。吠えながら走って来たひには「もうだめだ」と何度もカンネンした。きっと、怖いと思ってるのが伝わっちゃってるからダメなんだろう、と頭で分かっていても怖い。ことあるごとに様々な人に聞いた。「ここの犬って咬む?」答えは全員「NO.」「NEVER.」それから徐々に平気になっていった。最初はやせ我慢だったが、今じゃ奴らが足元で遊んでても大丈夫。慣れた。というか怖かったことを忘れている。よく見れば皆なかなか可愛い顔してる。きっと、「奴らは咬まない」という皆の言葉よりも、あまりに犬がいるのでいちいち気にしてられないのが1つと、みーんなこの環境で生きてるんだぞ、って事実が心理的に影響してるのだと思う。(トイレ問題も一緒だ。汚いとか水で洗うのはちょっと・・・とか言ってられない。)
ああ、インド人もそうかもな、とちょっと思う。最初はその目ヂカラの強さ、顔の濃さに圧倒され、街中がインド人の光景(当たり前)に、認めたくないがどこかで「怖い」と思っていた。様々な事前情報もあり、物を盗まれたり危害を加えられるハズだと警戒していた。その緊張はきっと少しなりとも伝わってしまっていたのだと思う。最初なかなか打ち解けられなかったのはそのせいだ。それが、徐々に変わっていく。口角を上げ、ハローと声をかけはじめてみたら、ここはスマイルの国だと思った。挨拶して、少しだけ話して、名前を聞きあって、握手して、手を振って別れる。「インド人たち」として見ていたのが、その人その人を見るようになり、皆同じ顔に見えていたのが、のんきそうな顔やせっかちそうな顔やイケメンやバカそーっていう学生もいる。ポライトでちゃんとした人やめちゃくちゃシャイな人やミーハーや、いろいろいるだって分かってくる。着いた初日、前にぎゅっと抱えるようにしていたバッグも、斜めになり横になり後ろになり、街の人から「バッグ開いてるよ」と声をかけられる程(これはダメだけど)に。もちろん、必要な警戒はちゃんとするように心がけるが、インドを熱望しわざわざやってきたくせに、住んでる人に対してお前ら全員悪者だみたいな態度って、そんな失礼な話はない。「お邪魔します」「ありがとう」だよな。武田鉄也の言うとおり「人として」だ。
レストランで相席したインド歴10年のスウェーデン人が教えてくれた、インドの犬が必ず逃げて行く方法は「足元の石を拾う」だそうだ。(投げられると思うらしい。)大好きになったインドの人々。基本はオープンマインドで行こう。Keep the bag.but Open mind(標語を作ってみた)。真心で接して行こう。本当にいざとなったら、足元の石を拾えばいいのだ。
(MIWA)

出発の1ヶ月前から、A型肝炎B型肝炎破傷風黄熱病と
詰め詰めの日程で防接種を受けた私達だが、
どうしてもスケジュールに入りきらず諦めたのが狂犬病ワクチンだった。
咬まれれば100%の重症化という。
大都会のムンバイでは気にならなかったが、ゴアに移動してから
野良犬の多さに腰を抜かしそうになった。
しかも顔や耳が尖ってるし薄汚れてワルーい感じ。
善良な日本のワンコたちと比べると全員がチンピラに見える。
さらに悪いことに町を歩いていると奴らはこちらに寄ってくるのだ。
「来るな」と念じても来る。
吠えながら走って来たひには「もうだめだ」と何度もカンネンした。
きっと、怖いと思ってるのが伝わっちゃってるからダメなんだろう、
と頭で分かっていても怖い。
ことあるごとに様々な人に聞いた。
「ここの犬って咬む?」答えは全員「NO.」「NEVER.」
それから徐々に平気になっていった。
最初はやせ我慢だったが、今じゃ奴らが足元で遊んでても大丈夫。
慣れた。というか怖かったことを忘れている。
よく見れば皆なかなか可愛い顔してる。
きっと、「奴らは咬まない」という皆の言葉よりも、
あまりに犬がいるのでいちいち気にしてられないのが1つと、
みーんなこの環境で生きてるんだぞ、って厳然たる事実が
心理的に影響してるのだと思う。
(トイレ問題も一緒だ。汚いとか鍵がないとか水で洗うのはちょっと・・・
とか言ってられない。)

寝方にもいろいろある。
歩道で堂々と、隅っこで丸くなって、暑いので砂を掘って。
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なにを見張ってるの?/ゴミ箱で何してるの?
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お気に入りの食堂の前にいつもいた子。となりに蓄音機を置きたくなる
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わざわざ私の座ってるベンチの下に来て寝るなよ
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あ、ついでにただ可愛い猫も。
小ぶりでしゅっとして格好いいカラスも。(貼り付けが下手でごめんなさい)
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ああ、インド人もそうかもな、とちょっと思う。
最初はその目ヂカラの強さ、顔の濃さに圧倒され、
街中がインド人の光景(当たり前)に、
認めたくないがどこかで「怖い」と思っていた。
様々な事前情報もあり、物を盗まれたり危害を加えられる
ハズだと警戒していた。
その緊張はきっと少しなりとも伝わってしまっていたのだと思う。
数日間なかなか打ち解けられなかったのはそのせいだろう。
それが、徐々に変わっていく。
口角を上げ、ハローと声をかけはじめてみたら、
ここはスマイルの国だと思った。
挨拶して、少しだけ話して、名前を聞きあって、握手して、
手を振って別れる。
「インド人たち」として見ていたのが、その人その人を見るようになり、
皆同じ顔に見えていたのが、のんきそうな顔やせっかちそうな顔や
イケメンやバカそーっていう学生もいる。
ポライトな人やめちゃくちゃシャイな人やミーハーや、
いろいろいるんだって分かってくる。
着いた初日、前にぎゅっと抱えるようにしていたバッグも、
斜めになり横になり後ろになり、しまいには
街の人から「バッグ開いてるよ」と声をかけられる程
(これはダメだけど)に。
もちろん、必要な警戒はちゃんとするように心がけるが、
インドを熱望しわざわざやってきたくせに、
住んでる人に対してお前ら全員悪者だみたいな態度って、
そんな失礼な話はない。
「お邪魔します」「ありがとう」だよな。
武田鉄也の言うとおり「人として」だ。

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何度も通うCafe。顔なじみになる幸せ。
彼女たちにとって生活の場でもあるからリラックスした空気が伝わってくる。

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列車の中で扇風機をかけてくれた愉快なおじさんたち。
自分たちのこと「3idiots(3バカ)」(今流行ってる映画タイトルの引用)だって。
修羅場を想像していた列車は、あったかい親切に溢れていた。
まだまだ乗っていたいといつも思うような。

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同じく列車で出会った親子。
お母さんが好きなんだな、息子が誇らしいんだな、と伝わってきて
なぜか泣きそうになった。私も息子が欲しいです。

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子供たちがいーーっぱいいて、元気で、嬉しくなる。
「俺たちは負けたから撮らないで。あっちのチームを撮って」だって。
かっこいいこと言うじゃんか。

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スタッフ同士が家族みたいで楽しそうな食堂が多い。
神様であるお客様の前で私語厳禁、なんてとこは皆無。
仕事は楽しくやらないとね。

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可愛い双子くん。ふたりのキャラクターがよくわかる。どんな青年になるのかな。

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女は基本、女同士でつるんでいる。それがどんなに楽しいことか!今の私には分かるよ。

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ゴアに旅行に来ていた家族。の娘と子。可愛いすぎ!
写ってないけど母(おばあちゃん)は都はるみの好きになった人を歌ってくれた。
日本はすばらしい国です行ってみたいって。嬉しかった。

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自称、ケララでは有名なミュージシャン、だそうで。
でもカードの裏に書いてくれた「LIFE IS GIFT」の一言はドキリと胸に刺さった。

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ボーイミーツガール。恋もいいけど勉強しろよ!

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イケメンもいいけど刻み込まれた渋さはまた別格。
いい顔したおっさんが多い。コーチンの誇り高き漁師のキャプテン。
「6家族の面倒をみてるんだ。だから援助くれ」だそうで。

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ケララ州のガキんちょはたまにPENをねだる。お金じゃなく。
識字率100%を誇る州だけある(?)。

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家族ではなく近所の仲良しと近所のおばさん。
こうやって村全体が大きな家族になっている。いいなこういうの。
寄り添い合って生きる人数は多いほうがいい。

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夕ぐれの浜辺。近所の学校から先生引率で生徒が来ていた。
「よーし海岸に行こう」って学校も素敵だし、それを眺めてる町の人も素敵。

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間違えて列車を降りてしまったアンコラのバスターミナル。
どこへ行くのか聞いてきて、バスの来る時刻を教えてくれる。
もうちょっとだと励ましてくれる。頼んでないのに。
携帯で写真を撮ってきて、見せてくれる。頼んでないのに。
「おせっかい」が多くて毎日心がぽかぽかしていた。

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バルカラタウンのおっさん。基本的に、
うちの国、うちの州、うちの店、が一番だって自信を持ってる。ところも好き。
私も次第に自慢するようになった。日本はすごい国だぞ。
食べ物も文化も人もいいぞ。そんで握手。

レストランで相席したインド歴10年のスウェーデン人が教えてくれた、
インドの犬が必ず逃げて行く方法は
「足元の石を拾う」だそうだ。(投げられると思うらしい。)

大好きになった南インドの人々。
一度も危険な目に合わなかったばかりか、たくさんの愛情と元気をもらった。
優しい。明るい。笑顔。ちょっといい加減だけど。
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これからも、基本はオープンマインドで行こう。
Keep the bag.but Open mind(標語を作ってみた)。
真心で、笑顔で接して行こう。

本当にいざとなったら、足元の石を拾えばいいのだ。
たぶんね。。。

(MIWA)