Inca Trail(西語Camino Inca)最終日、朝4時30分。
4日にわたるトレックもいよいよ最後、
最終目的地マチュピチュを目指し眼下に雲を望みながら下山する。
しばらくすると、ふもとの川沿いにかすかな光が見えてきた。美しい。
下山する頃にはあたりは少しずつ明るくなってきていた。
この川を渡り、隣の山を越えれば、マチュピチュだ。
川を越えてからはクスコから続くInca Railの線路沿いを歩く。
stand by me熱唱中の妻。
下山後1時間ほど歩いただろうか。アグアスカリエンテスの町が見えてきた。
Inca Rail終着駅で、マチュピチュまではバスで20分。
電車組の人々の最終拠点となる。
(本来Inca Trailにはここを経由せず直接マチュピチュへ行くルートがあるのだが
が土砂崩れによりトレイルが閉鎖され、このルートをたどる事となった)
アグアスカリエンテスからはバス組と足で登山組に別れることに。
4日間歩いてきて最後バスなんてありえない、
当然登山を選択したが気づいたら超少数派だった。
約1時間30分、キツい階段を上り続けるのは中々タフだったが、
最後と思うとエネルギーが沸いていた。
*
そして出発から約5時間。
マチュピチュ、到着。
しかしこの頃には、朝は快晴だった空からは雨が。
そしてあたりは霧でいっぱい。。。
天気には相当萎えたけど、
ついに到着した達成感、
そして今までに見た遺跡とは別格の圧倒的な迫力に、
しばし感慨にひたる。
その後はガイドさんによる説明色々が2時間弱。
こういうのはこの旅初?慣れないと思ったら横で美和
「ガイドさんがしゃべりだすと謎に眠くなるんだよね」
いや、良かったですよ勉強になりましたよ。
14世紀時点、世界最大の帝国となったインカ帝国、
パチャクテ王の時代に北は現コロンビア南は現チリまで領土を拡大した。
マチュピチュは宗教的聖地として首都クスコと共に最重要地であり、、、、
むにゃむにゃ・・・
太陽の神殿?XXの神殿?よく分からないけど500年以上前の遺跡が
そのままの状態で残っているというのには素直に驚いた。スゴいよまじ。
*
ガイドから開放され、もとい終了し、
気づいたら僕らは隣にあるマチュピチュ山を登り始めていた。
工程は2時間との説明、かつこの悪天候。
他のツアー客で行く人は皆無だったが
どうしても山頂からマチュピチュを拝みたくて。
その時にはきっと天気も回復してるはずと願って。
散々歩いて足も身体もクソ疲れてる中で何故そう思えたのかは不明。
1時間半後、登頂。
しかしパワーの源だった変わりやすい山の天気への期待もこっぱ微塵の悪天候継続。
眼下にマチュピチュを望、、、めず。
吹き込む強風と高度ゆえの寒さに震えながら雲だか霧だかが晴れるのを待つ。
谷から山へと、凄まじい勢いで流れ続ける雲や霧。荘厳な景色だ。
そして約1時間後。もう帰らないと、という時間ギリギリになって、
晴れはしなかったが雲が晴れてきた!
マチュピチュ拝顔、まさに雲と共に見下ろす。やたぜ!!
*
そしてヘロヘロになりながら下山すると、
青空が広がってきてる!!!
美しいマチュピチュを、目の前に拝むことができた。
スゴいよ、キレイだよ、まじ。
閉館間際、ほとんどのツアー客はマチュピチュを去っていた時間。
最後の最後に完璧な天気が待っていた事には超感動。
ありがとう 、マチュピチュ。ありがとう、御天と様!
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入場料等もあり相当値も張るInca Trail。
山好きでもないし、バリバリの雨季、しかも団体ツアー。
なのに何故か躊躇無く申し込んでいた。
結果は、大大大満足。
残った写真以上の満足感と感動があった。
やはり、時間、だと思う。
旅をしていると、国から国、街から街へと移動を続ける事になる。
その際、場所その世界に溶け込ませるように
自分達自身も「TRANSIT」していく。
それが僕らが旅を楽しむために気をつけている事だ。
数時間ではなく、何日もかけてひとつの場所に向かって進む。
自然の中に身を置き、晴れだ雨だに一喜一憂しながら歩く。
一見合理的じゃないけれど、この充実感や感動は
この時間のかけ方ならではと、心から思える。
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最後にトレイル中に僕らを魅了したもの達の写真を。
・リャマちゃん
・コケと植物たち
・地元の方々
(ツアー客のテントや食材を運んでくれたポーター達)
(ガイドからは1人20kg程度との説明だったが、直接聞いたら45kgって言ってた人もいた。。。)
(食事はツアー客はテントの中だけど彼らは外で立ちながら簡素なものを食べていた)
(最後の夜に全員整列して感謝の辞を述べる簡単なセレモニーがあったが、
最初の日にちゃんと紹介してツアー中にもっと触れ合えるようにすればいいのにと正直思った)
(トレイル中で飲み物を売るおばちゃん達。雨の中ご苦労さま)
(トレイルの脇にたまに家があり人が住んでいる。普通に遊んでる子供達もいた)
(マチュピチュ山の管理人さん。閉山近くまで僕らが帰ってこなかったので迎えに来てくれた)
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LOVE。PERU。