ナミビアと言えば、ナミブ砂漠。
そうここは砂漠の国。
だが、日本の国土の約2倍の面積を持つと共に、
西側は大西洋に面し約1200kmも海岸線が続いている。

まさか。
いや、もしや。

インド、UAEでの惨敗と悲願の入水@南ア。
サーフ運は上がってきた気がする。

サーフィン、できる、かも・・・

徐々に減らしてきた荷物一式の中で
しぶとく大きなスペースを占拠し続ける
ウェットスーツとブーツ達。
僕は1人じゃない。彼らのためにもこの国で海に入りたいのさ。

車無しになった僕らだったが、
新たに習得したミニバス移動の術で、
かすかな期待を胸に海岸線を目指した。


ナミビア第二の都市スワコップムント。海辺にはホテルやレストランが並ぶリゾートだ。


波は立っているが見渡す限りサーファーはいない。


ちょっと南に歩いた桟橋の脇はサイズはあったがぐちゃぐちゃだった。

宿でもサーフショップは無いと言っていた。
そう簡単に行かないか・・・
軽く落胆しながらの帰り道。

いた。
サーファーだ。


急ぎ足で近づき、何げ無い顔で話しかける。
聞くとちょうど海から上がった後とのこと、
横には小学生くらいの息子がいて
彼もサーファーだと言う。いいね~。

ポイント情報とボードをレンタルできそうな
ショップについて教えてもらいグッバイした。


夕暮れはいつでも何処でも美しい。ロケーションとレンズを変えて楽しんだ。

翌朝ショップは簡単に見つかった。
ヒマそうな店内にはサーファーっぽくない兄ちゃんがいる。
レンタルOKどころかポイント情報をプリントして渡してくれた。
低めに設定した一定のテンションを保ちながら
話すとやたら親切、そんな兄ちゃんだ。


今回はチョイスがく6″10。1時間100ドル(約1,200円)とやはり高い。

その足でそのまま海へ向かう。
どこもリーフだがイージーと書いてあった
「Wreck」というポイントへ。

やった。。。
すんなり入水だ。
とは言えサーファーは誰もいない、
喜びと緊張と、胸は高まる。


いざ入水。水は相当冷たく、かき氷を食べた後のように頭がガンガンする。
手首くらい太い茎の巨大な昆布が大量に生えていた。
逆光のせいでカラーなのに白黒のように撮れた。


スープにパワーがあり、中途半端に長いボードも扱いづらくゲットハード。

デカいのは全然ダメで小さめの波しか乗れなかったへたれです。

数日後今度は午前中入ると干潮だった(超嬉しそう)。
足元は岩じゃなくて全て小さな貝。

まわりには採掘者(指輪など貴金属が採れるそう)、
波と戯れる子供たち、鳥たち。

異国の地で、大自然の中、
現地の生活の匂いを感じながら海に入る。
海の上には鳥たちを除いて僕だけだ。
この環境でサーフィンをできるなんて夢のようだ。

が、ジツリキの程は・・・


テイクオフの後にパワーゾーンをキープできない。

ラス一と心に決めた時、多少サイズのある良さげな波が。

テイクオフはまずまず、


と思いきやちょっと角度が足りないかぁ!?


はい降りすぎいー。。。

テイクオフからレールを入れる感覚がまだ・・・なへぼサーファーです。

でも。
でもでもでも。
自分、幸せです。
まさかと思ってたらホント入れて、
すんなり入れて、怪我も無く。。。
この感覚はサーフィン(ボディボ)する人しか
分からないと思うけど、
至福の時とはこのことなのです。

しかも新たにイッキに借りた100mm-300mmレンズで
アウトのブレイクでもちゃんと見れる写真が撮れて
(撮ってもらえて)、、、、最高です・・・

幸せです。
みんなありがとう。
すべてに感謝します。