約4ヶ月となった南部アフリカの旅。

年末をバルセロナで過ごそうと決めた僕らは、
次なる目的地、西アフリカの前に夢のパリスへ立ち寄る事に決めた。
妄想パリスを現実パリスへ。

肉体的にタフなアフリカツアーの息抜きというのもあるが、
ヨーロッパ経由にする方がアフリカtoアフリカの直行便よりも
はるかに安い航空券が取れるのだ。

そして南部アフリカのハブ、南アはヨハネスブルグから
パリへの便を探すと、なななんとアブダビをハブとする
エティハドエアーが最も安いフライトのひとつだった。

思えば一時帰国時もエミレイツでドバイ経由で日本へ帰ったし、
以前もここを基点にイランへ小旅行し南アに飛んだ訳だから、
結局僕らの旅のアジア以外は全てアブダビが基点という事になる。
さすがはミドル・イースト、世界のハブ、
ここは本当に世界の中心(ミドル)なのかもしれない。

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ということで様々な偶然が重なり、でも必然として、
愛しのデイルと、やっとご対面の奥様エツコさん、
それに愛娘ネルの待つアブダビで、
夢のトランジット4泊を過ごすこととなった。


深夜着なのに空港ピックアップ深謝、つもる話が止まらない。


家では遅いのにエツコさんも寝ずに待っててくれた!
思っていた通り大きくて、あったかくて、最高にカッコいい女性だった

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翌日はデイルの親友ミシェルのクルーザーで再びビーチパーティへ。
アフリカの辛いバス移動からアラブの王国でブルジョアの乗り物へ。
このコントラストに笑った。

 

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その翌日はアブダビのアイコン的存在エミレイツパレスホテルで近代美術展へ。
久々のゴージャス空間と文化体験、最高だったし、
これまたアフリカとのコントラストがたまらなかった。

 

もちょっとアブダビステイの写真を


当然行ったぜ「レバニーズフラワーズ」、レバノン料理激うま。


こちらも当然やった鼻毛抜きトゥルントゥルン


当然つくった(つくってもらった)日本料理。しょうが焼き!から揚げ!!煮物!!!
エツコさん本当にありがとうございます。美和おつかれ。

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15年以上前の1人の英語教師でしかなかったデイル。
お久しぶりです覚えてますか?と再会してから約半年、
僕にとって彼は「元教師」から「友人」、
そして気づいたら、「メンター」になっていた。

メンター。
色々訳はあるんだろうけど、僕にとってのメンターは、
何かの判断の時に「彼/彼女ならどうする/言うだろう?」
と頭に浮かぶ人のこと。

「彼のここはスゴいと思う」
「彼女のここを尊敬している」
という人はいっぱいいるけど、それとはちょっと違って、
色々な部分を合わせた全体として、結果として、
「超スキ」で「すげーなぁ、と唸らされる」ような人。

必ずしも全てが完璧である必要はなく、
コアな考え方とか美意識とかスタイルとかが同じベクトルで、
でいて一歩先を行ってる、そんな感覚。

大学卒業後にキャンピングガイドとして数年、
アメリカやヨーロッパで仕事をして、
(ツアー中にキャンピングカーの上から小便をしたのがバレてクビになったりしてるとこがスキ)、
その後日本のワーホリVISAを取って
仕事が決まる前にとりあえず日本に来てみたりして、
周り廻って日本には8年?9年滞在して、
その後はブルネイ、そしてUAEと場所を変えつつ
英語教師としてのキャリアを進んでいる(MBAも持ってるらしい)。

高校時代の印象はとにかくテンション高くてハッピーで、
「ガイジンってみんなこうなんだろうなあすげーなー」
となんとなく思っていたが、そんな事は無かった。

彼は西洋人の中でも底抜けにハッピーな男で、
仲間内の中でも常に中心にいてみんなを楽しませていて、
口癖は「Good Good Good!」(声は高めに)、
言われるとこっちも何故かハッピーになる。

また、約20年祖国であるカナダを離れて暮らす、
いわゆるノマド的生活を続けながらも、
祖国および家族への愛がとても深いのも素敵だと思う。

数年前にお父様がお亡くなりになった際に
仕事より何より優先して最期の時を数ヶ月一緒に過ごしたという話、
毎年カナダに帰ってお母様孝行をしている写真の数々、
最愛の妻と娘を何よりも大切にしている日々の様子、
すんごく深くて、でも自然体で、その様がカッコいい。

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もう1度。
一つ一つの要素のどれがどうとかではなくて、
全体としての様、生き様に、共感し、
親しみと敬意を感じるマイメンター、デイルマクレア。
サンキュー&ラヴユーソウマッチ。

旅の醍醐味は色々あるけれど、
やっぱり、こういうやって異なる文化、境遇の人と
出会える事が、やはり一番だと心から思う。

 

ps
まったく関係ないけど可愛いすぎるネルに僕ら完全にメロメロ でした。