日本出発時から「年越しはここで」
となんとなく呼ばれていた場所、ゴア。
ノースに滞在した9日間のうんち闘争の結果は
4勝3分け43敗といったところか。
43のうち35はリキッド状の惨敗。
リキッドタイプに眠れない夜もあったなあ。
一般的にゴアで知られるノースビーチは
ゴア州北の約50km程度?のビーチ沿いの地域。
僕らが拠点としたAnjunaのほか10数個の街がある。
静かなビーチから人だらけの場所から
それぞれが全く違う雰囲気なので
どこかを拠点にバイクで廻るのが最高だった。
ちなみに僕のお気に入りは、
aramball(アランボール):
街もビーチもなんだか賑やかな雰囲気で楽しかった
ashwem(アシュウェム):
静かでピースなビーチ、カフェでくつろぐには最高
chapora(チャポーラ):
狭いところに細々店や人が凝縮されて
ちょっと怪しい雰囲気がスキ
といったところ。
ただし拠点としては丁度真ん中にあり
毎週水曜日のフリーマーケットなど見るところも多い
Anjunaはベストだったかも。
振り返って思うのはとにかく「レッスン」。
このどうも開発されきらないリゾート地は
様々なものが凝縮されており学びが多かった。
宿や屋台、レストラン、ビーチショップで働く人の多くは
インドの他の地方から来た出稼ぎ組。
その中で多くの女性が働いていたのが
ヒッピーファッションな服屋といか雑貨屋というか。
大体が100円~300円程でバッグや服、アクセサリーが買える。
Anjunaビーチのあるビーチショップで出会った1人の少女、SHILPA。
彼女のセールステクニックは数いる中でも素晴らしかった。
ビーチに寝転がると横にちょこんと座り込み
「ハローマイフレン、ミルダケマイショオーップ?」
「ゼンブゴジュルピー、ミルダケエー」
(もちろん50ルピーじゃない、okというと250に変わってる)
から始まるのだが、とにかく可愛いらしいのだ。
「ジャストリットゥルビジネスプリーズ」
「アイウィルダァァーイイフユードントカムトゥマイショップ」
あまりにしつこいのでちょっと店にいってみる。
良いものが無く帰ろうとしても絶対に帰してくれない、
しまいには本気で怒りだす。でも可愛い。
美和が700ルピーのアンクレットを100ルピーに値切ったら
「オードントブレイクマイタイニーハート」
・・・タフネゴシエーターの美和もこれには+20ルピー
あげていました(でもいいのが買えて満足)。
押し売るだけでなく合間の会話や
相手の帽子を取ってかぶったりするしぐさ、
全てが相手との距離を縮め、しまいには
「まあどうせ数百円だしちょっと買ってあげるか」
を導き出すのに完璧なコミュニケーション。
買わないとこっちが悪い気にすらさせられる、
というかあまりに買わなすぎた僕は完全嫌われましたorz。
ちなみに彼女、英語日本語以外にも
ロシア語フランス語ドイツ語でキャッチのフレーズを言える。
12歳。素晴らしい。
そのコミュニケーションテクニック、
仕事への姿勢(なんか楽しそうなのだ)
とても勉強になった。
ちなみにAnjunaで何日か一緒にちょっと過ごしたtrevorさん、
同じような白いシャツ30枚くらい買ってました。
「シャツ代じゃなくてレッスン料だ」
うん分かるよ。
・・・ってオイっ!
他にもレッスンはたくさんあった。
ここには多くの外国人が住んでいたり
毎年数ヶ月過ごしていたり(こっちの方が多い)。
大体がどこかの一軒屋なりを1年中借りていて
「もう20年」なんて人もめずらしくない。
コミュニティは結構小さいのか、大体周りは友達で、
チャイママもパン売り少年もみんな名前で呼びあい、
集まってはパーティしたりチルアウトしたり。
宝石づくりなどの仕事を持っている人もいる。
「普段はどこに住んでるの?」
この質問は彼らにはどうもしっくりこない。
旅行に来ているとか別荘を持っているというより
「今はゴアにいる」という感じ。
実際そんな会話を何人かとした。
住む場所をあまり特定させず人生の時期や季節や情勢
に応じて自分の居場所を変化させて生きている。
まあゴアはリゾート地なのでちょっと違うけど
ノマド的生き方というものを少しだけ現実的に
身近に感じることができた気がする。
あとは美和が別に書いていたバクシーシ、
宿やバイクレンタルの市場価格の激変具合、
(Xmas~新年は完全売り手市場クソ高いし見つからない)
ローカルインド人とリゾートインド人の違い、
値切り方(円ベースではない絶対価値感覚を持つ事ですな)
等等、なぞなぞ、
人の集まるところにはやはり色々あるわけで
たくさんの学びがありました。
いずれにしてもゴア、ありです。
まあヒッピー的には「もう終わり」なんだろうけど
ハワイより開発されすぎておらず
軽く冒険的な要素もあり適度に快適なここは
多少汚いのが我慢できる人には相当ありなリゾートだと思う。
(JBは正しかった)
電通さんと一緒にゴアを日本に流行らせたい。
最後に色々案内してくれたリオさん&ネイスン、
本当にありがとうございます。
美和の仕事の関係で知り合ったリオさんは
インドを拠点とする宝石デザイナー、
その生き方雰囲気お洒落さ優しさ、最高ですまた会いましょう!