※はいこちらひさびさのガールズトークです。男子禁制だYO!

 

ずいぶん前、あれは、1年以上前。

インドで、過酷な環境の破壊力と神秘のアーユルベーダによって
8キロも痩せたと浮かれている私がおりました。

 

現代の日本は「細=美」、「細=善」という女にとって苦しい価値観の浸透した国。
しかし勤勉実直な女性たちの性格と各業界の努力によって
世界でも「日本人の女の子って細くて奇麗でおしゃれだよね」と言われるほどの
成果をあげてきました。(これなんの話?)
そう、そんな環境で長年積み上げられ強固に固まった私の価値観(痩せたい!)は、
ちょっとやそっとじゃ崩れるもんじゃない。
旅をする中で、「人は容姿じゃねえなあ」って何度思おうが、
やっぱり私はマッチ棒みたく痩せてみたい気持ちは消えなかったのです。
ザッツ乙女心!

 

しかし、そんなことトンと忘れておりました。
細さとか体重とか。
(それより今は年齢がもたらすもののほうが恐ろしい猛威を・・・きえええーー!!!
この話は別途!)

 

ところが!!!

いま、おかしなことになってるですよ私。
「女は、ふくよかがいいな」と思ってるですよ。
むしろ、
「太った女のほうが美しいのでは?」という
平安時代ばりの価値観に変わりつつあるですよ。

 

(↑でリンクを張った、キモい自分のビフォー・アフター写真なんて、
どう見ても昔のほうがぽちゃっとして可愛いじゃない、とか思えてきてるですよ。 )

 

どうした俺!


それは、今思えばじわじわと、
いろんな映像と感情が私の中にしみ込んでいったからなのでしょう。

 

 

たとえば、

ママ。


ご存知、フアンチョウのママ。大好きな大好きなママ。
最初、「あー将来ママみたいな人になりたいなー」と思ってたのが
日を重ねるにつれ「ママみたいになりたいなー」になり
「ママみたいにふんわりしたいなー」になっていったという、それは自然な流れで。
分かるよね?

だってね、だってね、ほんとにぽわんぽわんしてて柔らかくて、あったかくて、
ついつい抱きしめたくなるの。抱きしめたら、ずっとそうしていたくなるの。
コロンビアのカルチャーもあると思うけど、息子だけじゃなくて、息子友人もみんな
むぎゅーーってしてるの。
もうね、フアン宅では家族友人外国人まじえてのママの取り合いってな感じよ。
そう、抱きたい女NO.1なのよ!!!

それって女として、素敵じゃない??

私、ママになったらぼよんぼよんに太りたい!
BIG FAT MAMAと呼ばれたい!
息子の友達を片っ端から抱きしめて「おばさん苦しい!(赤面)」と言わせてやりたい!
そんな新たな妄想ネタが生まれました。


(はっ。今、以前実母に「もう少し痩せたら・・?」さりげなく促したことを思い出し
激しく後悔しました。ごめんなさい。そのままでいいです母上。)


私は学んだのです。

「ふくよかは、人をあたためる」。

 

 

 

 

たとえば、

ボテロ。

コロンビア出身のアーティスト、ボテロの作品をメデジンで初めてみたときの
衝撃たるや。
(作品は中央の黒い方ね。ピンクの方じゃなく)

広場に鎮座したすべての作品が、すごく太っている。10体くらい。
見てるうちに不思議な感覚になる。
すっごく癒されている自分がいる。ふわーーんて。
ずっとそこに居たくなって、おおきーな気持ちになるの。

そのうち、この体系が自然に思えてきて、街中太ってる人に見えてきて(実際半分そうだけど)、
だんだんデブとラブの意味を混同してきて、、、ああ、デブが好きっ!
恐るべしボテロの魔力!

こちら↑イブ。ふむ~ん。いいおしり~。    かたやこちら↑アダム。ちんちんちっちゃ!

 

そして
私は気づきました。

「ふくよかは、人を癒す」。

 

 

 

 

 

たとえば、

ゴルダ隊。 (※ゴルダ=太った女)

こちらはキューバでやってたカーニバルなんだけど、次々にやってくるチームの中に
ひときわ異彩を放つ団体が!
メンバー全員ゴルダ。体重制限80キロ以上。笑顔でセクシーダンスを踊る踊る。
そんな身体でぼよんぼよん激しく踊るもんだから、山車が壊れそうにぐわんぐわん揺れて
会場は「ぎゃーーははっは!!!」と大盛り上がり。

痩せてるおばさんも、人のこと言えないよ、なおばさんも、みんなで大爆笑。

でもね、ゴルダって言葉、まあ酷く直訳すると「デブ」なんだけど、
恋人や妻を愛でる言葉でもあるのねこっちでは。
「ミ・アモール」と同じく、「ミ・ゴルダ」って言うのも最高の愛のある呼び方なのね。
(あと「おばあちゃん」とか、「おバカちゃん」とか、そんなん嫌!って思う表現も多彩)

次第に私、「ゴルダ」と聞いた瞬間、
気持ちがポワっとピンク色になる
感覚になっていったですよ。

 

そんなこんなで、
私は悟りましたよ。

「ふくよかは、愛に満ちている」。

 

 

はい、多少のこじつけ感が見え隠れしておりますが、
うまいことまとまりました。

ですから日本の真面目な婦女子の皆さん、
今日もたくさん食べて、のびのび生きて、
ふんわりした抱き心地のゴルダな女を目指していきましょう。

 

 

そういうわけで、

プリリリリリ。。。。。
先日カンクンで再会したモミイ夫妻がくれた救援物資の中から
ピッコロという箱菓子を開封いたします。

 

かしこ。

(MIWA)