マラウイのボロボロのバスの中で
半泣きで妄想したPARIS行き。
ほほうとネットで調べる勇輝。
ぶるぶる・・・ご、ごめんなさい・・・
「ほんとだ!!!超安い!!!
しかも、アブダビ経由できる!!デイルに会える!!」
4年ぶり、2度目の夏の甲子園、もとい冬のパリ。
レイクオブスターのあとジョニーが言ってた。
「自分をちゃんとトリートメントできない人は
人にも優しくできないよ」
ゴゴーーーーーーーーー
・・・・
到着。
シャルルドゴール。
RERに乗って市内へ。
眠っっっーーーー!!!
(興奮しすぎてすごいクマ。手にはエツコさんにもらった歩き方)
地下鉄に乗換え。
だっっさぁーーーーーー!!!
(バックパックも服装も、かなりウイているとやっと気づく)
街(サンミッシェルノートルダム)に降り立つ。
ひゅうううう。雨。 ひーーー。
暖を求めて歩く。
ピピーーーー!!!!
やばい!!!似合ってない、どころじゃない!
消えたい!!排水溝に!わーーーん!
素敵キャフェーにて情報収集。
うしろっ!長いっ!キスが長い!
しかも、カフェオレ2杯で1000円近くて、「テント1泊できるよ!」と驚愕。
節約節約っと、ケバブ屋でランチ。
看板娘っぽい女の子の笑顔に救われる。
盛り合わせ1個をふたりでシェアしようと思ったら
言葉が通じてなく盛り合わせが2個。どーーん。
まいいや、ともりもり食べる。2000円。ちーーん。
・・・
そんなふうに、鼻血が出そうだった猛烈な愛情とは裏腹に
なんとなく歓迎されてないムードを胸いっぱい吸い込んでしまった
私のパリ。
21世紀枠で来ちゃったけどまったく歯が立たないと思い知ってしまった
俺の甲子園(しつこい)。
でも、でも、
いいなぁーーー。
きれいだなぁーーー。
絵になるなあーーー。
んだなあーー。
うまそうだっぺなあーー。
めんこいなあーー。
パリ。
ああ、パヒィ。
こんなに、愛しているのに。
ジュテヘム。
・・・
パリ2日目。
そんな私たちのもとに、救世主があらわる。
東京から舞い降りた女神。
本間家・母である。
カフェで待ち合わせ。果たしてそこに、そのお姿が!!!
スーツケースには、母の愛がぎっしり。
ううっ・・・涙で前が見えない・・。
ホテル(母上が3人部屋を予約済み)へ荷物を預け、
近所でランチ。
・・・。
あたまが真っ白になる。
ん? ちょ、ちょと待ってくれ。
こういうの、ずいぶん、食べてないし見てないもんで・・、
どうやって食べたらいいんかな?右手かな?ああ、スプーンでこう、すくって・・・
軽くパニくりながらも、めちゃくちゃ美味しくて倒れそうになった
ビストロ「FISH」@RUE DE SEINE。
さっ!買物よ!
で、でもわたくし、こんな格好しかなく・・・・
ブッダガヤと刺繍された布の斜めがけバッグしかなく・・・
(刺繍部分を内側に隠す私)
善は急げで
試着・試着。
うーーーん。
とりあえず店員さんに身を委ねてみるが
何が似合うのかさっぱり分からなくなっている。
この約1年、Tシャツ5枚でやってきたんで・・・。
美しい店員さんたちに、優しくされても苦笑いされても
とにかく恥ずかしい、俺。
ならば。
「答えは、マレにある!」と
不思議な合言葉を編み出した勇輝とお母様。
(ほんとに仲良しのふたり!)
今日は北マレ、明日は南マレ、という。
・・なるほど・・。ゴクリ・・。
よおーし、
いっくぞおーー!!!
片っ端からーー!
もってこーーい!
店ごと試着させろーーい!!
・・・
(((ただいま試着中)))
父上が忙しくて一緒に来れなかったことだけが残念、と
ふたりの学生時代の思い出のカフェ、ロスタンに
息子と腕を組み入る母。可愛らしい光景。
美味しいもの、きれいなもの、その楽しみ方を知っている憧れの女性。
お母様とパリで過ごせる幸せをかみしめる。
ってゆうか、クロワッサンってこんなウマい食べ物だったっけ・・・?
(((試着終了)))
かくして・・・・
3人で歩き倒したマレでの収穫。
こちら、
とりあえずの完成図。じゃーん。
・アブダビマーケットってセレクトショップの黒ニットワンピ
・ ザディグ&ボルテールの黒パンツ
・古着屋で見つけたハットとバッグ 各500円 あとH&Mでフードカーディガン3000円
・ザディグ&ボルテールのオリーブ色の革ジャン
・H&Mの黒ニット帽 約400円 あと他に細身のパンツ2本お買い上げ
(ちなみにもう1つ、幻のトレーナーってのがあるんだけど・・・。即なくしたツワモノ勇輝)
これでなんとか、
パリの街で排水溝に隠れなくても
とりあえず笑顔で歩けそうです。
よっしゃバッチこーーーい!
さてこれから先の数日間、
もっともっともっと夢のような
幸せな体験が待ち受けていようとは
無垢な二人は、まだ知らないのであった。
恐るべしパリ。
じゅる・・・・。
(MIWA)