自分でも謎なんだけど、

半年くらい前から自分の年齢をちょくちょく37歳と言っていて、
もう37歳の気まんまんなのだった。

よりによってどうして、1つ上にサバを読んでたんだろう。
自虐のつもりだったのか、シャレじゃなくいいお年頃という自覚を持つためか。

でもふと気づいた。
まだ36歳は終わっていない。
あと2日ある。

急に、
この36歳とちゃんと向き合って終わらせたいような気持ちになったんだ。

ブラジルの、フロリアノポリスでの居候中に
なんだかセンチメンタルになって書いた、ポエム風味の投稿を思い出した。

「ちゃんと見送る」。

そうだ。
途中から蔑ろにされてきた私の36歳が
なんだか可哀想なような、愛おしいような気がしてきた。

36年と言えば、12年を3回分。

12歳は小学生と中学生の間。
24歳は1社目のがむしゃら空回り営業マン時代。
ってことは、
編集者という仕事との出会いも2度の転職も、結婚も世界一周も
ぜんぶその後に?
アイラインの引き方も、シャンパンとブルーチーズの美味しさも、
道を見失ったことも見つけたことも、ぜんぶぜんぶ?

なんて、濃い12年間だったんだろう。

 

12歳の頃も24歳の頃も、見ていた景色は今とは全然ちがう。
次の12年。
私はまた進化できるだろうか。

振り返ってびっくりするくらい、濃いものにできるだろうか。
12年後の誕生日を迎えるときに、なんて幸せだ!って心で叫べるだろうか。


・・・・・・・・・・・・・・・。

なんとなく、きっと、できる気がするよ。


これが、
この予感が、このHOPEが、

今日まで私と縁し、愛し育んでくれたすべての人に与えてもらった、
今の私の、一番大事なものかもしれない。

 

二度と帰ってこない日々。
36年間が間もなく終わる。

「ありがとう」と見送ることにする。

 

(MIWA)