前も少し書いたけど、旅は「移動」の連続だ。
僕らは比較的1つの場所に長く居るから回数は少ない方だけど、
とにかく移動中は旅してんなぁ感を強く感じるし、何かと色々考える。
結局どべぇーっととにかく観光で楽しんだモロッコ1ヶ月。
を終えて皆の集まる年越しバルサへ向け移動を続けた2010年最後の日々、です。
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12月23日 フェズ→タンジェ
列車で約5時間。
やたら近代的かつモロカンテイストたっぷりな駅
に始まりチケット購入も車内もすべて心地よかった。
ホームにはオレンジの木。取り放題。いいね!
マラケシュやフェズなど街を中心にまわったモロッコだったが、
街と街の間に広がる雄大な自然を前に「田舎はええのう・・・」と感慨に浸る。
来年、南米。
街やビーチや観光地 も勿論行きたいけれど、
どこか縁のある名も無き田舎で、
農業や牧畜などを手伝いながらゆっくり旅したいねえ。
などとしんみり話す。
夕方6時、タンジェ、到着。
夕方着いてダッシュで宿探し&お土産購入&翌日の船のチケット手配。
1泊だから全然分からないけど、マラケシュやフェズを知っていると
どこか物足りない印象だった。
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12/24 タンジェ→アルヘシラス→セビリヤ
旅に出る前東京でルートを考えている時にやたらアガっていた
ジブラルタル海峡を渡ってモロッコからスペインへ!がついに実現。
新しくできた船着場 へ行くため、朝8時にバスに乗り込む。
が、バスがちょっと遅れ9時の船を見事に逃し絶望の図。ちょっとくらい待てよ・・・
寒空の下2時間待ち。辛かった。。
なんとか船に乗り込み青空の下ヨーロッパを目指す。
船内は複数のラウンジがありハイソな空間、を狙っているのは分かったが、
どうも客層と合ってないし客は少ないしモロッコディルハム使えないし、
軽く残念な感じだった。
1時間で着く予定が2時間かかったが、ついにヨーロッパが見えてきた!
興奮して甲板に出て写真を撮る妻。
が、一方ひげは、爆睡。
寝てしまったと言うより、睡眠を選択。
計画してるときは何にアガっていたのか自分でも疑問になるほど、
当の現場になると何かどうでもよくなっちゃっていた。
こういう事って、多い。
期待が大きすぎたりイメージを温めすぎたりすると、
結果どうってこと無くなってしまう。
インドのアジャイさんの言葉を思い出す。
「期待しない。期待するからおかしくなる。」
で、最近こう納得している。
期待はそこそこしよう。だってわくわくするのは楽しいから。
でもがっかりする のは止めよう。
こういうのって感覚的な塩梅だと思うんだけど、
ちょっとずついい感じになってきた気がする。
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そして到着した、スペイン、アルヘシラス。
次に目指すは、、、、
南スペインに関してはガイドブックも事前サーチもゼロ。
地図を眺めてマラガかグラナダか迷ってたけど、
船の中で話したポルトガル留学生に勧められたセビリヤに行く事に。
早速バスチケットを購入、ケバブくわえてバスに乗り込んだ。
道はきれいかね。
途中に見かけた街が超キレイだった。小林さんの言ってたアルコスデラフロンテーラ?
そして4時間弱で、セビリア到着。
時は12月24日夕方6時。
ひげ面のバックパッカーが 宿を探すには素敵すぎる街。
宿をなんとか見つけ荷物を置き外に出るが、人がいない。
いない。
いない。
いない。
走る。が、いない。
と思ったら教会には人がいっぱいいた。
そっか今日はクリスマスイブ。
レストランもバールも閉まってる。
儲けだけ考えたらこうはならないと思うと何か嬉しかった。
結局僕らのクリスマスディナーはコンビニ飯。
ハム、パテ、チーズ、ビールが激安(各約1ユーロ)&激旨。
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もちょいセビリアの写真。
なんか好きになったなあ、この街。
教会前のスケルトンオルガン?の演奏は素晴らしかった。
街を気に入った勢いでフラメンコとか行ってしまった。
まったく興味無かったけど半端ないねこれは。素直に感動した。
劇場の名物おやじ、超盛り上げてた。命名ハンプティー。
25日の夜にはバールも賑やかさを取り戻してた。
昼もやっぱキレイ。
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12/26 セビリア→バルセロナ
セビリアに2泊していよいよバルセロナ。
軽い気持ちで前日列車のチェックをしたらなんと1人80ユーロ。
結局フライトの方が安くて飛ぶことに。
バルセロナ上空、かっちょよかった。
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フェズからバルサへ移動の3日間。
電車→船→バス→飛行機。
インドやアフリカを思うと随分快適な移動だった。
ふと思ったけど、値段とその間の宿泊費を考えたら
タンジェから一発で飛んだ方が安かったはずだろう。
でも、
車窓から見えたモロッコ、スペインの田舎の景色、
期待してたのにどうでもよくなっちゃったジブラルタル、
誰もいない街をひたすら歩き部屋飯をしたクリスマスナイト、
適当に決まったセビリアで予想外に感動したフラメンコ、
上空から見下ろしたバルセロナの夜景、、、
移動の旅情はやはり格別のものがある。
移動の方法やその「スピード感」は、
旅のスタイルを大きく形作るものだと改めて思う。
もっとゆっくり、もっとまったり、やっていきたい。