あけましておめでとうございます。
帰国して3ヶ月がたちましたが、
年末の時点では完全にTOKYO TIMEの生活に逆戻り、
忙しない日々を過ごしておりました。
(そんな中、多くの方にご支援頂いたインド合宿の報告すら
滞らせてしまいました、申し訳ありません。)
年末年始、お約束的に2人で暑苦しく話をしましたが、
東京を離れた2年間の意義を再確認しました。
目の前の事に追われ本当に大切なことを見失う事なきよう、
精進していきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
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2日目。
朝、現地ソーシャルワーカー達の元へ
メンバー達は出発していった。
にぎやかだった宿は一気に静かになり
いつもの通りの2人になったのだが、どうも落ち着かない。
心配性の美和はなんだか色々言って心ここにあらずだし、
僕は僕で合宿期間中のスケジュール確定のためにせわしなく調整を続けていた。
ケンゴ(33歳/ITリーマン)、ウメ(22歳/美大生/初海外)、スミ(22歳/元自衛官/初海外)
のチームAが向かったのは、カイラシュ。
ブッダガヤ近隣のハリジャン(どのカーストにも属さない被差別階級)の村で、
村民の生活向上のための活動を10年以上続けているベテランソーシャルワーカー。
課題もカイラシュの希望や実行力もある程度見えているが、
そこから3人がどのような思いとプランを持って帰ってくるのか。。。
右端。井戸をつくった村人達へ支払いの図。
キョウ(30歳/格闘家風)、タク( 28歳/国際NGO)のチームB。
向かったのは、隣村に住む若手のラジェッシュ、ビジェイ、カピルの3人組。
ラジェッシュとビジェイは1年前にRISE UP卒業生としてまだ大学生の頃に出会ったが、
兄貴分のカピルと共に団体を立ち上げ近隣のハリジャン村の支援活動を始めていた。
若く優秀でパッション溢れる彼らだが、実績はほぼ無く、どう出るかは正直未知数だ。
左からビジェイ、ラジェッシュ、カピル。みな22歳〜25歳と若いが妻子持ち。
昼過ぎ、視察を終えたそれぞれのチームと合流。
さぞかし驚いたろうと感触を聞いてみると、
感情的な感想よりも、村人の生活環境や施策案についてのコメントが多く、
皆思いのほか 冷静に受け止めているようだった。
僕らが初めて村に行った時は随分ぶったまげたのだが、
「現状を踏まえ何ができるかを提案せよ」などというフリのせいなのか、
僕らが感動屋すぎるのか、なんなのか。
そして、全員で目の前にあるマハボディ寺院へ。
仏陀が悟りを開いたと言われる世界遺産、
むりやり入れこんだ、1週間の合宿期間で唯一の観光タイムだ。
その後は翌々日以降開始するRISE UPでの授業のための買い出し、
プロジェクト施策のためのチームmtg、などにより午後を過ごした。
2度目だけどやっぱりここは相当スゴいです。
敷地内は土足厳禁のため裸足。快晴のため焼けるように熱い。そしてこの裏に菩提寺が。
去年僕らもお世話になったブッダガヤ唯一の文房具屋。
どんぴしゃに欲しいものがあるはずもない。
限られた商品の中から頭を使い目的達成のためにモノを選ぶのがインド。
夜。
前日深夜に合流したけんごを含めた初の全員集合のディナーということで、
ビールを飲める高級(?)ホテルでキックオフ飲みを行うことに。
初日の夜も会食、昼も予定パツンパツンで走ってきたため、
皆でゆっくり話す機会はこれが初めて。
一同高めのテンションでの乾杯となった。
男性陣。左からひげ、ケンゴ、キョウ、タク
女性陣。 左から未だボリパー全開な人、スミ、ウメ
1杯目のジョッキが空になった頃合い。
本題の本日を踏まえたプロジェクト内容の議論に入る前に、
改めてみんなに合宿への参加動機を話してもらう事に。
それともう1つ。
今後、合宿夜ミーティングの定番となっていく「THE MOMENT」 。
毎日、最も心に残ったシーンを1人1人に発表してもらうのだ。
それでは各人の参加動機とあわせ、
初日の「THE MOMENT」公開いたします。
ケンゴ
僕の新卒1社目、富士通株式会社の同期。
10年勤め続ける真面目さと結婚式余興が趣味というおふざけたキャラ
のバランスが愛おしい、日本代表の遠藤に激似のケンゴの参加動機は
「こんな企画に乗ってくるヤバい奴らに会ってみたかった」
THE MOMENTは
「カイラシュの背中でバイクに乗って、大通りから村に入った瞬間。
日本には無い景色を、日本には絶対無い形で見た。」
「日本のサラリーマン代表」としての彼が、インドで何を感じ、何を残すのか、
本当に楽しみに思った。
タク(たくろう)
国際NGO「国境なき医師団」の一員としてマラウィとイエメンで活動してきたタク。
マラウィでフェス出店した際に美和が会話したのが機でブログを読んでくれていて、
合宿に参加してくれた。
「医師団での活動はゆうても色々な事がオーガナイズされていたが、
今回の企画は文字通りゼロからつくりあげていくもの。
経験も自信も無いが絶対に楽しいと思った」
というタクはさすがの現場対応力を既に随所で見せていた。
THE MOMENTは
「デリー駅の改札を出た瞬間。
実は同日程でフィジーへのサーフトリップに誘われていて
インドにして良かったのだろうかと悶々としていたが、
その熱気と臭いとパワーに全てが吹っ飛んで、まさにキターーーー だった。」
ウメ(梅干し)
ブログから無謀にも参加を希望してくれた突撃女子大生。
自らを梅干しと名乗る事前の自己紹介メールが爆笑だった彼女、
いつも明るいが実は気ぃ使いな面がちょっと見え始めていた。
「 初めての海外旅行、過酷だけど凄いと聞くインドにとにかく興味があった。
今回うまくいけばこれから1人旅でもうまくやっていけると思った。」
THE MOMENTは
「バラナシ空港を出たら、 混沌、カオス、めちゃくちゃ、何なに?
正直壊れかけた。ブッダガヤまで辿り着けないと思ったところから、
英語もつたない自分たちを助けてくれた大勢のインド人のおかげで
何とか列車に乗り込み到着した。インド人最高!って思った。」
スミ(かすみ)
声も体も小さく、頼れる小学校からの親友ウメの誘いに乗り
来てしまったもとい参加してくれたスミ。
100%天然、おとぼけ癒しキャラの彼女の参加動機は
「丁度仕事を辞めたところで、これから積極的に「生きる」
ことを考えていくきっかけになればと思った」
と実はひげボ好きのアツい感じ。THE MOMENTは
「街を歩きながら路上の店を見ていた時、
売り子が「こっちの方が安いよ」と教えてくれたところ
店長らしき人が「言うなよ!」と怒って、
そしたら売り子がシュンとした時」
という、さすがの天然ワールドな回答。
(よくよく考えるとかなり鋭い視点かもとも思うが)
キョウ(きよし)
キャリアブレーク中にアジアを周っていたと言うキョウは、
元サッカーJFLの選手だったりタイでムエタイジムに通っていたり
アジア各国でマッサージを勉強していたりしつつ、
しゃべったらコテコテ関西人な愛すべきムードメーカー。
「ブッダガヤに以前来た時に妙に気に入って、絶対また来る、
そう思っていた。大事な事は心で決めなさいとおばあちゃん
に言われていたし、今回のきっかけは偶然じゃないと思った」
※キョウのおばあちゃんネタはこの後鉄板ネタになりました。
THE MOMENTは
「村でインド人との久々にふれあった時。家の中に誰がいようと
まったく自然体でいる人々。心の許容量が違うし、
これこそインドだと思った。」
要約するとこんな内容を、
1時間以上かけてわんやわんや話し倒す。
それぞれの思いを抱えたこのメンバーが、
今、インドに集結してくれた。
なんかそれだけで胸にきたし、
これから来る数日間を思うと本当にわくわくした。
なんともキラキラした時間だった。
そして宴も後半、本題の視察を経ての 各チームの施策について。
これには僕らもびっくり、な素晴らしいアイディア続出、
ぐおぉーーーと血がたぎりました。
については、長くなったので次回にさせて頂きます。
(続く)