世界中をめぐっていつか住みたい!と思った場所が3つある。南アフリカのケープタウン、ブラジルのリオデジャネイロ、そしてスペインのバスク地方。どこもネオンと文化と海があって、食べものが美味い。(以前のブログもぜひ。ケープタウンリオデジャネイロ。青い!)

いつからか移住というか拠点をかまえたいと狙いを定めたスペインのバスクに、ここ数年ずっと通ってきた。今回は今までで最長の2ヶ月間の滞在になる。

海と山と食文化と。ビルバオやサンセバスチャンだけでなく、小さな漁村や山村それぞれの魅力がバスクをつくっていると思う

目指すは食の都サンセバスチャン。いつもはパリ経由が多いが今回はイベリア航空でマドリード経由の便になった。藤沢から成田まで2.5時間、成田-マドリード14時間、マドリード-ビルバオ1時間、ビルバオ-サンセバスチャンがバスで1時間。これにそれぞれ乗り換え時間がかかる。

100Lスーツケース×4+小さなスーツケース×3+バックパック×2

2人の子連れで、インド人ばりの大量の荷物。なかなかヘビーな移動だ。成田行きのバスで、長男アオ4歳を抱きしめて伝えた。これから長旅だ、一緒に戦おう頼むぜ。アオは少しカッコつけたような表情でうんと頷いた。

初めての海外旅行を4ヶ月で迎えた長男は、すでに10か国を旅したいっぱしのトラベラー。成田行きのバスでもずっと爆睡していたのに、空港に着くなりスッと立ち上がって歩き始めた。誇らしげにリュックを背負い、次男のアサ2歳の相手をして、ときにその手を引くことも。ちょっと前まで泣くことしかしなかった赤ん坊は、気づいたら旅の立派な相棒になっていた。

バケーションレンタルのマンションに着いたのは、自宅を出てから26時間後。ちょうど現地時間で24時をまわったころだった。ヘトヘトだけど、気持ちがいい。14時間の長時間フライトも、夜中のバス待ちも、最後までハッピーに遊び続けた子供たちが愛おしい。

大量の荷物を家の各所に設置、飛行機でもらってきたワインを開けて軽く祝杯をした。これから2ヶ月、実りのあるものにしよう。頼むぜみんな。