・・・。
思い起こせば、
私はネパールでの入院以来、
勇輝なんて旅の最初の大晦日の発熱以来、
私たちの体調は快調である。


アフリカに入ってからも、
乾燥と灼熱の日差しで干からびそうになったり

寒空のテントで凍えて体をさすりながら寝たり

結構過酷な日々だったとは思うのだけど

なかなかどうして、風邪すらひかないのだった。


最近の勇輝は、
サーフィン不足による胸筋の弱体化を気にし、
いちいち「落ちたと思わない?」とか聞いてくるので
「残念だよ」とか「昔のあなたは素敵だったわ」とか
そのつど適当に答えていたら

急に腕立てを始め


そして2日で終わりました。


あれだけ深刻だった私の
10年来の便通問題も、
南インドのアーユルベーダ体験よるのかよらないのか
解決済み。
羞恥心と引き換えに)すっかり真っ当な
お通じを
手に入れて久しいわけで。
あんな時代もあったねとオレ史の教科書を紐解かないと
出てこないほど
すっかり過去のものとなっているわけで。
ル~ル~ルルルルル~。

ところが。

久々に苦しい思いをしました。
まあ大したことないんだけどね、
激痛の胃痛×2回でした。


ちょっと最近、

「どうするオレ?!」
的なトピックがあって
(これについてはいつか書きます)
悩みすぎたせいかなーと思ったんだけど、
そういえば2回とも激痛の5分前に
朝食にとバナナを食べていたことが判明。
(勇輝も一緒に食べていたが・・・。)

よって診断結果は、

「嫌いなバナナを我慢して食べたことによる胃痛」、
ということになります。
どうでもいいですね。

1回目の胃痛時は宿にいたので、部屋に戻って
数時間横になっていたら治りました。
ところが翌日は、バスでの移動中だったんで、
ちょっとした惨事。

例によって、シートは極狭、人と荷物でぎゅうぎゅう、
いろんな臭いと鶏の鳴き声と
謎にゴキ○リまでうろうろしている、

そんな車内で、私は悶えておりました。

そのときの、お話です。

前置き長っ!

えー。
私事ですが、苦しいとき、痛いときは、
妄想の世界に逃げ込むことを常としております。
(さらに辛いときは無の世界に入ります)


今回の胃痛も、

さて妄想だ、妄想しかない、と思ったわけです。
でも如何せん、キュウキュウ痛くって
うまくいかないので、
隣に座る勇輝に代わりに妄想をお願いしてみました。

なに?そう言われても困る?


分かったお題を出そう。

今いるマラウイのあとモザンビークでしょ、そのあと
ひとやすみしにパリでしょー、

(え?なにそれって?いや、その話はあとでちゃんとしよう)
そう、パリのことにしよう。

お題「素敵なことIN   PARIS」。

うん、やってみる、と勇輝がTRYします。

「美味しいワインを飲んで・・・、素敵なホテルに泊まって・・・、
そうだ、おしゃれして街を歩こう。」

げほっ、げほっ。

違う違うちがーーう!!!
そんなの妄想でもなんでもなくってよ!
もっと突拍子もなく!いい?妄想なのよ!?
それでいてディテール重視!

ああっ、もうわかった、
私が最初やってあげるからね。いい?

「突然、知らない紳士からメールが届きます。
おふたりの頑張りにささやかなプレゼントをしたい。
どうぞたまのご褒美と思って、パリ滞在中に使ってください。
と、口座に100万円が振り込まれているじゃないか!
有難く使うことにして、私はまず、
パリ在住スタイリストに
20万円渡すの。
そんで一緒に街中を歩いて、
じゃんじゃん買っていくの。
まずは靴ね。コロンビアのスニーカーとか便サンじゃなくて、
革。パンプスと、あとブーツ!
そうね寒いものね、あと綺麗な色のコートね。
ああ、いい。コート。
ふわふわした大判のストールもね。
そうだ細身のパンツも欲しい!」

はぁ、はぁ、
完全にただのお買い物リストになってきたとこで
痛くって目を閉じる私。

「じゃあ俺はね、テーラーに行くよ。
石畳の、裏路地の、坂道にある、
品のいい爺さんがやってる小さなテーラー。
そこで濃紺の、上質で光沢のある生地で細身のスーツを作る。」

※↑これが勇輝が妄想した一番の出来だったので

ご紹介しました。

私の妄想は続きます。

「そんで、バッチリおしゃれして、髪型も
ちょうど仕事で来てたウメちゃんがおしゃれに編んでくれて、
メイクもしてくれて、そんで、そんで、
(ナミビアで会った)アネリーナと彼氏のフランソワ、
あとマコと、マヒィ(東京から来る)と、
マヒィの友達のタカちゃんと薫ちゃんと、
ご飯行って夜遊びするの!
めっちゃかっこいい遊び方を教えてもらうわけ。
翌日はね、NYからさよちゃんが来ててね、
一緒におめかししてオーケストラを聴きに行くのよ。
わあーーー!むふふふ」

うーん、よい。

目を閉じたまま、私はパリの街並みと
そこを歩く私、手に取るもの、口にするもの、
聴こえてくる音楽、あらゆるものを脳内に描いて
うっとりするのだった。

嗚呼、パリ・・・。
ボンソワー。
カシミアの肌触りとバターソースの舌触り。
素敵すぎる・・・。
じゅる・・・。


いいね「妄想PARIS」。使える。

これは毎晩寝る前にさらに考えていこう。

勇輝から途中
「結局、お金?」と嫌~な突っ込みが入るんだけど、
いいのよ!妄想は楽しくなるためにするんだから!
どうせ叶わないから楽しいのよ!
じゃなきゃ宝くじなんて誰も買わないわよ!


・・・と、いいつつ、
日々のテント生活と同じ服装(飽きた~!)と
節約のための朝食(バナナかパン&ピーナツバター)と
夕食(1つを二人で分け合って食べる・・・ワビしス・・・)に
若干クサクサしているのやもしれぬ。
と、自分に苦笑。。。

はっ。
知恵を使って生きる」んじゃなかったっけ、俺。
妄想の世界が俗物根性満載で動揺。
お買い物欲求とオシャレ欲求の高さに唖然。
はずかしいいい~!!!


ま、いいか。

開き直った私は、その後も妄想を続けるのだった。
お買い物をさらにディテールに落とし込んだバージョンと、
南仏ドライブ&オーベルジュステイバージョンがあるんだけど・・・。
聞きたい?いいよね。
くだらないのでこのへんにしておきます。

というか、そんなことやってたら
また!バスが壊れた。
違うバスに移ったりとかすったもんだがあって
席の確保とかゆで卵を買ったりとか
髪を振り乱し人を押しのけ戦ってたら
気づいたら胃は治っていましたとさ。
めでたしめでたし。

で結局なんなんだ!?
と。

なんなんでしょう。。。


このところ勇輝の怒涛の投稿が続いたもんで

私からの苦肉のセイハロー、
でしょうか。

今日も美和は元気です!
そうゆうことにします。

かしこ。

(MIWA)