さていよいよ旅のラストを飾る、
インドでのソーシャル合宿 ”Don`t think, Feel India”。

旅中に続けてきたこれまでのソーシャルトラベルプロジェクトは、
何度も書いてきたけど、学びと出会いと感動にあふれた最高の経験となった。

そして最後は僕らだけでなく他の人ともこの経験を共有したい、
という無謀なアイディアを妻が思いつき(大体いつもそう)、
帰国を決めた直後の6月、応募0名覚悟でブログ上で参加を募ってみたところ、
なんと5名ものバカ者もとい若者がインドに集結してれる事になった。
信じられない!僕らは手をとりあって喜んだ。

もう後には引けない。

ブッダガヤに1週間前乗りで入った僕らは
今回の企画を含めソーシャルトラベル企画における活動費を
支援してくれている東京のNPO「BOCS」の代表、CJと共に、
フル回転で事前調整を進めた。


複数のプロジェクトを行い近隣で一番とも言われるソーシャルワーカー、シッダールタ。


シッダールタの学校の校長、ディベンドラ。やはりこの学校は質が高い。


RISE-UP卒業生、みんなのHOPEだと感動したラジェッシュ達


超貧困村を対象に地道な活動を10年続けて来たカイラシュ


そして勿論この人、プラモド。RISE-UPの責任者。右の2人は孤児。


(番外編)突如僕らの宿にサドゥ(修行僧)が現れたりもした。
流れで3時間、ありがたいお言葉と手相占いとヨガマッサージをして頂く。。。

 

 

インドは、彼らは、2年前と変わらぬまま、僕らを待っていてくれた。

町も、家も、学校も、人も、そこから発せられる刺激とエネルギーも、あの時のまま。
きっと世界を何周してきても僕らは、この国と彼らに魅せられ続けるのだろうと思う。

変わったものが1つあるとすれば、子供達、若者達が成長していたこと。
孤児のシャルバンは高校に進学して、ダルメンドラは明らかに大人びていた。
(↑プラモドの写真の右の2人)
そして何より、あの時大学生だったラジェッシュ達グループは、
NGOを作り、貧困層のためにソーシャル活動を始めていた。
これを見れただけでも来て良かった、本当に幸せな気持ちになった。

そしてあっという間に1週間は過ぎ、CJがインドを離れ2人になった翌日、
参加者のうち4名がブッダガヤへ到着した。

こうして、いよいよ、合宿が始まった。

 

——–合宿の内容を簡単にご説明——–

■目的

目的はとにかく”Feel India”感じてもらうこと、
それと、ただ見る、感じる、の1歩先として、
自身で主体的に何かに取り組む事で世界をより近くに感じてもらう。

■2つの企画

①先生になってみよう:
僕らが机と椅子をプレゼンとしたRISE-UPで1人1コマ授業を実施するもの。
参加者には事前に授業の準備をしてもらった。

②プロジェクトを実施しよう:
参加者5人を2つのチームへ分けて、
それぞれ近隣の村落で活動するソーシャルワーカーの所へ行き、
課題抽出→支援案の提案→実施、までを合宿期間中に行うもの。
ひげボはあくまで紹介と援助のみ、参加者のプロジェクトとして実施する。

——–という体当たり的な企画です——–

 

初日。まずは皆へ簡単なオリエン。

事前メールでも合宿内容は伝えていたが、
全然「Don`t think」じゃないかなりハードルの高い企画に
一同「本当にできるのか。。」不安なリアクション。
僕らも正直相当自信が無かったが「とにかくやるしかないっしょー!」
と、とにかく盛り上げる。


右からウメ、スミ、タクロウ、グプタさん(宿のおやっさん)。
写真に写ってないもう1人キョウを加え初日は4名。参加者の紹介はこちらから。

 

その後、昼から隣村のRISE-UPと、カイラシュの活動するバプナガール村を視察し、
夜はシッダールタとの会食、さらに部屋飲み。
最後の参加者1人ケンゴが合流し、詰め込んだ初日が終了したのは24時をまわっていた。


カイラシュを囲み簡単な説明をうけていると、村人が集まって来た。
初海外のウメ&スミに限らず、皆まだ表情カタく、質問もあまり出なかった。


CJが支援を決めた井戸掘りの作業が始まっていた。
3人がかりで手作りの設備でテコの原理で鉄柱を地面へ打ち付け続ける。
これを3−4日続けると。基礎となるレンガが揺れていたりかなり原始的。


村の内部も見せてもらう。最下層のカーストの人々が暮らすこの村には、
観光客は年間で数えるほどしか来ないという。


RISE-UPでは僕らの作った机と椅子が大活躍、素直に嬉しかった。


プラモドは本当に嬉しそうに学校を案内してくれた。
アルプス一万尺のインド版のような遊びを子供とやって見せてくれたのだが、
興奮して力が入り過ぎ「バァーン!」と手を叩き子供が超痛そう、の図。


放課後は屋上に集まり、皆様からお預かりしたグッズ(服やカメラを除く)
をプレゼント。縄跳びがかなりウケました、感謝です。


放課後は8人が生活する孤児院へ。同じくお預かりした洋服の一部をプレゼント。


みんな毎日同じ服を着ているからか、本当に嬉しそうにしてくれました。
ご協力いただいた皆様、重ねて御礼です。


夜、シッダールタ宅でディナーを頂く。
家の外に椅子を出しての死ぬほど辛い手作りカレー、なんともFeel India!


と思った時にハプニング。
タクロウが畑を歩いていたところ大出血して帰って来た。


(後日撮影)真っ暗な庭にはビーサンを貫く釘の数々が。
大事にはいたらず本当に良かったが、恐るべし、インディア。。。

 

2日目。

今日から本格的に企画②プロジェクトをやってみよう、が始まる。
実は美和とはチーム分けでかなり揉めた。
初海外で英語もそこまで得意じゃない若い女子2人を
一緒にするか、別々にするか。
結局美和の主張する、2人一緒の方が力を出せるんじゃないかという案に賛成し、
自称デキリーマンの最年長ケンゴとの3人チームが成立した。

朝8時、カイラシュ(ウメ、スミ、ケンゴ)とラジェッシュ達(タクロウ、キョウ)
が迎えに来てくれて、メンバーをバイクに乗せて連れて行った。

本当に大丈夫だろうか。
彼らを宿で見送りながら、期待と不安で胸がいっぱいになった。

(続く)