太平洋に浮かぶ、観光や商業がほとんど手つかずの島。
フィリピンはセブ島からボートに揺られること30分、
パンガナンというこの小さな島に、僕は惚れ込んでしまった。
ボートが島に近づくと出迎えてくれたのは、
マングローブと海で遊ぶ子供たちと、イカしすぎなおやじ達。
ホテルやレストランはおろか、2階建て以上の建物も見当たらない。
島の中に歩を進めていくと、
身体の中からじんわりと、ある感覚が蘇って来た。
それはアフリカの村々で感じた、無垢で素朴な空気感だった。
この島には警察もいないけれど、2000人が住むと言う。
小学校があるので子供たちに沢山会うし、若者達も多そうだ。
生活感があり、ローカルコミュニティがしっかり存在しているのも、
この島に惹かれた理由だと思う。
ほんの十数キロ海を隔てたセブ島では、
高級ホテルが海岸にならび、その背後には300万人が住むシティが広がる。
巨大ショッピングモールに、スラム街、ゴミの山から廃材を集める子供たち。
セブとの対比もあり、この島を覆っていたピースフルな雰囲気の
魅力は際立って見えた。
今年のソーシャルトラベル合宿は、恒例のインド（10月予定）に加えて、
ここで実施したいと思います。
（※前回、前々回のソーシャル合宿についてはこちらを）
きっかけは、春にセブ島で出会った、たもさんミキさんご夫婦。
（コーディネート頂いたのは、美和がFRaU時代にお世話になり、
いまセブに半移住されているライター庄司ご夫妻、ありがとうございます！）
お2人はこの島に土地を購入され、
是非島の将来の為に活用したいとお考えでした。
僕はここに1日数組限定の、めちゃくちゃカッコいい宿を作ったらどうかと考えた。
lonelyplanetでオススメ印がつきそうな、
ローカルだけどホスピタリティに溢れた、秘密の宿。
1泊100ドル以上のものをつくったら、島の経済にも貢献できるのでは。
土地はあるから、そこでパーマカルチャーを取り入れた空間を作ろう、
客はローカルとともに畑仕事をすることもできるし、
そこでできたスペシャルな産物を、海の幸とともに食べることもできる。
いわゆる商業主義的ではない、この島の良さを活かした開発を、
地元の人と一緒に目指して行きたい。
妄想は広がった。
が、日本に帰って、色々考えてたら、それもなんか違うと気づいた。
外からちょっと見て、知ったつもりになって自身のビジョンを押し付ける。
そんなもの島の人は求めてないかもしれないのに。
だから、もっと島のことを知ろう。
島で生活して、島の人と話してみよう。
これが、今回の合宿の趣旨です。
島の電気は、確かノルウェーのNGOから寄贈された
ソーラーシステムによってまかなわれているようです。
最近新しくなった小学校の校舎も、どこかのNGOによるものだそうです。
中心にあるバスケットコートはセブ市によって建てられたそうです。
いくつかの家には、フィリピンで大流行のカラオケシステムが入ってました。
観光開発はされていないけれど、色んな関係者や、
色んな文脈の中でこの島が今存在している。
最大限のリスペクトを持って、それを感じてみよう。
もしかしたら何か今後につながる接点ができればこれ以上ない。
たった6日間ですが、そんな滞在にできればと思っています。
めちゃくちゃ直前告知ですが、下記が要綱となります。
・日程：２０１３年７月１６日〜２２日
・集合：セブのどこかで（セブまではご自身でお越し下さい）
・費用：すべて実費
・宿泊：島は簡易的な家があります。セブ島側に泊まる可能性もあります
・持ち物：パスポートとやっちまえな心、5%くらいの可能性でテント
って来月かぁーい！！
なつっこみは納めて頂き、何卒ご検討ください。
ある意味インドよりも更にラフで何が起きるか分かりませんが、
色々考えたり楽しんだりできると思うのです。
あまりにざっくりで申し訳ありませんが、
興味がある方、是非ぜひご連絡、お待ちしております！
higeboin@gmail.com
今んとこ、僕と美和と、インド常連のタクが行きます。
チケットはまだありますし、安ければ往復4-5万から探せます（相談下さい）。
（おまけ）
当然ですが島ではフレッシュな魚介類が食べられます。
向かう途中に海の上で漁師さんから直接購入。
前回はイカとアナゴみたいな魚でした。
島で泊まる場合は、たもさんミキさんがお持ちのこちらの家にお邪魔します。
ベッドもいくつかあるようです。
あ、あとセブにはぶっ飛んで楽しい友人がいるので、一緒に飲んだくれるかもしれません。
