ふうーーーーーーー って
大きな深呼吸して楽になってルンルンしてたら、
ちょっと嘘みたいなんだけど、早速、素敵なことが起こりました。
*
ワイナリーの帰りに2組のカップルと知り合った。
意気投合し、そのメンバーで後日パーティをした。
おしゃべりもワインも止まらなかった、夢のような夜。
ほんとうにほんとうに、素敵な人たちで、めっちゃ楽しくて、幸せになった。
それから私たちは、
大きなヒントと希望を見つけた。
それは、このとき出会ったカナダ人のご夫婦、
ポール&キャシーの二人が与えてくれたものだった。
これまで、世界中の色々な国を旅してきたという二人。
今までの話も、今の話もこれからの話も、目を輝かせ本当に楽しそうにする二人。
30代の息子さんがいるという年齢で、荷物を背負い、バスに乗り自転車に乗り、
宿のシャワーが水だけでも文句を言うどころか面白がってしまう二人。
尊敬し合い、恋をし合っていることが自然に伝わってくる二人。
彼ら夫婦のことを、一言で形容するなら、「Fresh(瑞々しい)」だと思った。
旅においても、パートナーとの関係においても、きっと人生においても。
二人と会って、
飛べなくなっても、またきっと飛べるんだ、と思うことができた。
彼らは、歳も国も違う私たちを部屋に招いて、“友人として”共に笑い、楽しんでいた。
とても自然で、だからこそ、これはすごいことだなあと思った。
冒険話、バカ話、恋バナ、真面目な話、皆でたくさんの話をしたのだけど、
人生の大先輩である二人からすれば未熟な考えかもしれないことを
私たちが話しても、まっすぐ目を見つめて真剣に聞き、心からリスペクトしてくれた。
私が彼らの年代だったら・・・「分かってないねぇ」と笑ったり、
得意げに説教をしていたかもしれないなと思う。
決して、若者に合わせて無理をしてるのではない。
「どう見せよう」とかも考えてない。
とっても素敵な、自然な軽さなのだ。
うまく説明ができないのだけど、
二人から出ていた雰囲気、それ自体が大きな刺激で、あたらしいイメージだった。
「こんな夫婦がいるんだ」ということは、私たちの将来へのHOPEだ、と思った。
部屋にあった辞書が印象的だった。
今まで学んだ経験がないというスペイン語を、
二人は今回の南米旅行を機に勉強し始めたという。
常に喋ろうと努力していたし、新しい単語を聞いては、どんどん覚えていた。
「やっぱもう記憶力がさ・・」と脳細胞のせいにしていた私は恥ずかしくなった。
*
このあと、彼らとはもう1度、ブエノスアイレスでも会うことができた。
今度は私たちが日本食を作ってご招待。
美味しいと目を輝かせ、上手に箸を使ってたくさん食べてくれた。
たくさん、いろんなことを話した。
私は、飛べないと悩んでいたこと、最近気づいたこと、
二人はHOPEだということを伝え、
どうして、そんなふうにフレッシュでいられるのか、と聞いてみた。
二人は、顔を見合わせ、
それからこれは大事なこと、というかのように居ずまいを正して
「7~8年に一度、環境を大きくチェンジすると決めて、その通りにしてきたんだよ」
と言った。
たとえば、息子さんが10歳だったか、小学生の時、
学校を休ませ(1年間だったかな・・・)3人で世界中を回った話をしてくれた。
(ちなみに、二人はヒッピーではない。ポールは空間デザイナー、キャシーは教育者だ。)
あとは、ドイツに移り住んだこともあったと言った。
20代前半の結婚を機に決めたという、このライフスタイルを、
これまで守り実行してきた二人。
たくさんのマイナス要素(リスクとかしがらみとかお金とか)もあったけど、
時間をかけて計画を立て、準備をし、実現させてきたんだという。
きっと、こういう人生の歩み方を決めたときは、
二人の「直感」のようなものだったのだと思う。
でも、彼らは知っていたんだ。
人は慣れるということ、鈍感になるということ、
だからこそ、変える、変わる努力が必要だということを。
びっくりした。
そして、救われたような気持ちになった。
てっきり、彼らは慣れたり飽きたりすることを知らない、
根っからの好奇心旺盛な性格で、だからこんなに瑞々しいのだと、
どこか私には手の届かないことのように眩しく感じていたから。
(もちろんそういう素養の部分もあると思うけど、)
彼らが今放っている輝きや軽さは、
チェンジという一見簡単そうでものすごく大変な努力をしながら、
たくさんの経験と苦労の中で、
いろんなものを着こんでは脱ぎを繰り返した末にあるものなのだと思った。
私たちが旅に出てきたことも、
悩んだり立ち止まったり感動できなくなったりしたことも、
全部「そういうものだよ」と言ってもらったようで、ホッとし、
それからグっと前を向く気持ちになった。
これからの人生に対する大きな、大事なヒントをもらった気がした。
「カナダにおいで」「日本に行くよ」を何度も言ってくれて、
ぎゅううううううーーーーーっとHUGをして、別れた。
絶対に絶対にいつか会いに行こうと思う。
*
変な力を抜いて、軽く行こうと決めたとたん、
彼らは現れてくれた。
人と出会い、語らい、友達になる、という
とてもシンプルで素晴らしい旅の(人生の)悦びを
思い出させてくれた。
そしてHINTとHOPEをくれた。
なんてことだ!と叫びたくなった。
うにうにともがいていた時期は、
「もっとローカルの人と交流したい」って焦ったり
「旅行者同士で英語でつるんでる場合じゃない」って気張ったりしてたから、
きっと、彼らとばったり会っても、そのまますれ違っていたんじゃないかと思う。
とにかく、二人と出会えたことは
サプライズの贈り物のように感じて、すっごく嬉しかった。
なんだかうまくまとならないけど、
軽ーく書こうと思ったのに途中からまた暑苦しくなっちゃったけど、
とっても感動しています!!!
ありがとう!!!!!
(MIWA)